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Jul 22, 2009

「楽しいワインセミナー2009」(リカーショップながさわ主催) 後編

前篇はこちら。この後編もかなりの長文になりますがご容赦ください。

山梨ワインを後にして
2番目の訪問先は「アルガ ブランカ ヴィニャル イセハラ」で名高い勝沼醸造でした。

Katsunumawinery090719Katsunumajyozo_hei_090719
Katsunumawineryobje090719_9Katsunumawineryriedelroom090719Katsunumawinerytastingtable090719
相方が「ネオ・クラシック」と呼ぶ日本家屋は
外も中も古さと新しさが絶妙にミックスされた瀟洒な建物です。
塀の板に刻まれたイニシャルと葡萄の型抜きがかわいく
清潔感溢れる白い壁とすだれが涼感たっぷり。
ロビーには素敵なオブジェ(↑下段左写真)、「イセハラ」の香りが漂ってきそう。

私たちは早速2Fのリーデルサロン(↑下段中央)へと案内されました。
ここで有賀オーナーから直々にお話を伺いました。
鎧兜が似合いそうな有賀オーナー、武田勝家最後の重臣のご家系とのこと。
風格がおありなのはそのせいなのね(笑)。
最初から最後まで大きな声でパワフルにジェスチャー交えての講義、
その熱さたるや以前お会いしたこちらの所長さんにひけは取りません(^^;。
ワインブームがあってもまだまだ低いシェアや
高温多湿な日本でのワイン作りの苦労などなどいろいろ話してくださいました。

お話の後は部屋を変えてお楽しみのテイスティング~。
Katsunumawinerytastingroom090719
ランチョンマットはすべて参加者の名前入り、お心遣いに感謝です。
そしてオーナーのお話と共にテイスティングしたワインは以下。
Crarezabosque_bottle090719_3
・アルガブランカ クラレーザ2008(左)
 シュールリー製法の辛口甲州、づけマグロ丼が欲しくなる(爆)。
 甘エビにも合うとな。
・ アルガーノ ボシケ2006
 水のような日本酒的甲州。かすかな甘み、柔らかいけどしゃっきり感あり。

Arugapippa2004090719_2Arugapippa2004090719_4
・アルガブランカ ピッパ2005(左)、2004(右)
 「目指せっ!ブルゴーニュ!」がコンセプトの甲州ワイン。
 05は酸すっきりに樽香が心地良く、04はまろやかで熟成が進んでいました。
 好みとしては05かな。これからの季節にぴったりな味です。

ピッパの後有賀オーナーより「よーくグラスをすすいでください。」の指示、
「もしかして????」と高鳴る期待に出てきたのは
Arugaisehara2008_090719_3
超人気国産ワイン「アルガ ブランカ ヴィニャル イセハラ2008」(^0^)。
パンと広がるハーブと柑橘系の香り、ミネラル、塩。
トロピカルフルーツの香りからライチへと移り変わります。
味も上品でハーブの香りが口に広がり余韻も長い。
ちなみに「イセハラ」畑の周囲は桃畑、とな。甘い香りはその影響かも。

試飲の最後を飾るのは
Arugaalcacer2005_090719_5
・アルガ アルカサール2005
(2009/7/23 長澤様より「ヴィンテージは2005」とご指摘を頂いたので修正しました
カベルネ・ソーヴィヨン、カベルネフラン、メルロのボルドータイプ。
さらっとしたミディアムの赤でシルキーな味わい、
カベルネフランが多いのかな?

と試飲は6種類でした。
試飲の最中も有賀オーナーの熱弁は続き
「生産物は"驚き"と"感動"の競争」
「自然の恩恵に気づいて生かすのが技術」
とおっしゃっていました。
小さな街から世界に打って出た勝沼醸造、これからも期待です^^。
こちらでも最後に写真を撮ってお開きとあいなりました。

そして再び車に乗り込んで最後の目的地へ。
Marufujiwinery090719
3番目の訪問先は
ルバイヤートワインことヨーロッパ風の建物が素敵な丸藤葡萄酒工業でした。
明治23年創業の歴史あるワイナリーです。
こちらもオーナーの大村さん(この方に似てるロマンスグレーのおじさま^^)が
出迎えてくださり、早速畑へ。
むせ返る緑の匂いが私たちを迎えてくれました。
R_furuyasikichardonnay090719Rubaiyatsv090719
旧屋敷(ふるやしき)畑、左はシャルドネ、右は試験栽培のソーヴィニヨンブラン。
シャルドネは間引いた青い房を別に仕込み(「青シャル」と仰ってました)
実際に収穫したぶどうにあわせて酸を補うとのこと、初めて聴いた(@@)。

