Posts categorized "文化・芸術"

Nov 26, 2008

写真家 大塚幸彦さん

病院の待合室で診察を待つ間、
置いてあった週刊誌をぱらぱらとめくっていたら
最後のカラーページが目に留まりました。

「うみのいえ」

という写真集から抜粋された海の生き物達の写真でした。
人間が捨てたゴミ(空き缶やタイヤ)の中に巣を造り
生活し命を育む生き物たちの姿がとても愛らしく
ユーモラスに切り取られていて思わずにんまり。

日本での海洋汚染はずーっと問題になっていますが
魚たちは人間が捨てたゴミをしたたかに利用して巣にする。
生き物ってすごいなぁって感心しちゃいました。
即、写真集とカメラマンの名前をφ(.. )メモメモ。
帰宅してから「うみのいえ」も注文しちゃいました(^^ヾ。

カメラマンは大塚幸彦さん、
「海洋環境写真」をライフワークとされ
伊豆半島を中心に世界で活躍されています。
公式サイト「海の写真館」では
世界中の海の生き物達の写真が楽しめます。
ご興味ある方は是非アクセスしてくださいね~。
サイト内のブログ「今日の1枚」では
現在進行形の海洋汚染についていろいろと考えさせてくれます。

「うみのいえ」は届き次第レビューをアップします。
楽しい写真で闘病中の欝な気分をぶっとばすのだp(  ̄^ ̄)q。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Oct 14, 2008

「印象派の巨匠 -家族と仲間たち- ピサロ展」

大丸ミュージアム・東京にて10/26まで開催中。

ミュージアムパスポートを買ったものの、
なかなか使う機会がなく「わー損しちゃう。」と思っていたところに
この開催、ラッキーだわ(笑)。

印象派の巨匠・ピサロの個展もといファミリー&フレンド展ってとこかな?
金融危機で穏やかじゃない(今日は戻しましたがこの先どうなるやら^^;)状況ですが、
会場には絵画が発する穏やかな空気が満ちていました。

お気に入りはこれ
Windowpisaro
カミーユ・ピサロによる
「窓からの眺め、エラニー=シュル=エプト」
です。
窓から見た風景を絵にしたもの、きれいな緑にほっとします。
ポスターになっている「チュイルリーの庭園、雨天」
Cheirellyrainpisaro
雨にかすむチュイルリー公園の噴水を中心にした風景画、
後年描いた都市絵画の1つになります。
最初の画と比べるとやんわりやんわりとした印象ですね。

ピサロは8人の子供達に恵まれ、一部は画家としてデビューして
父の影響を色濃く残しました。
その息子フェリックスとリュシアンの画はこちらでどうぞ。

ほかにはコローやクールベ、ミレーがあり、
ピサロの親交の多さがうかがい知れます。
ルノワールやモネに比べると目立ちにくい印象のピサロですが、
穏やかで静かな色彩を愛する人は多いんじゃないかな。
妙な話、部屋に飾るのならピサロが一番いい。買えないけど(爆)。

場所が大丸東京店の中なので
お仕事帰りやショッピングのついでに
寄ることが出来ます。
お買い物と人ごみに疲れたら10Fに上がって
優しい絵に癒されてください^^。

| | Comments (2) | TrackBack (1)

Oct 12, 2008

アーティスト・池田学

今日10/12の午後、再放送のNHK「迷宮美術館」で知ったアーティストです。

新聞の番組欄にあった「アナザーワールド」「ベックリン」につられて
何気にチャンネルを合わせたらコレが大当たり。
お題のベックリンに行く前に
大岩オスカール氏と並んで異世界を描く人物として紹介されました。

と書いてもどんな作品かわからないですよねー。
それではこちらをどうぞ。

画像がいまひとつ鮮明ではないですが、
TVで見た限り1日8時間数センチ四方しか描けないという細密画が素晴らしい。
細いペン先でこつこつと描くため完成までとても時間がかかると
番組内で語っておられました。

大岩オスカール氏はどこか昭和を感じる暖かな作風で
ざっくりと大きく描いてますが、
池田氏は精巧な「騙し絵(トロンプ・ルイユ)」って感じ。
離れてみると大きな1つの絵なのに、絵を構成する1つ1つパーツに
それぞれの世界が詰め込まれていて驚くことしきり。
是非実物を拝見したいですねー。
個展も3回ほどなさったそうですがまたどこかでやってくんないかな。
1973年生まれ、これから期待のアーティストです^^。

ちなみにつられた「ベックリン」は
ドイツで愛されている「死の島」についての特集でした。
ベクシンスキーを経由して知ったベックリンも実物を拝みたいですね。

当ブログ関連エントリ
「大岩オスカール 夢見る世界」展
(2008年東京都現代美術館での展覧会レビュー)
 
画集「ベクシンスキー」
(ベックリンから影響を受けたポーランドの幻想画家の画集レビュー)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Oct 02, 2008

2008年10月~12月の芸術鑑賞予定リスト

備忘録代わりに。

「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」
8月30日(土)~10月26日(日)
Bunkamuraザ・ミュージアム
オフィーリアに逢える!

「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」
9月30日(火)~12月7日(日)
国立西洋美術館
近年評価されつつあるハンマースホイ、
日経新聞でも特集が組まれていました。

「アンドリュー・ワイエス-創造への道程(みち)」
11月8日(土)-12月23日(火・祝)
Bunkamuraザ・ミュージアム
大好きなワイエス、この秋一番楽しみな展示会です。

「ボストン美術館 浮世絵名品展」
10月7日(火)~11月30日(日)
江戸東京博物館
実はコレはちょっと思案中。
でも滅多に見られなさそうなので行くべき?

「没後40年 レオナール・フジタ展」
11月15日(土)~2009年1月18日(日)
上野の森美術館
大作「ライオンのいる構図」のシリーズが一堂に会します。

「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡 」
10月4日(土)~12月14日(日)
国立新美術館
パリ・ピカソ美術館の改装のため
170点が来日します。パリで見損ねたから行かなくちゃ^^;。

「ピサロ展」

10月9日(木)→27日(月)
大丸ミュージアム・東京
大地の画家・ピサロで秋を満喫しましょう。

つらつらと書いてみましたが全部いけるといいな~。

おおっと

「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」ブラザーズ・クエイ

を忘れてはなりませぬ。
映画だけどクエイ作品は芸術に属すると思うので
忘れないようにここに書いとこうっと。
今月26日には

滝本誠×D[di:] トークショー

が都内であるのねー。
行きたいけどその日は勝沼だ。残念^^;。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

Sep 16, 2008

ラ・マシーン 来年は横浜に

↓のリバプールに現れた巨大クモロボットをニュースでご覧になった方も多いでしょう。
#私は究極映像研究所・BPさんの記事で知りました。その後テレビで観ました。
Kumolondon01

攻殻ファンとしては「タチコマみたい~」と無邪気に喜んでましたが、
これを作った大道芸人集団「ラ・マシーン」
なんとっ!来年の横浜開港150周年イベントに来日します!
今日TVで知ってびっくり~w(゚o゚)w。

このクモ、外殻は堅い木をくりぬいており鉄の骨組みで作られています。
作品のコンセプトは古いビルに住んでいたクモが
市街地の再開発で追い出され街をさまよう、という
現代社会への風刺が込められており、開発費は約3億円~。
にしてもすごい金額、どこがスポンサーなのか知りませんが太っ腹ですね~。
IGさん、ここと組んで実物大タチコマ作りません?もちろん光学迷彩もつけて(笑)。

