「技研公開 2014 ココロ動かすテクノロジー」
公式サイトはこちら。
毎年恒例の技研公開レビューです。
青空の下行ってまいりました。
尚私ど素人なんで詳細は公式サイトをご覧くださいませ。
技研入口ではドーモくんに大歓迎されましたw。
一緒に写真も撮れますよ~。
さてまず全体の印象をば。
何かと風当たりがきついせいかわかりませんが、
10年以上前の展示に戻ったようで地味で質素。
ここ数年視聴者向けにシフトしてただけにちょっと面食らう私。
予算の関係でしょうかw。
肝心の展示ですが人目を引くのはやはり
「8K」
の文字。
去年まで「4K」オンパレードだったのに
五輪が決まったせいなのか
「8K」に上書きされて比較の対象に格下げされちゃってました。
この変わり身はなんすか。早すぎます、NHKさんw。
以下、おおまかですが感想。
エントランスを入ると大きなディスプレイがあり
8Kで撮られた浅田真央ちゃんのソチ五輪フリー演技。
皆さん足を止めて見入っておられました(私もw)。
その横を通ればいよいよ展示です。
人だかりができていたブースには
歴代スーパーハイビジョンカメラ
がずらずらっと並んで圧巻。
(4代目?はFIFAワールドカップに出張中w)。
ちなみに最新型は
「町でときどき見かける街頭インタビューカメラ」
程度の大きさで男性なら軽々持てるサイズ。
その隣で実演してた「120MHzのフル規格8Kカメラヘッド」は
ジャグリングをする男性の動きをクリアに映し出していました。
これはかなり小さい。女性でも楽々サイズ。
「8K」関連は開発中の伝送方式や記録装置(これ大事)など
ずらっと並んでました。実用化へ向けてガンガン進めてるようで、
技術職と思われる方々(主にスーツ姿の男性)が
説明員さんの話に熱心に聞き入ってました。
(ちなみに来場者の9割超が男性です。)
「ディスプレー一体型」スピーカーによる8Kスーパーハイビジョン音響再生」は
去年もありましたが、どこが進化してるのかいまいちわからず。
これも映像は真央ちゃんだったんですが、
映像は飛び散る氷のかけらとか真央ちゃんの額の後れ毛とか
くっきり見えてすごいんですけど。
映像は素人でも違いが判りますが
音はもうちょっと展示に工夫してもらえるとより理解が深まるかも。
「8K」の次は「インテグラル立体テレビ」
実はこれ数年前から個人的にとても注目してます。
年々進歩が良く分かる展示で楽しい。
今年は7台のカメラで映像を取り4台の液晶で表示、を
ブースで再現していました。
SHVを見た後では「これ?」かもしれないけど、
どんな素晴らしい技術も「これ?」からのスタートだから
開発陣には頑張ってほしいです。
バリアフリー関連の展示は今年も充実していました、
「音声認識字幕製作システムの高精度化」
「顔表情を部分的に取り入れた手話CG翻訳システム」
「立体や図を伝える触覚提示技術」
などはこれから高齢化社会を迎える日本では
必要とされる技術でしょう。
目立たないものですがよいものを開発してほしいと思います。
これは意外と重宝されるんじゃないかな?は
「可視光を用いた水中ワイヤレスIP伝送技術」
ダイバーが撮る水中の映像をケーブルなしで
伝送する技術です。これも結構人気があって
人だかり。ぜひこれを活用してダイオウイカをもう一度w。
「映像の高精細化技術」もおもしろかったですね。
ぶっちゃけて言えば
「HD→SHVにする際に画素の穴を埋める技術」
です。画素が少ない過去のアーカイブをSHV等で
再生すれば見苦しくなる。それをカバーする技術です。
これなら過去の遺産を生かせる。
そして最後に待つのは
8Kスーパーハイビジョン「シアターカメラ」
今までは感度の問題とカメラ自体の騒音で
(放熱のためファンが回る)劇場などの撮影が
出来なかったのを克服したそうです。
ミラノ・スカラ座日本公演「リゴレット」生中継PVを実施し
その映像が上映されました。
くっきりと大道具の細かいところまで見えて
スポットライトが当たる場所とそうでないところとの
コントラストもくっきり。役者の姿もクリアに見えました。
音響はなんか高音が割れて聞こえた気もしますが
(私の患耳のせいか?)迫力満点には違いなし。
カメラの実演(上映前に司会者とアシスタントが会話)があり
ましたが静寂を邪魔するものではありませんでした。
もっと小型化できれば小劇場でも使えるでしょうね。
観終わってみると
派手さには欠けるものの「技術公開」の原点に立った展示
だったかな。
五輪へ向けてさらに新技術の開発に拍車がかかるでしょうから
来年も楽しみです。
以上レビューでした。
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