R_takinomae_merlot_090719R_takinomae_petitverdot_090719
滝の前畑、左がメルロ、右がプチ・ヴェルド。
プチ・ヴェルドはヨーロッパでは補助品種ですが
こちらでは単独で仕込み可能性を探っておられます
ちなみにこの畑は水はけのため下にパイプが通っています。
Rubaiyatkosyu090719
甲州。
天候のせいか粒がまばら、
昨年に引き続き収穫量が落ちる可能性が高い、とな。うーん(^^;。

畑で珍しかったのはプチ・ヴェルドの棚仕立て。
R_tana_petitverdot_090719
わんさかなっている房、このうちどれくらいがワインになるのでしょう。
どの畑でも試行錯誤の日々、
すべての畑の葡萄がいつか素敵なワインになることを祈ってしまいました。

そして道すがら見せてくださったのは
R_tsugiki_090719
接木したばかりの小さな苗、大きくなあれ♪

でもって珍しい光景を2つ。
Budoukabocha_090719Budounobonsai_090719_2
左:宙に浮いているのは葡萄だけじゃありません(笑)。
右:葡萄棚の上の葡萄の盆栽、こうやって作るんです。

畑巡りの後は醸造所と貯蔵庫に案内していただきました。
貯蔵庫は瓶がずらっと並ぶ様子もさることながら、
毎年コンサート(通称:蔵コン)が開かれるというのにびっくり。
そして元々ワイン用のコンクリートタンクだった場所の壁にはきらめく酒石、
まるで飛行石(宮崎駿監督『天空の城ラピュタ』)のようできれいでした。

そしていよいよテイスティングです。
R_tastingroom_090719_3R_wineblancrouge_090719_2R_rose2003_090719

パンとフロマージュを前に白から始まりました。

・ 2008ルバイヤート甲州シュールリー
 素直な甲州の味。飲みやすい辛口。

・2008ルバイヤート甲州樽貯蔵
 ↑を六ヶ月樽貯蔵したもの。ちょっとまだ樽の香りがきついかな~。

・2006ルバイヤートシャルドネ 
 香り重めのシャルドネ。もうちょっと寝かせたい。

・2004ルバイヤートルージュ樽貯蔵
メルロ100%。ミディアムとのことですがライトに近く飲みやすい。

・2002ルバイヤートメルロー
 タンニンしっかり目のメルロー。丁度今飲み頃かも。

・2005ドメーヌルバイヤート 
 酸強めの赤。

・2003ルバイヤートロゼ 
やや甘口のロゼ、お酒に弱い人にも飲みやすい。

好みとしては最初の甲州シュールリーですねー。
というか全体を通してそうだったんですが白がおいしい。
やはり暑い季節だからでしょうか。
秋に参加すると又別の感想がでるかもしれません。

テイスティング後は大村さんと記念写真を撮ってお開き。
最後のティータイムの場所へ向かいました。
すると途中、空にはなんと二重の虹が!
#わかり辛いですが三角交通標記の上から右斜めに薄く延びてます。
Doublerainbow_090719
滅多に見られない光景にびっくり(笑)。
頑張る勝沼の明日に掛かる虹の橋でありますように。

最後のティータイムでは飲み物とデザート(一部のメンバー)を頂きながら
感想を述べ合いワインツアーの全行程が終了。
相方と共に塩山駅まで送っていただき帰路に着きました。

今回案内人の長澤ご夫妻を含めて11人というアットホームなツアーでしたが、
大きなトラブルもなく楽しい1日を過ごせました。
これもご一緒させていただいた参加者の皆様と長澤ご夫妻のおかげです。
楽しい時間をありがとうございました。
そして立ち寄った山梨ワイン、勝沼醸造、丸藤葡萄者工業の皆様、
ぶしつけな質問にも丁寧に答えていただきありがとうございました。
ますますグローバル化が進む現代、
ワイン造りは苦難を極めると思いますが
ワイナリーと勝沼の発展を心から祈っております。

最後に、今PCの前でこの記事を読んでくださっている貴方へ。
長文にお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m。

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