今日はTVで突然映像が流れたのでびっくりして録画するの忘れたけど、
番組では彼らの工房も紹介されていてその中には

巨大ピラニア巨大イカなど

動きもリアルでそそるものがいくつか(笑)。
#これらも木製っぽい。
横浜で何が出てくるかは現時点で秘密ですが、
「ラ・マシーン」のメンバーによると

「リバプールより過激なことをします」

とのこと~。
巨大ゾウ、巨大クモと作ってきた彼ら、
次はどんなもので世界を驚かしてくれるのでしょうか。
開港記念で呼ばれるわけだから海の生き物で勝負かな?
来年が楽しみだ~(^0^)。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

Sep 08, 2008

「the vision quest」高橋昂也

東京在住のピアニスト赤松林太郎さんから教えていただきました。
「ASK? 映像祭2008」で上映された映像作品です。
もっと早く知っていたら観にいったのに~。

「the vision quest」は7分弱の映像作品、
巨木にぐーっと寄っていくカメラの先には何が待っているのか。
次々繰り出されるモノトーンの映像が繊細でとても美しい。

作者の高橋さんは1985年生まれの映像作家、
公式サイトにはグラフィック作品も掲載されていて
なかなかの魅力です。
これなどは末弥 純っぽい。

モノトーンできれいな作品って難しいと思うので
高橋さんにはこれからも頑張って欲しいですね。
今後要チェックの作家です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sep 05, 2008

『フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~』

東京都美術館で開催中。公式サイトはこちら

光の描写が素晴らしいことで知られるフェルメール、
前売り券買って楽しみにしていました。
夏休み中は混むので9月を待って行くことに。

そして今週、昨年観た「牛乳を注ぐ女」を思い出しながらいざ突撃~。
ちなみに平日午後だったけど人で一杯でした・・・・。
地下1Fのエントランス前に張られたテントが
週末のおぞましい混雑を物語ってます(^^;。

最初に迎えてくれるのはヤン・ファン・デア・ヘイデンらの絵、
どれも落ち着いた色彩と構図がなかなかよいです。
オランダは今だ未踏の地ですが、こんな町なら行ってみたい。
中でもヘンドリック・コルネリスゾーン・ファン・フリートの
「オルガン・ロフトの下から見たデルフト新教会の内部」
が気に入りました。奥行きがあるなんとも不思議な絵です。

風景画の後はピーテル・デ・ホーホの作品群が待っています。
女性と子供を描いた「食糧貯蔵庫の女と子供」などは
その当時の生活を偲ばせてどこかほのぼの。
でも「女主人への支払い」にはちょっと笑ってしまった。

デルフトの画家たちを堪能した後はフェルメール、
展示会場は空間もたっぷりとって特別待遇となっていました。
ありがたかったのは各絵毎に拡大写真での説明があることですね。
如何せん素人なもので(^^ヾ勉強になりました。
「絵画芸術」が出品中止になったとはいえ、
やってきた7品をしかと鑑賞しました~。以下一言コメント。

「マルタとマリアの家のキリスト」
オドロキの宗教画^^;。知らないで観たらフェルメールとはわからないかも。

「ディアナとニンフたち」
こちらもオドロキの神話絵画、でも光の描写はフェルメールらしいです。

「小路」
珍しい?屋外の絵。
穏やかな日差しに包まれた街角には女性たち、
人物は小さいのにその描写には眼が行ってしまう。

「ワイングラスを持つ娘」
風刺画っぽいなーが第一印象。
とまどう女性の目がなんだか新鮮です。

「リュートを調弦する女」
手前の椅子?の暗さと女性の顔に当たる光のコントラストが
荘厳で美しい。

「ヴァージナルの前に座る若い女」
小さな小さな愛らしい作品。
女性のショール、スカートにあたる光の描写が
「牛乳を注ぐ女」を思い出させます。

「手紙を書く婦人と召使い」
イチオシはこれ!
ステンドグラスから差し込む光に浮かび上がるうつむいた女性。
静謐な美しさにため息しかでませんわ。
何度も前を通っては食い入るように観ました。

フェルメールの後はまたまたデルフトの画家たちの絵、
エマニュエル・デ・ウィッテの「ヴァージナルを弾く女」
奥行き間がすごく出てて印象に残りました。
なんだか映画の1シーンみたいで、
開いた扉の向こうに見える働く召使の姿に
ぐぐーっとカメラが寄っていきそうな気がする一枚でした。

展示会場も混雑ですが、グッズ売り場もこれまた混雑。
気に入った絵ハガキだけ買って帰りました。でも、
「手紙を書く婦人と召使い」のグッズがないのがちょっとなー。
急遽出品が決まったから仕方ないのでしょうが、
絵ハガキだけでもなんとかしてほしかったです。
特別ラベルのボルドーワインもあったけど、
炎天下にぶら下げて帰るのもちょっと~で見送り。

ともあれ無事フェルメールを観られて満足満足な展示会でした(^^)。

| | Comments (9) | TrackBack (5)

Aug 28, 2008

「パラレル・ワールド もうひとつの世界」展

東京都現代美術館にて開催中。公式サイトはこちら
「ジブリ・レイアウト展」のチケットを見せると
半額料金で入れるってのでついでに見てきました。

「パラレルワールド」の意味はwikiを読んでいただくとして、
この世界をアートで表現しようという展示会です。
メインディレクターはフランスのユーグ・レプ、
他に日仏10人のアーティストの作品が並びます。

大きな作品が多いので作品数は少なめ、ちょっと物足りないかな。
気に入ったものを以下。

ユーグ・レプ『白い霊』
一言で言っちゃうと影絵なんですが、
丸い不思議なキャラクターたちが白い壁に浮かび上がるのが
幻想的で楽しい。

名和晃平『PixCell』シリーズ
真っ白な空間の中にキューブに閉じ込められた動物たちが
見る角度によって浮かんだり消えたりします。
まるで氷の中に閉じ込められたような恐怖に襲われる。
一部が名和さんの公式サイトで見られます。

ダニエル・ギヨネ『バグ』
数分間の映像作品で、実写とCGで構成されており
ある意味一番この展示会の主旨に合っています。
で、これ実に個人的にはツボにはまりました。
(たぶん)実際のパリの街に不思議な生き物(これがCG)が
闊歩するって中身なんですが、出てくるCGの生き物が

磯監督の『電脳コイル』に出てくるイリーガル
星雲賞受賞おめでとうございますっ!>磯監督)


みたいで笑ってしまった。
肌色の三叉CG生物が走る様なんか特に(笑)まんまやん。
他にも現実の動物(鳩)の頭が一部へんてこになってたりとか
銅像の目の部分がまた別の人物の顔になってたりとか
どこか不思議で気持ち悪いのが妙に印象に残ります(^^;。

絵画あり、オヴジェあり、不思議な部屋ありと
謎めいたもう一つの世界を体験したい人にはおすすめです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Aug 22, 2008

