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Jul 30, 2010

「押井守と映像の魔術師たち」展 #oshii

八王子夢美術館で開催中。開催は9/5まで。

このブログでもたびたび取り上げている押井守監督の
映像世界を紹介する展示会です。
設定資料だけでなく
押井作品が持つ独特の世界観を造り上げてきた小道具や
フィギュアが一堂に会した内容でした。
ま、詳しい内容はこちらにお任せするとして、
私の目当ては

「G.R.M ガルム戦記」

ジェームズ・キャメロンが製作総指揮、
押井守が監督で2000年に公開されるはずが諸事情でお蔵入りとなり
今だその製作再開が熱望されている幻の作品です。
パイロットフィルムはアニメのみですが、
アニメ以外に実写、特撮、CGも取り込んで同列に扱う作品になるはずでした。、
その世界観を形作るフィギュアが出品されるとあり
はるばる八王子まで行きました~(往復3時間半~TT)。

「G.R.M ガルム戦記」からの出品は

「巡洋艦イムラヴァ」イメージボード3枚
「巡洋艦イムラヴァ」模型(全長60cm)
「航空母艦「コルンバ」模型(全長40cm
「ナシャン天使形態」フィギュア(全長1m)
「戦車」模型(全長40cmくらい)
「空母艦載機」模型4種類 (35×35cm)
「巨人 ダーナ」人物フィギュア(50cm)
「クムタク」人物フィギュア(40cm)
「フリガ」人物フィギュア(40cm)
「フリガ」甲冑(等身大)
「コルンバ」甲冑(等身大)
「コルンバ」男性フィギュア(40cm) 
「コルンバ」女性フィギュア(40cm)
「ドルイド ナシャン666」女性フィギュア?(30cm)

です(サイズは大体これくらいかなって感じ)。

どれも独特のデザインとまるで生物のようなフォルムが
気持ち悪くもありなんとも魅力的で眼をひきつけます。
そーですね、富野監督の「聖戦士ダンバイン」に出てくる
オーラバトラーメカに似ていないこともない。
でもこっちのがよりダークで有機的ですね。
特に

「ナシャン天使形態」

の蛇とも人間の背骨ともつかない生き物に女の顔がついた
グロテスクで奇妙な姿はちょっとドン引き(^^;。
「空母艦載機」はきれいな流線型の飛行機なんですが、
やっぱりこれも生物的なフォルム。
全体的に機械と生物の一体化を狙ったデザインなのかもしれません。

どのメカもフィギュアもとても丁寧に作られており
スタッフの並々ならぬ情熱が感じられます。
これをこのまま倉庫に埋もれさせておくには惜しい。
「アバター」で大もうけしたキャメロン、
もっぺん考え直してくれないかな(^^;。

「G.R.M ガルム戦記」以外の展示は
「イノセンス」「ケルベロス」「攻殻機動隊」「パトレイバー」「スカイ・クロラ」
などなど有名どころの設定資料やフィギュアが並んでました。
「イノセンス」のあの足のオヴジェまで作ってたのにはオドロキですよ。
『ケルベロス」はジオラマがよい出来でした。
実写作品は「立喰師列伝」(今思い出しても頭が痛くなる映画だった^^;)、
テレ東の「ケータイ捜査官7」などなど並んでいました。
マニア的には「天使のたまご」の絵コンテですかねー。

ちなみに全体の展示で共通しているモチーフは

「犬」(爆)。

美術館の入口にはでかいバセットのタペストリーはあるわ、
「イノセンス」の犬のフィギュアはあるわ、
「ケータイ捜査官7」で安藤麻吹さんが持ってた犬の看板はあるわで
監督の犬好きをひしひしと感じましたよ(苦笑)。

てな感じで濃い~~押井ワールドが展開されてて
人によっちゃうんざりでしょうが。
ちょっとした清涼感を味わえるのものがあります。それは

写真家・樋上晴彦さんによるアイルランドの写真

です。
5月に個展を拝見してますが
そのときと同じ写真が何枚か展示されていました。
ちょっぴり懐かしい(笑)。

アニメの設定資料等が半分ほどデジタルデータでの出典なのが
残念かな。
こういうのってやっぱり肉筆じゃないと。

最後に所感ですが
会場の利便性はイマイチですが(駅から遠い・・・)。、
押井監督の代表作が網羅でき、
幻の「G.R.M ガルム戦記」の資料が拝めることを考えると
充分楽しめる展示会です。
でも「アニメといえばジブリ」って人には向きませんので、念のため。

以上、レビューでした^^。

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Comments

こんばんわー、そしておつかれさまー。
八王子は遠いし暑いんですよねー。
それに見合うだけのモノは置いてありましたけど。

>ま、詳しい内容はこちらにお任せするとして、
いやそんな詳しくもないのに、変な期待を持たせちゃマズイでしょ!

しかし目測で寸法を測ってくるというのはいい着眼点ですね。
立体物のスケール感がよくわかります。

>これをこのまま倉庫に埋もれさせておくには惜しい。
>「アバター」で大もうけしたキャメロン、
>もっぺん考え直してくれないかな(^^;。
あるいは「アバター」の設定にもGRMが影響してたりして。
クライマックスでナシャン天使形態が出てきてたら、
個人的に傑作認定なんだけどなー(笑)。

Posted by: 青の零号 | Jul 30, 2010 at 11:29 PM

 shamonさん、おつかれさまでした。

 野良犬の塒の教官さんによると、キャメロン製作総指揮は、どうも実際は関係ないらしいので、新たに売り込みをかけるプロデューサーがいることに期待をかけるしかないですね。

 青の零号さんの書かれたナシャン天使形態のクライマックス登場は、たぶん予定されているのではないでしょうか。で、あの巨人とのショットは必ずあるのではないかと。

 あぁー、怪獣映画でもあるんだ。観たい!!

 というわけで評判が悪くて不安なのですが、『アサルトガールズ』をDVDレンタルしてきました。

Posted by: BP | Jul 31, 2010 at 10:47 AM

まいどでーす。

>変な期待を持たせちゃマズイでしょ!
いえいえ、ちゃんとリストもあるじゃないですか(^^)。

>立体物のスケール感がよくわかります。
写真が撮れない以上どうしたものかなーと思いまして^^。

>あるいは「アバター」の設定にもGRMが影響してたりして。
犬監督がキャメロンに見せたプレゼンの内容が知りたいw。

Posted by: shamon(青の零号さんへ) | Aug 01, 2010 at 08:25 AM

まいどでーす。

手元の「押井守の世界ロマンアルバム増補版」によると、

企画立案。

バンダイが予算削減

じゃ、海外でやろう

大友克洋と渡米してキャメロンにプレゼン

キャメロン乗り気

犬監督と大友氏、話がでかくなりすぎてげんなり

キャメロンから連絡なし(^^;。
「断られたんじゃないか?」

といういきさつが押井のインタビューで語られてます。
で、駄目になったなら別の方向を、
と思ってたけど結局凍結で「アヴァロン」に。
もしかするとキャメロンは窓口だけ?

>あの巨人とのショットは必ずあるのではないかと。
ナシャンの役回りがよくわからないんですが、
アレだけのものが動くのは見たいですよね。

Posted by: shamon(BPさんへ) | Aug 01, 2010 at 08:31 AM

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