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Jun 14, 2009

「手塚治虫展」

江戸東京博物館で6/21まで開催中。公式サイトはこちら

「マンガの神様」手塚治虫、
特にファンというわけではないですが「ブラック・ジャック」が大好きで、
訃報を聞いたときは「一つの時代が終った。」としみじみしたものです。
それから20年後、昨年の生誕80周年を受けて
彼の生涯を辿る展示会が開かれることとなりました。
数年前の「大(Oh!)水木しげる展」が濃い~~中身で素晴らしかったので
期待していざ出陣~と出かけました。

が(--;、

さらっとあっさりな内容でかなーり拍子抜け(^^;。
その偉大な生涯を辿るという主旨はいいんですが、
本業のマンガ原稿とか雑誌などの展示が思ったより少なかった。
漫画家の展示会って生原稿とか当時の掲載誌を
ガンガン並べてナンボじゃないですか。
そりゃマニアの荒俣・京極両氏がプロデュースした「大(Oh!)水木しげる展」と
比べてはいけないのかもしれない。
でも「マンガの神様」の展示会としては物足りません。
これだけ描いたんだ!ともっと突っ走った展示にして欲しかった。

と、初っ端から不満たらたら書いちゃいましたが、
その生涯を辿るって意味ではちゃんとまとまってます。
何よりサブカル系の展示会としては年齢層が高いっ!
平日だったのもありますがシルバー世代の姿が目立ちました。
私には物足らなかったけど
幅広い年齢層に向けた内容と考えるとこれでいいのかもしれません。

マンガ以外の展示物ですが、
手塚氏が小学5年生の時に描いた昆虫の絵とか
医学生時代のノートとかは「天才」の名に恥じない描写力で
見入ってしまいました。
『マグマ大使』の特撮用着ぐるみ?とかマニアにはたまらないものとか
ありましたし。
虫プロが世に送り出したアニメーションのセル画や
絵コンテ、(『ジャングル大帝』はりんたろう、『悟空の大冒険』は出崎統)、
手塚自身が書いた原画も展示されてます。
また1963年大晦日の虫プロの制作風景記録フィルムが
上映されており、当時の様子がしのばれました。
「マリンエクスプレス」の資料もあってなんだかしみじみ(^^;。
展示の終わり近くには手塚から影響を受けた浦沢直樹の『PLUTO』原画)や
実写化された映画のポスターなど展示され、
今も現役で活躍する仲間や後輩からのメッセージも紹介されていました。

平成になるとほぼ同時に天へ旅立った手塚氏ですが
最期の言葉は
「頼むからもっと仕事をさせてくれないか。」
だったと言われています。
この言葉のパネルの前に展示されていたのは遺作『ネオ・ファウスト』の原稿、
鉛筆で書かれたネームだけの原稿が早すぎた突然の死を物語っていました。
もし生きておられたらどんな作品を生み出していたでしょうか。
つくづく早すぎた死が惜しまれます。
会場で販売の図録には宮崎駿監督及び少女漫画家萩尾望都からの寄稿、
アニメの天才と少女漫画の巨匠が手塚作品への想いを綴っています。

全体の印象ですが
濃い~中身ではないけれど手塚氏の生涯に興味がある方、
懐かしいマンガに触れたい方にはオススメでしょう。
グッズ売り場ではアトムと鬼太郎の楽しいコラボグッズもあって人気を集めてました。
あと少しで会期末なのでご興味がある方はお早めに。

☆関連リンク
BPさん(究極映像研究所)の「大(Oh!)水木しげる展レビュー」
荒俣宏・京極夏彦プロデュース 「大(Oh!)水木しげる展」(2005年東海地区で開催)

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Tracked on Jun 24, 2009 at 05:38 PM

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