「アンドレ・ボーシャンとグランマ・モーゼス」~自然を愛した画家からの、心暖まるメッセージ~展

損保ジャパン東郷青児美術館にて8/31まで開催中。
公式サイトはこちら

上野公園は巨匠の来日で賑わっていますが、
新宿では心温まる小さな展示会が開かれていました。
先日夏風邪が小康状態のときに観た時のレビューです。

主役の二人について少々ご説明をば。
アンドレ・ボーシャンはフランスの元園芸師、
48歳の時にサロン・ドートンヌにて認められました。
そしてグランマ・モーゼスは農家の主婦として人生の前半を送った人ですが、
得意の刺繍が目の老化でできなくなったことから絵筆を握り、
79歳の時に展覧会に出品されて画家として認知され、
80歳で個展を開き101歳で亡くなるまで絵筆を握り続けました。
齢90を越して現役だった画家はとても少ない(現在では確かワイエスくらい)ことを
考えるとすごいバイタリティ。
二人とも最初の半生での経験がその感性と観察力を育み
才能を開花させたのでしょうね。

展覧会の構成はボーシャンが60%、モーゼスが40%で
どちらも穏やかな色彩がキャンバスを飾っていました。
ボーシャンは「静物画のルソー」って感じで(笑)、
色彩がとてもルソーに似ています。
ただ人物描写はどちらもちょっと・・かな?
好みとしてはモーゼス、雪景色もキラキラしてきれいですが、
「夏」や「イマジネーション」のように緑が美しく自己主張してる絵も
捨てがたい。
二人の素朴な作風は巨匠絵画のように遠い星じゃなく
すぐ傍にある暖かな暖炉みたい。
だから見ていて心がなごむのでしょうね。

人生の後半から画家としてのキャリアをスタートした二人、
その気になればいつでも新しくスタートが切れるんだなって
凡人の私はなんだか勇気付けられた気がします。
穏やかでやさしい絵画たち、
夏の強い日差しに疲れたときには
ふらっと寄って癒されてください^^。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

Aug 19, 2008

フジタ幻の連作が日本へ

フジタの大作「ライオンのいる構図」「犬のいる構図」「争闘Ⅰ」「争闘Ⅱ」の4つが
そろって上野の森へやってきます。
スペシャルサイトはこちら
この美術館はあんまり好きじゃないので情報ゲットできず先日知ってびっくり。
一昨年に開催された「藤田嗣治展」の感動よ再び~。

内容は大きく4つで

第1章 初期、そしてスタイルの確立へ
第2章 大画面と群像表現、「大作」への挑戦
第3章 今も当時のまま残るアトリエ・フジタを再現
第4章 フジタ、魂の昇華「平和の聖母礼拝堂」

です。
目玉は何といっても冒頭に挙げた連作です。
バチカン・システィーナ礼拝堂のミケランジェロによる壁画から
インスピレーションを得たといわれるこの大作は
フジタの死後発見され、修復作業が進められていました。
作業の全てが済んだ今、フランスに建設される新しい美術館に
この連作は収められるそうです。
つまり、連作が日本に来るのはこれが最初で最後のチャンスとなります。
逃したら地球の裏まで広~~いユーラシア大陸を横断して
行かねばなりません。
その費用と時間を考えたら今回見逃すわけにはいけませんimpact
前売りは9月から~。チラシは一部の美術館で既に置いています。

第3章と第4章は藤田の晩年を垣間見る、といった風情ですが
私的には昨年ランスの礼拝堂を訪れた感動がまた味わえそうです。
楽しみだ~。

たーだ、この美術館ってあまり広くなかったような・・・・^^;。
あの連作、どこに展示するのかな。
ダリ展(2006/9 レビューはこちら)もすごい混雑でしたが、
今回はそれをかるーく上回るでしょうね。
心していかなくっちゃ。

日本に生まれパリで寵児となりフランスに眠る偉大な日本人の足跡を
是非ともお見逃しなく。

当ブログ 藤田嗣治関係エントリ
「美の巨人たち」藤田嗣治特集(2006/4/8)
(乳白色の秘密及びシャンパンと藤田の関係)

藤田嗣治展(2006/4/15)
(2006年春、東京で開催された回顧展のレビュー)

フジタ縁の地・ランスへの旅行記(2007年秋)
おふらんすな日々 その2「Reim~Cathedrale Notre-Dame」 
 フジタが洗礼を受けた世界遺産「ノートルダム大聖堂」

おふらんすな日々 その3「Reims~Basilique ST-Remi」
 フジタがクリスチャンになると決意した場所・世界遺産「サン・レミバジリカ聖堂」

おふらんすな日々 その4「Reims~ CHAPELLE FOUJITA」
 フジタの生涯最後の大作「フジタ礼拝堂」

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Aug 01, 2008

フェルメールが差し替え

明日から始まるフェルメール展、
出品が予定されていた「絵画芸術」が取りやめとなりました・・・(TT)。
詳細はこちらをどうぞ。

絵の具がもろくなってて輸送や気温の上下に耐えられないみたい。
ワイエスの「クリスティーナの世界」が日本に来れそうにないのと同じですね^^;。

去年観た「牛乳を注ぐ女」が素晴らしかったので
今回の展示会は前売りも買ってスタンバイ、
指折り数えて待っていたのですが~こればかりは仕方ありません。。。。。。

でもアイルランド・ナショナル・ギャラリーから
「手紙を書く夫人と召使い」
追加出品されるのでちょっと一安心です。
門外不出の名作ばかりが出揃うので明日からすごい混雑でしょうね。
気合を入れて行かなくちゃ。

明日は「スカイ・クロラ」鑑賞&初日舞台挨拶、
月曜日は久石譲さんジブリコンサート&NHKで押井特集(録画しなきゃ)。
これにフェルメールと下旬にあるミレイ展が加わります。
「攻殻2.0」もまた見ておきたいし、
一昨日行ったばかりの「ジブリ・レイアウト展」もまた観たいし
8月は忙しいかも(笑)。

| | Comments (3) | TrackBack (0)

Jul 31, 2008

「高橋留美子展 It's a Rumic World」

早く観にいくっちゃ(^^)。

「うる星やつら」「めぞん一刻」で有名な漫画家高橋留美子さんの
原画展に行ってきました。場所は銀座松屋で8/11まで。
公式サイトはこちら

少年誌で活躍する数少ない女性漫画家ですが、
主要作品の殆どがアニメ化されていることでも
珍しい作家でしょう。
巨匠である手塚治虫・石ノ森章太郎両氏にしても
多くの名作を送り出しながらも
アニメ化されているのはごく一部なのですから。

私はリアルタイムで「うる星やつら」「めぞん一刻」を読み、
後日制作されたTVアニメシリーズもしっかり見ていました。
「高橋留美子劇場」も好きでした~。今もたまにCSで観てるけど。
盆前までの短い期間の展示とあって仕事帰りに慌てて直行~。

しかし明後日から押井「スカイ・クロラ」が公開されるこの時期に
高橋さんの個展とは・・・・因縁を感じます(^^;。
「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」の一件は有名ですからね~。

さて会場に入ってまずあるのは大きめのスクリーンで
「らんま1/2」のアニメ。
立ち止まって皆さん見てましたね~。
次のブースでは「うる星やつら」、
たくさんのカラー原画(ラムちゃん多し)が迎えてくれます。
リアルタイムで読んでいたので見覚えのある絵が多かった。
気に入ったのは
「子供姿のメインキャラたちとセーラー服のサクラ先生」のカラー絵
かな。そして全体的にピンクと黒の使い方が上手い。

ラムちゃんの次はラブコメ「めぞん一刻」。
原画の他に管理人こと響子さんの部屋が再現され、
惚一郎さんの犬小屋もあります。
またモデラーによる一刻館のディオラマもあり
なかなかのデキです。ここで写真が見られます。

