DVD「第9地区」
エイリアンはもうそこに住んでいる。
先日「未知との遭遇」を久々にCSで観たばかり。
第四次接近遭遇とも言えるこの映画は
その先に起こるだろう現実を描いてて興味深いストーリーです。
ドキュメンタリー風の構成も新鮮、
アメリカ娯楽映画にありがちなスローモーションも
少なくて映像にも満足。
南アはヨハネスブルクにやってきたエイリアン宇宙船、
政府は飢餓状態の彼らを救い難民キャンプにいれるが、
何せ相手は異種の生物、トラブル続出。
彼らを首都から離れた地域に移すため
政府から委託されたMNUの職員ヴィカスが
その第9地区にやってきた時から物語は始まる。
この話を南アを舞台ってのが皮肉の塊ですな(^_^;)。
エイリアンへの迫害ぶりは
明らかに過去そこで行われたであろう
現地人への扱いを示唆してるから
見る人によっては居心地悪いかもしれない。
主人公であるヴィカスはエリート白人で
勤め先のトップ令嬢と結婚し意気揚揚、
任務もどこかピクニック気分。
しかしエイリアン・クリストファーの小屋で
ある液体を浴びたことから
大きく変わる運命に本性がむき出しになる。
詳細書きませんが
いやもうこいつの甘ったれぶりと自分にメリットがあると悟るや
ころっと態度が変わる辺り、んー思い当たる人間がw。
それでも最後にクリストファーに漢気見せる辺りは
自分が失ったものの重さを知ったゆえか。
クリストファーとの約束が果たされるかはわからないだけに
ラストシーンの彼の仕草は物悲しくせつなかった。
娯楽に過去の風刺と未来への課題を上手に落とし込んだ良作ですね(^^)。
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