カテゴリー「映画・テレビ」の記事

May 16, 2022

空想特撮映画「シン・ウルトラマン」

公式サイトはhttps://shin-ultraman.jp/sp/

ネタバレが怖くて早々に見てきました。座席番号はしっかりM列でも15番。

一瞬別の映画?と勘違いする冒頭からウルトラマンの登場まで一気に引っ張り、起承転結きっちり効かせてエンドロールへ導いてくれました。

お話は見ての楽しみってことで。

特撮面は昭和の雰囲気を出しつつも、令和のCGと上手く融合させてました。ラストに登場するあのキャラクターには号泣する人もいるのでは。

どこか懐かしい映像は人の心をとらえるものですが、そこに新しいものをどう組み合わせていくかは難しい。でもこの映画はこれからの特撮の方向性を見せてくれた気がします。

時の流れは早く人間はあっという間に年を重ねてしまう。でもこの映画は2時間だけ特撮が大好きだったあの頃の私に戻してくれた。スクリーンに次から次へと出てくる禍威獣に胸躍らせたのは今も心の中にいるあの頃の私です。

ありがとう、庵野さん。

また楽しい空想特撮映画をお待ちしています。

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Sep 13, 2021

「ミッドサマー」

ミッドサマー

公式サイトは

https://www.phantom-film.com/midsommar/

 

ホラーだのえぐいだの悪夢だの二度と見ないだのいろいろと言われてたこの作品をやっとネトフリで見ました。

 

簡潔に感想。

「異文化に接したときの人間の驚き戸惑い混乱恐怖を描いた作品」なのねー、です。

面白かったです。

グロにはドン引きですがほぼ1箇所だけですし。

ホラーというよりは私たちが持つ常識や固定観念をひっくり返してくる文化人類学的映画。

 

家族を心中で失ったダニー、そんな彼女を受け止められない恋人クリスチャン。

そんな2人が仲間ペレの故郷ホルガ村夏至祭に行くことになる。女好きのマークと優等生ジョシュも一緒に。

そこで彼らが目にしたものは、、ってお話。

 

「面白い映画には疑問と回答の連鎖がある」とは尊敬する神山健治監督の名言ですが、

この作品のアリ・アスター監督は見事にこれをやってのけてます。張り巡らされた細かな伏線がその回答を恐怖で観客に突きつける。

 

閉鎖的な共同体が「他所者の訪問」を受け入れるとき絶対に「何らかの思惑」がある。

最初からこの視点で見ていたので展開はいい意味で予想通りでした。

いつのまにかひとりずつ姿を消している仲間たち、村の娘マヤに想いを寄せられ罠?にハマるクリスチャン、そしつ幻覚の中で祀りあげられていくダニー。

その結果ホルガ村は欲しいものを手に入れる。

それは生贄と新しい血筋。

メイクイーンとなったダニーがこの後どうなるかわからないけれど、彼女にとってはホルガ村が居場所になったのだな、、と思いました。

 

ディレクターズカットのがより説明も丁寧なのでこれから見る人はこっちをお勧めします。

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Sep 07, 2021

『楽園追放-Expelled from Paradise-』

公式サイトはhttps://rakuen-tsuiho.com/index.php

YouTube東映チャンネル期間限定配信で見ました。

面白かった!

久々に「いいもの見さしてもらいました」って感じ。

 

ワインに例えれば「ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン」、華やかなキャラクターと作画陣が見せる迫力満点のアクションが物語を盛り上げる。ラストに残る微かな苦さが見終わった余韻を引っ張る。

水島監督、お見事です。

 

お話は電脳世界ディーヴァにある日「フロンティアセッターと名乗るクラッカーがメッセージを送りつけるところから始まる。保安官アンジェラはその対応のためリアルワールドつまり地球の大地へむかい、地上世界エージェントであるディンゴと共にフロンティアセッターを探し始める。

 

住む世界が違うアンジェラとディンゴのやりとり、謎解きの面白さ、そして終盤のアクションシーンと起承転結緩急ばっちりで一気に観せてくれました。

手柄を立てて出世することが全てと信じるアンジェラにディンゴが突きつける地上のリアルと生きる意味。おっさんディンゴと見た目美少女アンジェラとの息ぴったりのタッグは新鮮なだけでなくプロフェッショナルの粋も感じさせてくれました。

作品を支えるのはアドバイザーに板野一郎氏を迎えた作画陣と実力派の声優陣。

脇役に林原高山三石の御三方は完璧に監督の趣味とお見受けしました。

 

華やかで爽やかで素敵な映画、

機会があれば大画面でもう一度見たいです。

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Aug 31, 2016

「シン・ゴジラ」

やっと観てきました〜。

面白かった!
余計なものがなくて

日本政府VSゴジラ

だけ。

色恋なんていらん!
ゴジラだけ!
ゴジラと日本政府が闘うだけ!