この後は「らんま1/2」「犬夜叉」と続いて
「高橋留美子劇場」「人魚の森」等がありました。
どのブースもカラー原画だけでなく連載原画も
展示されていました。

最後に有名漫画家有志による
「ラムちゃん」のイラストが展示です。
この類の展示は石ノ森章太郎さんの「サイボーグ009」で観ましたが
各マンガ家さんの個性が出て面白いんですよね~。
描く人によって繊細になったり水墨画になったり
濃い~キャラ(笑)になったりバラエティ豊かになります。
で、この展示会のラムちゃんはどうだったかと言うと・・・
かわいいのは「ハチクロ」の羽海野チカさんによるラムちゃんとテンちゃん。
ドン引きするのは原哲夫さん描く”ラムちゃん”。
ほかの絵と比べてひときわ異彩を放っています。是非会場で観てください(笑)
一番オリジナルに似ていたのはあだち充さん、かな。
もちろん高橋さん自身が描く最新のラムちゃんもあります。

出口前には特設ミュージアムショップ。
響子さんのエプロンが売られているのに笑ってしまった。
コミックス、DVDはもちろんクリアファイルやポストカードが販売。
ポストカードはセットもあるのでお好みのをどうぞ~。
そういえばフィギュアも売ってましたわ。マニアの方はチェックお忘れなく。

私のようにリアルタイムで読んでいた世代も
アニメを見て原作を知りたいって人も
楽しめる展示会でしょう。
特にラムちゃんにときめいてた"昔の少年"諸氏はお見逃しなくっ!(笑)

| | Comments (0) | TrackBack (1)

「高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。 スタジオジブリ・レイアウト展」

Nausicalayout_2
(会場内のショップで販売されているナウシカのレイアウトレプリカポストカード)

東京都現代美術館で開催中の
「高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。スタジオジブリ・レイアウト展」
を見てきました。公式サイトはこちら

レビューの前に1つ。
この展示会は事前にチケットをローソンで日時予約購入が必要です。
当日直接行っても美術館でチケットは販売していません。

土日や盆休みに行こうかなって思ってる方まずチケットゲットですよ~。
お気を付けください。

では以下レビューです。長文ですのでご注意くださいm(__)m。

余裕を持って昼前に美術館前に到着、
予約時刻の12:00に入場しました(入場は予約時刻後60分以内)。
客層は夏休み中の学生さんや親子連れが多く
私のような一人客や大人二人連れもちらほら。

言うまでもなく館内は撮影禁止です。
でもちゃーんと記念撮影スポットがありますので
そこで撮影したい方はカメラをお忘れなく(^^)。

ちなみに音声ガイドは「千と千尋の神隠し」で千尋を演じた柊瑠美さんです。

展示は
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」
から始まりました。
早くもここで混雑、前に進みません^^;。
予約制じゃないのか~と口から文句が出かけた。
でも考えてみればこの3つはトップクラスの人気を誇る作品、
誰だってゆっくり見たい。混むのも当たり前ですよね。
てなわけで素直に諦めてのんびり鑑賞といたしました。
3作品ともレイアウト用紙は黄ばんでいて年月を感じさせましたが、
鉛筆の線や色鉛筆の色彩はしっかりしていて
きちんと保存されていたことがよくわかります。
人物を描いた柔らかでありながら力強い線にほれぼれするし、
用紙に書き込まれた細かな指示に制作の一端を知ることができます。
どんなシーンのレイアウトがあるかは観てのお楽しみ(^m^)。
冒頭の写真はナウシカのレイアウトですが、
左上の文字が当時の制作スタジオ「トップクラフト」。
この「トップクラフト」が後に「スタジオジブリ」となって
「ラピュタ」を世に送り出しました。
その後の躍進は皆様がご存知の通りです。

「トトロ」の後は「火垂るの墓」「魔女の宅急便」(1枚だけ^^;)、
「紅の豚」「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」
「耳をすませば」「もののけ姫」「猫の恩返し」等
有名な作品が次々と並び、圧巻は

数百枚に及ぶ「千と千尋の神隠し」のレイアウト!

びっしりと所狭しと並べられていました。
あっち向いてこっち向いて見上げて眺めてたら首が痛くなったわ。
そして「ハウルの動く城」「ゲド戦記」と続いた後はなぜか

「アルプスの少女ハイジ」
「母をたずねて三千里」
「未来少年コナン」
「ルパン三世 死の翼アルバトロス」(宮崎駿監督が照樹務名義で監督)
「赤毛のアン」
「名探偵ホームズ」
「じゃりんこチエ」^^;

などが(爆)。
「ジブリ展示会じゃなかったの?」と突っ込むのも忘れ(笑)、
名作たちとの思いがけない”再会"にびっくりー。
でも「パンコパ」と「カリ城」と「さらば愛しきルパン」(照樹務名義 2008/8/22リンク追加)
1枚(2008/9/10追記)ないのは思いっきり不満ですぞっ(笑)!>主催者。

レイアウト展示の最後は最新作「崖の上のポニョ」。
この作品はまだ観てないんですが
予告だけじゃなくレイアウトを観てもなんだか線が細い・・。
宮崎監督、お年で線が細くなっちゃったかな?
ちょっと頼りない印象です。
「ポニョ」のネタバレを気になさる方は、
映画を観てからこの展示会を観たほうがよいでしょう。

「ポニョ」の次はレイアウトを基にしたアニメがどうなるか
映像とレイアウトを並べて見せてくれました。
高畑監督のインタビューも上映されています。
そして最後に待つのはフォトロケーション。
ジブリ作品の名場面?をバックに記念撮影が出来ます。
お子様には床に描かれたトトロの上でごろごろしていただけます(笑)。
自分オリジナルのマックロクロスケを書いて壁にぺたぺたできます。
レイアウト展示では少し退屈そうだった小さな子供達もここでは生き生き、
楽しい夏休みの思い出が作れそうですね。

出口近くには特設ミュージアムショップ。
レイアウトレプリカは冒頭に載せたはがきサイズだけじゃなく
原寸大もありますが、いかんせん種類が少ない・・・。
これが難点かなぁ^^;。
そもそもレイアウトって指示とかいろいろ書き込んである機密書類だし、
芸術作品として見せるものじゃないから商品化するのが難しいのでしょうね。
冒頭のナウシカとラピュタ(シータとパズーと石のおじじ)に魔女宅(キキ)の
レイアウトレプリカポストカードを買いました。1枚157円。
で、悩みに悩んだのが図録。
重いしでかいし高いし(2900円)この展示会の後にも予定があったし
悩んだ末に購入を見送りました。
でも内容は凄くいいので遠方で来られない方のためにも
是非とも通信販売してあげてほしいです。

混雑具合ですが平日でしかも正午ってこともあり
人気作品以外はすんなり見られました。
土日や盆休みは予約制とはいえそれなりに混むでしょうから
冒頭の3作品の混雑は覚悟が必要でしょう。

最後に交通手段について。
ここはどこのメトロの駅からもかなり歩く上に道もわかりにくい。
美術館の前に止まるバスがあるのでバスを利用したほうがいいかも。
こちらのリンクを辿っていくとメトロの主要駅をバスが巡回しています。
「夏休みなので上京して観にいくっ!」って方は
本数少ないけど丸の内(東京駅)からバスという手が使えます。
時間かかるけど迷路のような東京の地下鉄で
この酷暑の中うろうろするより絶対楽だと思います・・。
ただどのバスを使うにしろ
予約時間に間に合うように余裕を持って行動されることを
オススメします。もちろんメトロも同様です。

