「借りぐらしのアリエッティ」
昨夜金曜ロードショーで観ました。
で、感想。
「最高の材料で作った美味しくない料理」
…………我ながら身も蓋もないな^^;。
背景&作画は文句なし。
音楽だって綺麗です。
でも
「一体何がやりたかったの?」
なんですわ。
「疑問と回答の連鎖」のない話は
だらだらと続くだけ。
小人の「借り」生活にここまで時間裂く必要あるの?シーンの連続に早々にげんなり。
絵コンテの段階で気づかなかったのか?
病弱な少年と小人族の少女のふれあいメインのはずなのに、
ろくに言葉を交わさないまま「接触」だけして「はい、さようなら。」
観客完璧置いてけぼり。
あの「ゲド戦記」と同じですよ
脚本も「ゲド戦記」の人で編集者時代の鈴木Pの元部下。
「ゲド」の出来は素人監督が脚本いじり倒してダメにしたと思ったけどどうやら元々駄目だったっぽいですな。
音楽もきれいだけどメリハリの効いてない使い方で
良さが生きてない。
で、冒頭の感想になるわけです。
一流店だから揃ってる材料はいいけど、
作る側の肝心の腕が追いついてない。
パーツかき集めても映画にはならない見本ですね。
「ゲド戦記」で大失敗して
「ポニョ」でなんとか体裁整えたけど
ジブリって素人と年寄りだけ?なイメージ払拭すべく
「とりあえず若手に作らせました。」
と新生ジブリと話題を作り盛り上げて採算は取れた。
商売だからいいけどさ。
でもさ、するべきことは話題作り以前の「作品作り」じゃないの?
そしてそれができる「人材育成」じゃないの?
ジブリの迷走ぶりはもうわかりきってるけど
作品でこうも見せつけられるのはやはり辛い。
そう思わせた作品でした。
« 紅葉納め(六義園) | Main | 寒波襲来 »
Comments