愛のヴィクトリアン・ジュエリー展
渋谷Bunkamuraにて開催中、公式サイトはこちら。
世の中不景気の真っ只中、
我が家では長年使った電気ストーブが昇天(爆)と寒い話ばかり。
ひと時でもゴージャスな気分に浸るため
お友達といそいそとBunkamuraへ行ってまいりました。
19世紀若くして王位に就いたヴィクトリア女王は
偉大なだけでなく愛を貫いた一人の女性としての顔と
流行を作り出すファッションリーダーの顔を持ち続けました。
その彼女の時代から現代に至るまでの英国王室のジュエリー展です。
でもヴィクトリア時代といえば個人的には
森薫さんのヴィクトリアン・ロマンス『エマ』(アニメ版は『英国戀物語エマ』)を
思い浮かべちゃうんですけどね(^^ヾ。
ジェントリィ(上流階級)の息子ウィリアムと
彼の元家庭教師の家で住み込みメイドのエマとの
身分違いのラブストーリーは多くの読者を魅了。
この作品で描かれたファッションを頭の片隅に再生しながら、
鑑賞していきました。
目当ては勿論
「ピンクトパーズ&カラーゴールドネックレス」ですよ。
淡いピンクのトパーズがきらきらと照明に映えて美しゅうございました(^^)。
他にも目を奪う美しいジュエリーがずらっと並んで、
目の保養しまくり~。
昨年観た
『ヴァン クリーフ&アーペル「ザ スピリット オブ ビューティー展 時空を超える美の真髄」』
と肩を並べる豪華さです。
違いを言えば
ヴァン・クリーフはシンプル&モダン&宝石の数で勝負!
こっちははゴールドの量で勝負!
でしょうか(笑)。
そして共通するのは
「幸せな女性のために煌びやかなジュエリーは存在する」
です。
後半出てくる「ジェット」と呼ばれる真っ黒な宝石(というか木の化石)が
夫の喪に服したヴィクトリア女王の哀しみを現しているだけに
そのことをとても強く感じました。
ジュエリーを一通り観た後には美しいレースがいっぱい。
で、思い出すのは『エマ』の1シーン。
「何かプレゼントする。」と言い張るウィリアムに
「レースのハンカチを1枚持てたら」とエマは控えめに話す。
ウィリアムから渡された包みを開いて
「レースってずっと夢だったんです。」
とほをを赤らめるシーンが二人の階級差を表して印象的でした。
当時はとても高価なものだったようです。
今でも汕頭(スワトウ)のハンカチなどは1枚10000円以上、
庶民には手が出ない代物です。
会場の最後にはアフタヌーン・ティーの展示、
「あーこんなお部屋ならこんな茶器も似合うよね~。」と
実も蓋もない発想(^^;。
家にはとても置けないけれど(銀食器は手入れが大層難儀です・・・)
せめてホテルのティールームくらいは頑張って行ってみようかな(笑)。
美しいジュエリーやレースが夢の世界へ誘ってくれる素敵な展示会です。
きれいなものが好きな女性にオススメです^^。
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