私は前回の大岩オスカール展で暑い中歩くのに懲りて
今回は行きも帰りもバスにしました・・。ちょー楽チンでした。
しかし利用した某メトロ駅都営バスの停留所には
「ジブリ展のため混雑が予想されます。どうかご理解ください。」
と貼り紙。恐るべし、ジブリ人気(^^;。

だらだらと書いてしまいましたが、この充実した展示会は
昔のジブリが大好きな人(爆)、今のジブリも好きな人、
どちらの方にもオススメです。
資料としても非常に貴重なものばかりなので
絵の勉強をしている方にもいいんじゃないかな。
これから行かれる&行きたい方のご参考になれば幸いです。
長文にお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m。

☆当ブログ スタジオジブリ関連展示会エントリ
「ジブリの絵職人 男鹿和雄展 トトロの森を描いた人」


☆当ブログ 宮崎駿・高畑勲映画エントリ
「パンダコパンダ」「パンダコパンダ 雨降りサーカス」

| | Comments (8) | TrackBack (3)

Jul 18, 2008

フォトグラファー 大和田良

今発売中の「Pen」
Pen200881_2 
で知った(^^;フォトグラファーです。
大和田さんの公式サイトはこちら

この本に載っていた美しい都市の写真に心惹かれました。
公式サイトにもたくさん写真が載っていて楽しめます。

都市の写真はprizm(真ん中の写真が上記雑誌に掲載)。
まるで万華鏡をのぞいたかのような映像はROUND
吸い込まれそうな雰囲気です。
上の二つとは対照的にダークで怪しい映像はSOURCE
一番上真ん中の骸骨がおかしくて笑っちゃう。
鳥の羽を様々な形にした映像はFEZ
様々な場所の人物を撮ったのはPortrait

広告や編集も手がけていらっしゃるそうでそのお仕事はこっちから。
写真は全体的にソフトフォーカスをかけたやさしい印象です。

個展等あれば是非観にいきたいですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Jul 17, 2008

「対決-巨匠たちの日本美術」 展

東京国立博物館平成館にて8月17日(日)まで開催中。
公式サイトはこちら

「攻殻機動隊2.0」の興奮を引きずりつつ上野へ行ってきました。
日本を代表する芸術家をそれぞれ対決させようという素晴らしい企画です。
いずれも劣らぬ名勝負、
きっちりこの目に焼き付けてきました。
とはいえ素人なので知識もなく好みだけで見てましたが(^^;。
そしてこの展示会のもう一つの目玉(耳玉?)は
豪華声優陣による音声ガイドです。
TVでおなじみの声の名優さんたちの勝負も聞き所、
一緒にレビューしちゃいます。
( )内はそれぞれ声優さんのお名前です。

・運慶 vs 快慶(櫻井孝弘 vs 森久保祥太郎)
スタートは仏師対決。
質実剛健な運慶「地蔵菩薩坐像」に対し、
優雅で細やかな快慶「地蔵菩薩立像」。
ぱっと見は運慶が目立ちますが、快慶のつつましさも捨てがたい。
お寺なら運慶、部屋に置くなら快慶、かな?
櫻井、森久保両氏共におとなしめの好感の持てる語りです。

・雪舟 vs 雪村(飯塚昭三 vs 古川登志夫)
黒い輪郭線がどんと目立つ雪舟「慧可断臂図」、
ユーモラスな雪村「呂洞賓図」。
雪舟の岩肌描写と人物描写の落差がおもしろいけど
なにやら怪しげ?な雰囲気の雪村のが好みに合います。
だって夢枕獏先生の小説に出てきそうだから(笑)。
飯塚さんの語りはやや渋く、古川さんも絵に合っていましたね~。
おちゃらけたキャラ(諸星あたる)が得意な古川さんを
持ってきたのは正解かも。

・永徳 vs 等伯(内海賢二 vs 斉藤茂一)
どっちもキンキラキンに樹木、どーんと派手でございます。
ビンボな私にはまぶしいですが
目の保養とばかりにきっちりしっかり鑑賞いたしました。
ダイナミックな永徳「檜図屏風」に対して
慎ましやかな等伯「萩芒図屏風」ってカンジかしら。
永徳のダイナミックさに一票、
等伯はぺたんとした感じがして個人的には今ひとつ。
声優対決はどっちも重厚ですが、こっちも永徳の内海さんに軍配。

・長次郎 vs 光悦(槇大輔 vs 中村正)
茶碗対決ですが茶道への知識と興味がない私には
今ひとつよくわかりまへん^^;。
でも長次郎の「赤楽茶碗 銘無一物」は目を惹きました。
なんともあでやかなお茶碗
光悦「黒楽茶碗 銘時雨」はぐっと渋い黒色茶碗、
通好みはこっちかな。
声優さんも通好みの方でした。

・宗達 vs 光琳(小林清志 vs 窪田等) 
風神雷神が見たかったところですが生憎とまだなく、
宗達「蔦の細道図屏風」、光琳「白楽天図屏風」を眺めました。
大胆な構図の緑の宗達に対し、砂山のような波を描いた光琳、
好みは光琳かな。
ここの語りはニュース番組の小林さん(次元ともいふ)、
「情熱大陸」の窪田さん、どっちも完璧な語りです。

・応挙 vs 芦雪(稲葉実 vs 森川智之)
両雄、虎対決であります。
緻密で毛がふさふさした虎は応挙「猛虎図屏風」、
豹も一緒にご登場、金箔の豪華な屏風です。
対する芦雪は妙にコミカルで漫画チックな「虎図襖」、
墨のみで描かれた虎にコミック世代としては心惹かれます。
ついでにいうと芦雪の森川さんの語りがとてもよかったっす^^。
キアヌ・リーブス吹替やニヒルなアニメキャラで知られる森川さんですが
語りもお上手ですね。

仁清 vs 乾山 (平野義和 vs 田中信夫)
苦手な陶磁器。繊細さで攻める仁清「色絵吉野山図茶壺」、
造形美で攻める乾山「色絵紅葉図透彫反鉢」。
吉野かなぁ。
語りの平野さんは聞きなれた優しい口調でばっちり、
田中さんは相変わらず渋い(^^;。

・円空 vs 木喰 (近石信介 vs 野島昭生) 
素朴が勝負の円空「虚空蔵菩薩立像」。
丸いフォルムが親しみやすい木喰「十王坐像・葬頭河婆坐像葬頭河婆坐像」。
愛らしさで木喰に一票。
語りの野島さんはAI車K.I.T.T.役で有名、ファンの身びいきでこっちにも1票(笑)。

・大雅 vs 蕪村(若本則夫 vs 清川元夢)
一体誰ですか、大雅に若本さんをあてがったのは(^^;。
「大奥」の藤波に思えて噴出しかけたじゃないですかっ!!
しかしさすがさすがの若本節で大雅「十便帖」を朗々と語りあげてます。
肝心の絵はこれまた素朴でかわいくてほのぼの。
蕪村「十宜帖」も同じく。でも語りは若本さんのが上でした。
ただ展示が・・・全部並べてみせてくれたらいいのに1枚だけはちょっと(TT)。
国宝だから傷みを恐れてのことでしょうけど
せっかくのこの機会が勿体無いです。

