「攻殻機動隊ARISE GHOST IN THE SHELL border:1 Ghost Pain」
公式サイトはこちら。
六本ヒルズでの舞台挨拶回の上映に行ってきました。
感想を点数でいうと
75点
かな(笑)。
綿密な冲方脚本はすごくよかったんですが、
映像面でそれを生かし切れていなくてうーん、、、、、、(^^;。
なんというか画面に奥行きがない。
ぺったりした印象なんですよね。
作画面で細かく言うと
素子のバトルシーンとその他のシーンとの差がありすぎ
なのです。
舞台挨拶でのむらい監督(だったと思う^^;)によると
クライマックスのバトルシーンは沖浦作画
とのこと。
他のバトルシーンも有名アニメーターさん(西尾さん?)で
「これって押井版?」と錯覚するくらい迫力満点だった。
アクションシーンはとにかく文句なしです。
しか人物のアップはともかく引きのシーンでキャラの絵が崩れすぎ。
テレビシリーズなら許容範囲でも
劇場公開なので否応なしににそれが目立ってしまう。
で、エンドロールを見ると原画パートに黄瀬総監督の名前。
うーん(^^;。
「ヤマト2199」「進撃の巨人」と抱えてるIG、
人のやりくりが大変なのかもしれないけれど
11月公開の「border:2」での改善を期待します。
それと場面によっては色指定が暗すぎてものすごく見づらくて
目を凝らして観てました。
テレビ版と劇場版では色指定の手法もかなり違うらしいけど
もちょっと明るいほうが目には優しいと思います、はい^^;。
音楽のコーネリアスはぴったりで満足。
神山版の菅野サウンドが「派手な動」に対しこっちは「静」な印象ですが
公安九課になる前の「胎動」の時期なのでこれくらい静かめがいいのかも。
そして、気になっていた新キャスト陣。
素子役の坂本真綾さん、頑張ってました。ほんとにほんとに頑張られてました。
でも幼さの残る「素子」にはピッタリでも
「部下を率いて難題に立ち向かう女隊長の凄味と厚み」は
現時点では全く感じられない。
「始まりの物語」だからあえて出さなかったのかもしれないけど
その片鱗は見せてほしかったな。
ロジコマの沢城さんはタチコマを意識しつつ
まだ発展途上のAIをかわいらしく演じられていました。
他のキャストにも言えることですが、
声優陣の演技は全体的にいい意味で軽かった。
今後どう変化していくか、、今後の見どころの一つでしょうね。
と、前半厳しく後半ほめる感想と相成りました。
残り三作、映像とキャスト陣の演技が緻密な冲方脚本を
どこまで生かし切れるか楽しみです。
上映後の舞台挨拶では、
石川社長がいかに冲方さんをスタッフに引き込んだかのエピソードに大爆笑。
オーディションは作品名も役目も伏せて行われ結果選ばれたとは意外でした。
司会の吉田アナウンサーの軽妙な進行も楽しく、
コラボしてるレーシングチームのレースクイーンお二人が
フォトセッションに華を添えていました。
すごいマスコミの数にはビックリでしたが(笑)、
楽しい時間でした。
第二弾「border:2 Ghost Whispers」は11月30日公開、
今後の情報公開に注目です。
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