そんな潔さ満載。

会話劇+特撮が見事なコラボ。
俳優陣の演技がせめぎ合うシーンの連続でだるさなんて感じない。

かつての特撮大好き少女としては
とても!楽しい時間を過ごせた一本でした。

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Aug 26, 2014

パブ・シャーロック・ホームズ

神田の中のベーカー街?



体調不良な夏を過ごしてましたが、
久しぶりに会ったシャーロキアンの友人と
ここに行ってきました。
早川書房による期間限定(9/12まで)のお店です

店の中はコレクターさん提供の貴重なポスターなどが飾られファンには楽しい。
もちろんベネ様も。



頼んだのは
ノンアルコールカクテル「ピンク色の研究」



フィッシュ&チップス



他にビールやマッシュルームのソテーとかも。
お味としては「普通」です^^;。

飲み物を頼むたびコースターがもらえます。
そしてトリビア試験用紙も。



コースターは選べないので全種類制覇は難しいかな?
トリビアクイズ、は小論文wもあるので
なかなか手強いです。
でもマニアな方々には楽勝でしょう!

場所はJR神田駅から歩いて3分ほど。
ちなみに

ほとんどが女性客!

でした。
やはりベネ様人気?

お店の方がいまひとつ慣れてないのか
ちとバタバタしますが、
ずらっと貼られた過去の映画やテレビドラマの資料は圧巻です。
ファンの方は一度行ってもいいかも。


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Jun 21, 2013

「言の葉の庭」新海誠監督

公式サイトはこちら

新海作品を劇場で見るのは「秒速5センチメートル」以来、
雨が降る今日見に行きました。

雨の日は学校をさぼる15歳のタカオと
公園の東屋で一人物憂げに佇む27歳の雪野と出会う。
居場所を見失ったという雪野を励まそうと
靴職人を目指すタカオは靴を作ってあげようとする。
梅雨から始まった雨の日だけの誰も知らない「孤悲」の物語。

45分ほどの短い映画ですが
ゆるやかながら起承転結がきっちりつけられていて
モノローグに頼ることなくきれいにまとまってました。
人間関係のあやをもう少し突っ込んでもよかったのではと思いつつ
クライマックスの「Rain」と映像の合わせ技はさすが新海誠、
細かな不満が一気にぶっ飛ぶ出来栄えでした。

秦基博さんによるエンディングテーマ「Rain」は元は大江千里さんの曲、
この曲から物語を連想したのでは?と思うほど
歌詞が物語とリンクしていました。
声優陣もしっかりで安心して観られました。

そして最大の魅力である映像の美しさ、
雨に煙る新宿の雑踏と公園の描写は
綿密なロケハンをうかがい知れる素晴らしさ。
見知った風景を鮮やかに染め直す新海監督の手腕は
変わることなく健在です。

鮮やかな色彩と「孤悲」の物語、
もう一度劇場で観たいな、と思う映画でした。

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Dec 17, 2011

「借りぐらしのアリエッティ」

昨夜金曜ロードショーで観ました。
で、感想。

「最高の材料で作った美味しくない料理」

…………我ながら身も蓋もないな^^;。

背景&作画は文句なし。
音楽だって綺麗です。
でも

「一体何がやりたかったの?」

なんですわ。
「疑問と回答の連鎖」のない話は
だらだらと続くだけ。
小人の「借り」生活にここまで時間裂く必要あるの?シーンの連続に早々にげんなり。
絵コンテの段階で気づかなかったのか?
病弱な少年と小人族の少女のふれあいメインのはずなのに、
ろくに言葉を交わさないまま「接触」だけして「はい、さようなら。」
観客完璧置いてけぼり。
あの「ゲド戦記」と同じですよ
脚本も「ゲド戦記」の人で編集者時代の鈴木Pの元部下。
「ゲド」の出来は素人監督が脚本いじり倒してダメにしたと思ったけどどうやら元々駄目だったっぽいですな。
音楽もきれいだけどメリハリの効いてない使い方で
良さが生きてない。

で、冒頭の感想になるわけです。
一流店だから揃ってる材料はいいけど、
作る側の肝心の腕が追いついてない。
パーツかき集めても映画にはならない見本ですね。

「ゲド戦記」で大失敗して
「ポニョ」でなんとか体裁整えたけど
ジブリって素人と年寄りだけ?なイメージ払拭すべく

「とりあえず若手に作らせました。」

と新生ジブリと話題を作り盛り上げて採算は取れた。
商売だからいいけどさ。
でもさ、するべきことは話題作り以前の「作品作り」じゃないの?
そしてそれができる「人材育成」じゃないの?