・若冲 vs 蕭白(根岸朗 vs 玄田哲章)
この展示会の最大の目的はこの若冲でした!
若冲は「仙人掌群鶏図襖」でお得意の鶏とサボテン、
他の「石灯籠図屏風」はシニャック風で目を惹くし
「雪中遊禽図」は雪に遊ぶ愛らしい鳥が微笑ましい。
豪華・優雅・緻密とくる若冲群に対するのは
蕭白「群仙図屏風」、負けず劣らず狂気スレスレの豪華絢爛さ。
奇才に奇才をぶつけたこの対決、一番の名勝負かも。
語りはベテランのお二人、シュワちゃん吹替の玄田さんがパワー勝ち(笑)。

・歌麿 vs 写楽(野沢那智 vs 羽佐間道夫)
ブースについてなーんも考えずに音声ガイドの番号を押したら
聞こえてきたのは「コブラ」だよ(爆)。
見事な那っちゃん節で歌麿「婦人相学十躰・浮気之相」の解説に
聞きほれました。
対する写楽「市川鰕蔵の竹村定之進」には名優羽佐間道夫、
こっちも負けじと名調子で解説。
絵は写楽もいいけど歌麿のなまめかしい女性像が好きかな。
浮世絵師と声優さんのコラボではここが一番のデキでした~。

・鉄斎 vs 大観(池田秀一 vs 加藤精三)
異世界を描いたかのような鉄斎「妙義山・瀞八丁図屏風」には
シャア少佐こと池田秀一さん。
淡々と冷静な語り口は最後の対決にふさわしいですね。
対する大観「雲中富士図屏風」は加藤さん。
私の好みは鉄斎、大観はちょっと当てが外れた気がしました。

見学は平日に行ったのですが、
国宝級の美術品が一堂に会するだけあって
かなりの盛況でした。
夏休みに入る来週からはもっともっと混むでしょう。
展示が絵が頻繁にあるのは客寄せか作品保護のためかは
わかりませんが、どの期間でも見ごたえは十分。
巨匠達の作品が発するオーラでこっちはへとへとになります。
ご覧になりたい方は早めに(できれば午前中)に行かれるのが
よいでしょう。私もう一度行きたいですが・・・。

この夏は映画が巨匠対決(宮崎駿vs押井守)で話題ですが
アートも忘れてはなりませぬ。
暑い夏を乗り越えるためにも
巨匠達の作品からパワーを貰っちゃいましょう(^0^)。

| | Comments (4) | TrackBack (3)

Jun 23, 2008

「青春のロシア・アヴァンギャルド シャガールからマレーヴッチ モスクワ近代美術館蔵」展

公式サイトはこちら渋谷Bunkamuraにて開催中。
展示会の趣旨は(公式サイトより引用)

美術におけるロシア・アヴァンギャルドとは、モスクワを中心に1910年前後から一挙に加速し活況を呈する若い芸術家たちの活動をさします。そして1910年代半ばには芸術における前衛の中心は西欧からロシアに移り、最も大胆で革新的な試みはロシアの作家によって生み出されていくようになります。それはフランスのキュビスム(立体派)とイタリアの未来派をベースに展開し、立体未来派、さらにスプレマティズム という抽象化の究極へと邁進します。そして1919年からは、建築など他の造形芸術も取り込んだロシア構成主義として、芸術における革命を推進します。

です。
中核となるのはタイトルにもあるマレーヴィチ、シャガールで
シャガールは冒頭に3枚ありました。
その中でよかったのは「ヴァイオリン弾き」
濃紺の夜空でヴァイオリンを奏でる奏者が大きく描かれていました。
有名なパステルカラーが身を潜めているのが新鮮でした。

この後はロシアの画家がずらずらっと並ぶのでが、
イチオシはアリスタルフ・レントゥーロフの作品たち。
キュビズム+鮮やかな色で人物や風景を描きキャンバスを彩っています。
「教会と赤い屋根のある風景」は赤を中心としたぱっと華やかな色で
クレムリンのような教会が描かれて人目を引きました。
これほど明るい色彩のキュビズムって珍しいんじゃないかな、
そして同じ赤で勝負しているのがボリス・アニフェリド「シュラミの娘」
真っ赤な色彩に裸婦と動物達が集う大き目の絵ですが、
一点だけ緑の植物がありそれが赤を引き立てていました。

この後はグルジアの国民的画家ピロスマニが10点、
素朴な画風ゆえに当時は全く認めてもらえなかった画家ですが、
死後評価が高まり世界各国で高い評価を得ています。。
絵の雰囲気はいかにもロシアって感じなんですが(笑)、
ちょっぴりユーモラスで暖かな色彩は見ていて気分もリラックス、
中でもつぶらな瞳の「雌鹿」がかわいい。
国中を放浪しながら絵を描き続けた彼は
加藤登紀子さんの「百万本のバラ」の画家のモデルとなった人でもあります。

ピロスマニの後はマレーヴィチ、でもちょっと私の好みには合いませんでした。
シンプルで力強いのですが、ぴんと来る作品はなし。
残りの絵でよかったのは
ステンベルク「労働者」、シュハーエフ「ピクニック」の2つ。
前者は機械の中にいる労働者を描いたものですが青い輪郭が
なんとも美しい絵でした。後者はこれこそロシアのアンリ・ルソー?ってな
緑の描写が素晴らしい。ルソーはパンパンパンと緑を描きましたが、
こっちは細かな描写が光りました。

全体的にこじんまりした展示会でしたが、
新しく知った画家もあり悪くなかったと思います。

以上レビューでした^^。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

Jun 16, 2008

「エイリアン展」

お天気の良い日にお台場に行きたくなり、
ついでに日本科学未来館でやってたこの展示会に行ってきました。

所感ですが、「エイリアン展」というよりは、
「エイリアンみたいな生物」展ってとこでした(爆)。
小学生の子供をつれて観るにはよいですが
大人が見るには物足らない。
全体的には

「へんないきもの」+ドゥーガル・ディクソン「アフターマン」のしょぼい宇宙版、

を足して少々JAXAにお手伝いしてもらった感じ(^^;。
大体ですよ、「エイリアン展」なのになんで

サイボーグの腕(義手)

があるんですか^^;。
興味深くてじろじろ観ちゃいましたけど。

フィクションの中のエイリアン、
エイリアンみたいな生物、
エイリアンがいる惑星、
宇宙へのメッセージ

といった4つの構成でしたが、
いかんせん3番目の想像部分が物足らない。
でかいタッチパネルを触ると想像上のエイリアンが表示されるのですが、
画像が荒い・・・・^^;。
ディクソンの「アフターマン」は想像たくましく楽しませてくれた名著ですが
生物の内容や絵をもっとこれに近づけて欲しかった。
あと展示内容と関係ないですが、
でかいタッチパネルの構造が気になって仕方がなかったのは
元PCサポートの習性かしら(^^;。

子供向けの展示と思えばこんなもんですけど
場所が悪いんだからもうちょっと展示内容を頑張って欲しかった。
ま、次に期待ですね。

ちなみに次は6/28から↓
「世界最大の翼竜展 ~恐竜時代の空の支配者~ 」
だそうです。
小学生のお子さんをお持ちの方には宿題対策によいかも。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Jun 11, 2008

