ミッドナイト・オデッセイ
昨日(1/25)の「報道ステーション」特集を見て。
十年と少し前、金曜の夜から土曜日へ変る瞬間に
いつもこのナレーションが流れていました。
「ジェットストリーム、ミッドナイト・オデッセイ」
夫が教えてくれた大好きな番組「ジェットストリーム」。
城達也さんの声に1週間の疲れが融けていったあの頃。
社会人になってすぐ結婚した私は
慣れない共働き生活に毎日よれよれでした。
でも金曜日の夜は、城さんのこのナレーションに
「今週も終った。なんとか乗り切った」
とほっとする思いでした。
楽しいことがあった週も、嫌なことがあった週も、
城さんの声はいつも寄り添ってくれました。
やがて数年後、新聞に記事が載りました。
「城達也さん、ジェットストリームを降板。最後のオンエアは12月30日」
がっかり。でも
「もうお年だから、世代交代も仕方ないか。」
と思い最後の日を待ちました。
1994年12月30日
いつものように始まったOPナレーション。
心安らぐ音楽と時折入る城さんの声に過ぎていった1時間。
最後のナレーションは別れの言葉。
噛み締めるように聞きました。
それから数ヵ月後、城さんの訃報が報道されました。
その記事で降板は不治の病によるものだったと初めて知りました。
悲しかった。
我が家のクローゼットには最後のオンエアを録音したテープがあります。
昨日、報道ステーションの後引っ張り出して聞きました。
ラジオのノイズとともに聞こえる城さんの声に
目頭が熱くなりました。
番組は今も続いていて新しい顔を見せてくれますが、
私の「ジェットストリーム」は今も城達也さんだけ。
これからもずっと変ることはないでしょう。
その声と共に天国へと飛び立っていった城達也さん。
ご冥福を改めてお祈りいたします。
Recent Comments