ジブリの迷走ぶりはもうわかりきってるけど
作品でこうも見せつけられるのはやはり辛い。
そう思わせた作品でした。

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Dec 03, 2011

「ルパン三世血の刻印〜永遠のマーメイド」

40年記念作&キャスト変更で昨日夜放送されました。
とりあえず見てみるか、で流し見。
最初は変更されたキャストばかり気になってました。

しかーし
中盤からの伏線回収に従い

「むむ(・_・?」

「ふはは(⌒-⌒; )」

「オイオイオイ(^◇^;)」

「ちょwwwwww」

「そういうことだったのねー(爆)」

と見終わりました。
いやなかなか楽しかった。
綺麗にまとめてて満足です。

端的に言えば

「世界名作ラピュタカリ城ルパン劇場」wwwww

宮崎ルパン&ジブリへのオマージュともパロディともつかないネタのオンパレード、

「確信犯で作ったお祭番組」

に脱帽。
視聴者の反応をわかりつつネタを仕込んだのありあり。
こりゃスタッフ楽しかったろうなーwww。

作画面では最初。
「この絵柄はどこかで見たことあるなー。世界名作劇場で。」
そのはずでした。
総作画監督が「ロミオの青い空」の佐藤好春さん
ゲストキャラのデザインもこの人っぽい。
しかしルパンを始めとするメインキャラは昔の絵柄だったのよね。
するとエンドロールに

友永和秀さん

やられたw。
ニヤリとした作ヲタ多いはずw
次回もぜひこの方をメインに据えて欲しいわ。
でも友永キャラと名作劇場キャラが同じフレームに入るのは絵的にはきついかなぁ。

あと作画的にもうちょい遊んで欲しかった。
でも舞台が密室空間なので今回難しかったんだろうけど次は作画で弾けて欲しいですね。

キャストですが、

不二子→沢城みゆきさん
五右衛門→浪川大輔さん
銭形→山寺宏一さん

と今回変更になりました。
結論から書くと全員クリア、
実力派を並べた甲斐がありましたね。

沢城さん、山寺さんは相当研究したな、という感じ。
沢城さんの不二子の第一声なんか
「おっとーーっ!( ̄▽ ̄)」な仕上がり。
まだご本人が若いので声にふくよかさと艶っぽさが足らないけど、
演技でカバーしてばっちり。
山寺さんは、、最初「老けたトグサ」みたいで
ちと苦しいかなーなでしたが、
後半は違和感も緩和、物にしつつある感じでした。
納谷さんの後任じゃさしもの山ちゃんも
プレッシャー凄かったろうな^^;。
浪川五右衛門はもともとセリフ少ないキャラなだけに相当苦しかったのでは、、と推察。
短いセリフで五右衛門らしさを出そうとされてました。
でもお三方とも上々の仕上がりでした。

ルパンが40周年、には正直驚きですが、
新キャストを迎えての新しい歴史がこれから始まります。
作画面でも宮崎大塚コンビを超えてほしい。
スタッフの皆様、頑張って下さい!

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Oct 02, 2011

「クロッシング」キム・テギュン監督

脱北者の体験を元に撮られた韓国映画です。
昨年日経での高評価が記憶にあり借りてきました。
美しい映像に彩られた親子の過酷で切なく悲しい物語。

北朝鮮元サッカー選手のヨンハ、
炭鉱で働きながら妻と息子ジュニと貧しくも幸せに暮らしていた。
しかし食糧難と身重の妻が結核になり薬も用意に手に入らないことから
ヨンハは妻子をおいて中国へ向かう。
密入国に成功後公安に追われるが
脱北支援者の手を借りて韓国への脱北に成功。
しかしその一方食べ物もない母国で妻はひっそりと息を引き取っていた。
一人残されたジュニは父を追い脱北を目指すが、、というストーリー。

クロッシング(交差)というタイトル通り
離れ離れになりながらも互いを想う父と息子の姿と残酷な結末に涙ボロボロ。
家族で何事もなく暮らせるのがなんとありがたく幸せか、
生まれた国が違うだけでそんな普通の幸せすら手に入らない。

淡々と綴られてるだけに理不尽さと悲しみが胸に迫る映画でした。

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Sep 28, 2011

DVD「カラフル」原恵一監督

人生はちょっと長めのホームステイ。
自分が何色かなんて気にしないで
カラフルに生きよう。

一度死んだ主人公がもう一度生きさせられ人生の意味を知る。
ありがちな話ですが容赦のない人間描写で秀作に仕上がってます。
さすが原監督。
劇場で観たかったなぁ。

中学生小林真として生まれ変わった主人公の目の前には、
家庭を顧みない父、浮気してる母、自分勝手な兄と問題てんこ盛りな家庭。
復帰した学校では浮きがちで絵を描くことだけが楽しみ。
憧れた女の子の援交現場を目撃したり
時折様子を観にでてくる天使には辛辣な言葉を吐かれたりと踏んだり蹴ったり。
だけど慣れない環境のなかで奮闘するうち自分も周りも変わっていく。

もうだめだと人生捨てるのはいつでもできる。
でも決めつけるのは早いんだよ、
いい自分も悪い自分も自分だと受け入れて
周囲に感謝して豊かに生きよう。
ラストに込められた監督のメッセージは明快で力強い。

肌寒くなり人の温もりが恋しくなるこの季節、
家族とは人の繋がりとは何か、
考えるのにいい映画でした。

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