「薔薇空間 宮廷画家ルドゥーテとバラに魅せられた人々」展

薔薇好きのお友達に誘っていただき観てきました。
6/15までBunkamuraで開催中。公式サイトはこちら

平日というのに窓口にはちょっとした入場待ち列、
中に入ったら

98%女性(^^;。

男性は・・・・そーですね確か1人くらい・・・・^^;。
大体美術展ってのは女性が多いですが、
ここまで極端なのも珍しい。
題材がお花だからでしょうね。
会場では4つの香りが放たれており気分は薔薇園(^^)。
列の後ろについてゆっくりと観て回りました。

内容は大きく分けて

☆ルドゥーテによる「バラ図譜」より
・古代種
・ケンティフォリア系及びモス系
・オールドローズの基本種
・チャイナ系
・ワイルドローズとその派生種
・北アメリカ種分布種
の5種類の薔薇の絵(といって数十枚です、はい)、
☆アルフレッド・パーソンズのリトグラフ「バラ属」
☆二口義雄の「ばら花譜」
☆齋門富士男の写真「開放されたバラ」

の4つでした。
メインのルドゥーテによるそれそれは美しい薔薇たちの絵が
目を楽しませてくれます。
最初のうちはピンクの薔薇が多いけれど、
進むに従って白や黄色も増えてきて色もバラエティ豊かです。

先月旧石川庭園に行ったときも
「薔薇っていろいろあるのね~」でしたが
ルドゥーテの絵では

花の中からもう1つ蕾がにょきっと出ている(^^;

摩訶不思議な品種もありました。実物を見てみたいですね。
で、きれいなだけじゃなく面白かったのはそれぞれの



です。
「きれいな薔薇には棘がある」っていうくらい
薔薇には棘がつきもの。
でもここにある絵では薔薇によってほとんど棘がなかったり
茎全体に棘がまるで剣山(爆)のごとく生えているものもあり
花だけじゃなく棘を見てるだけでも勉強になりました。
気に入ったのはケンティフォリア系と呼ばれる花びらが多重に出る品種、
豪華で素敵、部屋に飾ったらそれだけで家の中が華やかになりそう。
対して一重の薔薇たちは清楚な雰囲気でこれはこれでかわいい。

一通り見終わってグッズ売り場に行くと大混雑(^^;、
クリアファイルと絵葉書を買って帰りました。
小さいトートバッグが欲しかったのですが、
携帯ケースとセットで4200円は高すぎる(なんで単品販売がないの~?)。
と不満もありましたが、絵には大満足で会場を後にしました。

この展示会、薔薇に詳しく知らなくても十分楽しめます。
植物が好きな方にもいいんじゃないかな。
会期が今週末なのでご興味のある方は早く行かれることをオススメします。
金・土は21:00まで開場なのでお勤め帰りの方も行きやすいでしょう。
ただーし冒頭にも書いたように

女性が90%以上なので

男性は肩身が狭いかも・・(^^;。

| | Comments (6) | TrackBack (2)

May 21, 2008

「大岩オスカール 夢見る世界」展

キャンバスに広がる都市に
もう一つの世界が重なっていく。

ブラジル出身の日系画家大岩オスカールさんの個展レビューです。
東京都現代美術館で開催中、公式サイトはこちら

現代美術はどちらかというと苦手なのですが、
公式サイトの絵に惹かれて台風一過の今日見てきました。

会場に入って驚いたのは並んだ絵画の大きさと形のユニークさ、
畳数畳分の絵があるかと思えば、まるで部品を並べたかのように
コンパクトサイズの絵もある。
美術館の白い壁をキャンバスに見立てた展示方法も素晴らしい。

部品を描いたような小さい絵の色(茶色系)や雰囲気は
宮崎駿監督や柴本翔さん(私、イチオシの作家です!)さんの絵に似ています。
でもこの方の真骨頂は都市を描いた大きな絵でしょう。
そしてその絵のいくつかには
Karasu 
こんな風に生き物が登場します
(作品名「カラスの巣」。工事現場をカラスの巣に見立てています。)
大きなカラスがまるでイリーガル(磯監督のアニメ「電脳コイル」に出てくる電脳生物)のよう。
この傑作SFジュヴナイルでは現実世界に電脳世界を重ね、
電脳メガネをかけることで電脳世界が目に映る設定でしたが、
大岩さんの作品はその絵画版みたい。
カラス以外にも「ネッシー」「野良犬」「シャドウキャットとライトラビットの出会い」、と
Norainu(←「野良犬」)
モノトーンの動物達が登場していて
不思議な雰囲気と愛嬌をかもし出しています。
「ネッシー」なんて色こそ違うけれど「最後の首長竜」(「電脳コイル」13話)だし(笑)、
「シャドウキャットとライトラビットの出会い」にもかわいい"イリーガル"もどきが登場だし(笑)。
現代社会への風刺もふんだんに盛り込んだ部分も「コイル」と重なりますね。

もちろん「コイル」を知らなくたって大岩さんの絵の魅力には全く関係なし、
暖かな色彩と大きな構図の大作たちはどれも迫力満点です~。
大岩さんの公式サイトでは一部の作品が鑑賞できます。こちらです。
比較した「電脳コイル」の公式サイトもどうぞ~。

前半は風刺をちょっとこめた楽しい絵という感じのこの展覧会、
後半は色調もぐっと暗くなり戦争の欠片を絵のあちこちに忍ばせてあります。
「総理大臣の悪夢」の上空に飛ぶヘリなんかは「パトレイバー2」っぽいですが、
破壊されたビル群は9.11のテロを思い出させます。

大きな絵画群以外にも絵本や小さなオヴジェが展示してありました。
絵本は抑えながらも暖かな雰囲気がとても素敵、一冊ほしいな。
大作の制作過程に使ったスケッチやコラージュ等もあるので
試行錯誤の行程を知ることも出来ます。

現代美術はとかく難しいイメージがありますが、
この展覧会は楽しく見られて飽きません。
ふらっと散歩がてら下町を歩いて是非見に行っていただきたいです。

| | Comments (4) | TrackBack (2)

May 11, 2008

「モディリアーニ展」

国立新美術館にて6/9まで開催中。
公式サイトはこちら

雨の中行ってきたんですが、レビューに入る前に文句を一発。

チケット売り場を館内に設けてください>国立新美術館

朝早く来た客を外の売り場で雨の中並ばせるな~pout
皆が皆前売り券を買ってくるわけじゃないんから。
なのでこれからご覧になる方

チケットは前もって入手

なさることをお勧めいたします。
それでは"後よしのナントカ"よろしくレビューをば。

アメデオ・モディリアーニといえば、
ずっと病弱で貧しくようやく芽が出かけた30代半ばで夭逝、
愛妻ジャンヌもお腹の子と共に後追い自殺したという
悲劇てんこ盛りのイメージが強いです。
でも実際の彼は美男のモテモテ青年画家で
愛妻ジャンヌは絵の才能も豊かな画学生で
夫に尽くすあまり育児を放棄していた、
てなことはほとんど知られていない気がします
(実は私も展示会の最後で置いてあった本で知りました^^;)。
かといって彼の絵の魅力がなくなるわけではありません。
むしろあの穏やかな色調の中に悲劇と死の影を
観終わった今、より強く強く感じています。

展示会の内容は4つに分かれており、
初期の作品から死の直前の作品まで150点、
その中で一番心引かれたのが

Kariatied0080511
「カリアティッド」です。
女性の身体を模した円柱のことですが、
前衛画家への道のり途中に描かれたこの習作が
たくさん並んでいました。
細めのアーモンドアイにまあるい肩に
後の彼の多くの作品が垣間見えます。
スケッチ画では美しい迷いのない曲線が
目を楽しませてくれます。


