『東のエデン 劇場版I 「The King of Eden」』神山健治監督
「ノブレス・オブリージュ。今度逢う時は素敵な王子様たらんことを。」
あの日、コンシェルジュが消した彼の記憶。
だけど
「咲、信じてくれてありがとう。
俺はずっと、君と一緒に旅した場所にいます。」
遅れてきたメッセージを胸に彼女は旅立った。
The Catcher in New York.
もう一度二人から、物語が走り出す。
公式サイトはこちら。
前日談にあたるTVシリーズの各話感想は
こちら(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11)
以下、ネタバレありなので未見の方はお気をつけくださいまし~。
TVシリーズ終了から早4ヶ月、滝沢朗が帰ってきました!
シリーズの続編であり劇場版のⅠにあたる「The King of Eden」が
満を持しての登場です。
観たのはもちろん舞台となった聖地(笑)豊洲の「ユナイテッド・シネマ」。
ショッピングモール内の書店でも
「聖地・豊洲」の手描きPOPで飾られたエデンコーナーがあり、
映画館ゾーンにはエデングッズ&監督サインが飾られていて
盛り上げようとの意気込みが感じられました。
物語は滝沢を追い渡米した咲から始まります。
でも彼女を待っていたのはあるセレソンによる妨害だった。
セレソンの妨害で咲は所持品を失い途方に暮れるものの、
ある確信を持って「思い当たる場所」へ向かう。
そこに現れたのは記憶をなくした滝沢だった・・・。
と、冒頭はこんな感じで始まります。
二人のNYでの行動と並行して
日本ではエデンメンバーが咲と滝沢救出に尽力する。
それぞれの思惑を持ったセレソンたちが水面下で蠢き、
セレソンの陰謀で窮地に陥る咲と滝沢を黒い翼の守護天使が救う。
が、黒幕と共に物部が放った一手が容赦なく滝沢を追い詰めていく。
そして舞台は日本へ。
てな内容でした(^^ヾ。
起承転結がきっちりと造られていて
一度もだれることなく92分の尺がとても短く感じられる良い仕上がりでした。
さすが神山監督~、
このテンションで劇場版Ⅱも出来上がって欲しいですね。
以下、こまごまにだらだらと感想を綴らせていただきます。
咲の学習能力の無さは身につまされますが(^^;、
それをさらりと補ってしまう滝沢君、あんたやっぱり王子様だわ(・・)。
ことごとくその言動が女心をくすぐってくれる。
滝沢とは対照的に日本で歯軋りする大杉、
社会人になっても恋愛能力は旧バージョンのままなのね(--)。
再登場のパンツ(板津)には服着てくれててほっ(^。^;)
だって、美しくない男の裸を大画面で見させられるなんて(以下略)。
他のエデンメンバーも相変わらずの「BD」っぷり(笑)。
今回初登場の映画監督セレソン、ジュイスとのやり取りが爆笑物でした。
物部は相変わらずの策士振り。あ、○○先生、よかった~(TT)。
そうそう、「あんた生きてたの!」の結城、頼むから風呂に入ってくれ~。
登場はエレガント、退場もぐっとエレガントな黒羽は、
”かっこよくて強く賢い大人の女”そのものでした。憧れますわっ。
あ、辻を忘れてるけどま、いっか(爆)。
にしても今回もやはり「サリンジャー」(苦笑)。
冒頭「長い不在が示すその存在感」で話を引っ張る引っ張る。
遊園地の立看板に思わずにやっ(^-^っとしたファンも多いでしょう。
劇場版Ⅱでもどう生かしてくるか楽しみです。無いわけが無い(きっぱり)。
物部の陰謀も気になるし、あー来年3月が待ち遠しい・・・。
あとですね。今回は↓なことが頭に浮かびました。
各登場人物の成長(退行もあるが)と共に
同時にAIの成長も描きたいのかな。
と。
セレソンによってそっけなかったりどなりつけたり親身になったりと
ジュイスの対応はかなり違います。
たぶん元々は同じAIだったのでしょう。
しかし各セレソンとのやり取りで変っていったとすれば
これってやはり「成長」ですよね?
そこから監督が何を導き出そうとしているのか、、、気になります。
何せ声が玉川さんですから~。
つらつらと書き連ねてきましたが、
TVシリーズをご覧になった方には
期待を裏切らない仕上がりになっています。
公開期間が短いので予定されている方はどうぞお早く。
私もできればもう一度観たいけど、、どうかなぁ。
以上、レビューでした。
Comments
連投失礼します。
>>たぶん元々は同じAIだったのでしょう。
しかし各セレソンとのやり取りで変っていったとすれば
>>これってやはり「成長」ですよね?
>>そこから監督が何を導き出そうとしているのか、、、気になります。
今回、並列化はなしですねー。
ニートと同じく直列化して何かを成させるのか?? 3月が待ちきれません。
Posted by: BP | Dec 03, 2009 12:27 AM
まいどでーす^^。
>今回、並列化はなしですねー。
ですよねー。
>ニートと同じく直列化して何かを成させるのか?
正直全く見えないです^^;。
考えられるとしたら「サイレント・マジョリティ」かな?
3月が遠い~、ってかTAFとダブらないで~。
Posted by: shamon(BPさんへ) | Dec 03, 2009 06:05 AM
こんばんわ、青の零号です。
>>>そこから監督が何を導き出そうとしているのか、、、気になります。
ひょっとして、なんかスゴイのが出てくるかも・・・。
>考えられるとしたら「サイレント・マジョリティ」かな?
そこからもう一歩踏み込んで
「サイレント・マジョリティに“声”を与える」
という発想もありえますね。
携帯電話はまさにそのための道具となり得ますし。
ともかく神山監督をはじめとしたスタッフが、どこまで突き抜けたビジョンを
見せてくれるか、3月がホントに待ち遠しいです。
Posted by: 青の零号 | Dec 03, 2009 11:51 PM
まいどでーす。
昨日はスクールでマルセル・ダイスを飲んできました~(^0^)。
>ひょっとして、なんかスゴイのが出てくるかも・・・。
でしょう?なんかもー気になって気になって(笑)。
>携帯電話はまさにそのための道具となり得ますし。
是非はともかく某巨大匿名掲示板も近いものですよね。
そこからさらに一歩進んで何かを提示してくれたら、、思っています。
>3月がホントに待ち遠しいです。
是非ともBPさんと3人で聖地に赴き結末を見届けたいですねー。無理だけど~^^;。
Posted by: shamon(青の零号さんへ) | Dec 05, 2009 10:31 PM