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Apr 04, 2011

「大震災、主婦の体験」三浦暁子

「いつもと同じ朝を迎えると信じていた私は、
いつもと違う朝を突きつけられることになったのである。」 
 序章「大地震の前」16ページより引用。

神戸岡本在住の著者が1995年阪神大震災で被災した経験をまとめられた本です。
阪神大震災のあった年末に出版されました。

地震1ヶ月前からの六甲の猪や鳥たちの奇妙で不気味な行動。
地震当日目が覚めた途端襲った激しい揺れに翻弄され家の中はむちゃくちゃ。
マンションは無事だったもののライフラインはずたずたで
水もすぐ止まりガスも電気も使えない。
テレビをつけても悲惨な映像ばかりで被災者に必要な情報は流れてこない。
やがて近くで土砂崩れ(関西人なら分かりますが岡本はすごい坂の町)が起き
後ろ髪を引かれつつ東京の実家へ避難せざるを得なくなる。
その途中名古屋で休息をとることにしたものの
気晴らしにと出歩けば地震の記憶で身体がすくみ怖くなる。
そしてようやくたどり着いた東京の実家で被害の全貌を知り呆然とする。
一時は落ち着くもやはり神戸が気になり決死の思いでUターン、
家族3人で不自由な生活に奮闘する。

といった地震前~地震後の数ヶ月が綴られています。
東日本大震災でこの本を思い出し読み直すと膝を打つことだらけ(^^;。
地震後何がおきるか何が必要かどんな精神状態になるか、、参考になりました。

実は著者ご夫妻には夫婦で昔お世話になっており
細々ではありますが今も交流があります(このブログもご存知です)。
地震後のGWにはお見舞いに伺いいろいろとお話を聞かせていただきました。
さすがにその内容を書くことは出来ませんが、
憧れの住宅地岡本が見る影もなくなっており
ご夫妻のマンションの隣家が瓦礫と化していたのには足がすくみました。
ほんの少し建ってる場所が違うだけなのにそれが生と死の分かれ目を決める。
その運命の残酷さにも。

まだ記憶に新しい阪神大震災の体験談としてとても貴重な本だと思います。
10年以上前の出版ですが出会う機会があれば是非お手に取ってみてください。

最後に。
阪神大震災中越地震東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福と
被災地の一刻も早い復興を心から祈ります。

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