初期の作品のコーナーでは
「帽子をかぶった裸婦」が目に留まりました。
はっきりした描線で描かれた裸婦はぱっと見た目にはモディリアーニ作品には
見えない。どこか痛々しい白が悲痛な叫びのように思える絵でした。

展示会後半は彼の代表作となる作品がたくさん並んでいました。
温かみのあるオレンジ、痛いような白、まるい黒に彩られた肖像画たちは
どれも穏やかな雰囲気でありながらどれも(多かれ少なかれですが)、
死の影があるように感じました(私見です)。
幼少の頃からずっと病弱で病に悩まされ続けた彼にとって
死は身近な知人だったのかもしれません。
日食の日光がどこか暗い明るさであるように。
その中で愛妻ジャンヌの絵は他の人物画と違い
彼の妻への愛情があふれ出ていたように
(特にスケッチ画に)思えました。
10歳以上離れた年下の妻は彼にとってミューズだったのでしょう。


全体の感想ですが、
モディリアーニの生涯を辿って代表作だけでなく
貴重なスケッチ画などが見られて満足ですね。
ペン字をやっていることもあってスケッチなどは大変参考になりました。
ありそうでないこの展示会、モディリアーニに興味のある方は必見です。

以上、レビューでした^^。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

May 08, 2008

2008年5月~8月にかけての芸術鑑賞予定リスト

現在ワイン断ち&ダイエット中(太った・・)なので
健康的な話題に、、って定期的にやっている鑑賞予定のエントリです。

「モディリアーニ展」
3月26日(水 )~6月9日(月)
国立新美術館
夭逝した青年画家モディリアーニ、
細面と瞳のない人物像で有名な彼の足跡を辿ります。
モディリアーニだけの展覧会はとても久しぶりなので楽しみです。


「芸術都市パリの100年展 
 ルノワール、セザンヌ、ユトリロの生きた街 1830-1930年」
4月25日(金)~7月6日(日)
東京都美術館
近代フランス100年の歴史を絵画と共に追います。
印象派が好きな人にはいいかも。


「コロー 光と追憶の変奏曲」
2008年6月14日(土)~8月31日(日)
国立西洋美術館
コローの回顧展。
ぽつぽつと観てはいてもその生涯を通じて観たことがないので
これは是非行きたいですね。


モスクワ市近代美術館所蔵シャガールからマレーヴィチまで
青春のロシア・アヴァンギャルド」
2008年6月21日(土)~8月17日(日)
Bunkamuraザ・ミュージアム
社会主義の中で花開いた絵画の展示会、
アバンギャルドとありますがどんな絵が待っているのでしょうか。


「スタジオジブリレイアウト展」
2008年7月26日(土)-9月28日(日)
東京都現代美術館
TAFのエントリでも述べたジブリのレイアウト展示会。
昨年の男鹿展の反省を生かしてか
ローソンでチケットを日時指定購入が必要です。
発売は5/24から。
・・・宮崎・ジブリとくれば混むのはわかるので仕方ないですが、
チケットの転売等も出てきそうですね。いやだなぁ。

「フェルメール 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」
2008年8月2日(土)~12月14日(日)
東京都美術館
この夏~秋にかけての最大の目玉はやっぱりこれ!
フェルメールが上野にやってきます!
昨年の展示会では「牛乳を注ぐ女」のみだったのに凄い混みようでした。
この展示会には6点、気合を入れていかなくっちゃ。

と、こんな感じかな。
リストを書くときは「全部行くのだ~」だけど必ずどれか取りこぼす私、
なんとか全部行きたいです。

過去のフェルメールと男鹿展のエントリ
「ジブリの絵職人 男鹿和雄展 トトロの森を描いた人」(鑑賞レビュー)
「フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」(鑑賞レビュー)

| | Comments (2) | TrackBack (0)

Apr 15, 2008

「ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜」展

イタリアより上野に降臨。

国立西洋美術館で開催中。公式サイトはこちら
日曜の朝9:00、雨降る中お友達と西洋美術館門前に並びました。
お天気が悪かったので人数も少なかった。
しかし「寒いよぉ(TT)」とぼやいているうちに段々列が後ろに伸びていきました。
行列と天候を慮って美術館側が早めに開門してくれたため、
暖かい館内で数分待機、一番乗りで入場しました(^^)v。

内容は”美の女神”が一堂に会する展示会、
古代~ルネサンスまでのヴィーナスの絵画や彫刻が展示されていました。
そしてこの主役は

Im_venere080413_2

ティッツァーノ作「ウルビーノのヴィーナス」です。
この絵についてはNHKの「新日曜美術館」で予習したのですが、
婚礼の贈り物として描かれた絵という説があり。
そのせいか思ったよりも小さめ。
けれどふくよかな裸体を寝台に横たえる美しい女性は
TVで観るよりも目をひきつけました。

例外的に出展を認められた作品だけあり、
絵からは輝くようなオーラが出ていました。
描いたティッツァーノは目の表情に評価が高い画家、
女性の官能的なまなざしを受けているのは一体誰なのでしょうか。

他の展示物ですが、古代ギリシアの彫刻では
「両膝をつくアフロディテ」がとてもきれいで気に入りました。
前4世紀前半のものですがルーブルの「ミロのヴィーナス」より
表面がきれいでした。
#「ミロのヴィーナス」は美白化粧品をぺたぺたしてさしあげたいくらい
#色が汚かった^^;。
また作者の名前は忘れましたが
小豆色の石に彫り上げた「ヴィーナスとキューピッド」の
小さな彫刻が細かなところまでよく表現されていてよかったです。
でもこの彫刻の二人って
「かーちゃんに腕をつかまれて連れて行かれるわんぱく小僧」
って感じでしたが(爆)。

ヴィーナスが題材ということで神話の1シーンを再現した絵が
やはりとても多かったです。
作者によってヴィーナスがしなやかだったり
妙にたくましかったり(笑)、これだけあるとなかなかバラエティ豊かですね。
ギリシャ神話が大好きなのでとても楽しく鑑賞できました。
最後に気に入った絵を2つ。

「ヴィーナスとキューピッド」アンニバレ・カラッチ
雲に座るヴィーナスとキューピッドがあおりのアングルで描かれています。
このアングルは珍しいのでは?と思いました(ある意味きわどい^^;)。

「キューピッドを鎮める「賢明」ラファエッロ・ヴァンニ
閉ざされたカーテンを開けようとするキューピッドを
女神が諌めています。
暗い中に浮かぶ女神の白い肌と青い衣装が鮮やかな絵です。

古代からルネサンスへ至る様々なヴィーナスが見られて楽しかったです。
神話とルネサンス美術に興味のある方にはオススメの展示会ですね。
混雑具合ですが来週末までなら休日でも開館30分前に行けば
大丈夫だと思います。
会期は残り一ヶ月、GWはおぞましく混むでしょうからご都合つく方はお早めに。

| | Comments (4) | TrackBack (4)

Mar 22, 2008

「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」

東京都美術館で4/6まで開催中。公式サイトはこちら

花粉舞いまくる中、点鼻薬を懐に(^^;、観てきました。

印象?

こちらに見えますのは金キラキン~、

あちらに見えますのは銀ギラギン~、

てな感じの(笑)それはきらびやかな展示会でした(笑)。
正直最後のほうはちょっと飽きてしまったり(^^;。