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Jun 17, 2009

「東のエデン」第十話『誰が滝沢朗を殺したか』

This Side of Justice.

ノイタミナで放送中。作品公式ブログはこちら
当ブログでの各話感想(、)
あらすじは

滝沢への不安がつのり、電話をかける咲。滝沢は咲に、記憶の謎とMr.OUTSIDEの秘密を知るセレソンNo-01/物部との会話を聞いて欲しいという。滝沢と物部は、滝沢の記憶の手がかりである播磨学園都市に向かう。物部が明かす真実。咲は電話越しの会話に耳を傾ける。(公式ブログより引用)

です。

観終わった後深いため息ついちゃいました・・・・。
真夜中にこんな重い話やっちゃいけません。
核となったのは物部が明かす真実と今後のおぞましい計画、
セレソン同士の本格的な激突話は超ヘビーなフルボディワインでした。

格差社会といわれる現代、
"上がった"人間は全てを手に入れてコントロールし
"下がった"人間は全てを失い翻弄され搾取される。
両親を過労で失い非正規職員を転々とした結城の怒りも
このご時世わからいではない。
しかし自分の手を汚さなけりゃ何をやってもいいという身勝手さは
違うんじゃないの?
できるのとやっていいとは違うんだよっ!
しかもこの二人、60発のトマホークミサイルで
日本をもう一度戦後に引き戻そうとする計画を立ててました。
そして自分たちが支配者になるのだと。何考えとんじゃーっ!
日本をいろんな面で再構築するのは必要かもしれないが
自分たち側の正義に酔ってるんじゃないっ!
なんとかに刃物、ならぬセレソン携帯だよ、まったく。

世界を動かそうとする物部は頭が切れる元官僚、
Mr.OUTSIDEの正体を突き止めその懐に入り込んだ策略家でした。
自らの信念に基づき私怨でのみ動く結城を上手に利用してる。
その結城は自分が物部と同等と考えているけれど
ここでもしっかり"上下"ができていることに気づいていない。
だからこそ結城はNo.10なんでしょうね。
No.1物部だけではNo.9滝沢に対抗し得ないと考えたMr.OUTSIDEが
彼を配したのでしょう。
リアリストとロマンチスト、両者を競わせて結果で判断しよう、
最初からそんな心積もりと読めます。さすが闇のフィクサーだわ。
Mr.OUTSIDEの生死は不明ですが、
勝ち誇る物部によこした空のボランジェは007御用達シャンパーニュ、
「真実はワインの中にある」とばかりに
セレソン同士の騙し騙されを皮肉り
「ゲームは終ってない」と告げるあたり生きてるのは確実でしょう。
是非ともこのろくでもないジジイの面を拝んでみたいわ。

話の終盤では物部の口から滝沢が自らの記憶を消した理由が語られました。
電話越しにそれを知った咲はその場に泣き崩れる。
第二話でのセリフがこんなところに再登場するとは夢にも思わなかった。
一人貨物列車に飛び乗り吹雪の中何処かへ向かう滝沢の姿が切ない。
もう遅いかもしれない、けれどじっとしてはいられない、
そんな想いが滝沢を突き動かしているのでしょう。
記憶を消す前と同じくそれが”持てる者の義務”だと信じて。

次回はいよいよ最終回『さらにつづく東』。
ミサイルの攻撃は?咲との恋の行方は?
『憂国』に成り果てたこの国はもう一度『楽園』たりえるのか?
全てが明らかになる最終章の幕が遂に上がります。

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Comments

 今ホームページ見たら映画はパート1と2の2部構成みたいですね。全国順次公開だけど新宿までいくつもりです(笑)楽しみですね。

Posted by: キヨ | Jun 19, 2009 at 04:01 AM

こんにちはー、お返事遅れて申し訳ないです。

>新宿までいくつもりです(笑)
いやいや見るならやはり豊洲でしょう(笑)。
私も年末が楽しみですー。

Posted by: shamon(キヨさんへ) | Jun 21, 2009 at 03:56 PM

こんばんわ、青の零号ですー。
最終回、もったいなくてまだ見てませんー。

>This Side of Justice.

ふむふむ、SAC2nd第25話「楽園の向こうへ」ですね。

滝沢の思考と行動はたしかにクゼと通じるものがあるけど、むしろ招慰難民問題に
本腰を入れる前の、各地を放浪していたころの彼を思わせますね。
強い使命感に突き動かされているというよりは、もっと自然体で動いてる感じ。
今の時代に必要とされる「英雄」の姿は、滝沢みたいな「自覚なきヒロイズム」の
持ち主なのかもしれません。

>自分たち側の正義に酔ってるんじゃないっ!
おお、ここにも“This Side of Justice”が出てきました。

>なんとかに刃物、ならぬセレソン携帯だよ、まったく。
分不相応な力を持つのも恐ろしいけど、もっと怖いのはその力が自分に見合うものだと
勘違いすることかもしれませんね。

う~ん、人の生き方ってのは結局のところ、この言葉に行き着いてしまうのかも。
「孤独に歩め、悪をなさず、求めるところは少なく。」

>勝ち誇る物部によこした空のボランジェは007御用達シャンパーニュ
これってラベルとキャップシールの色から見て、たぶんGrande Anneeのロゼだと思います。
もしこれが当たりなら、この銘柄のトップキュヴェであるV.V.フランセーズじゃなくて
あえてロゼを選んだところに、ジュイスの趣味(と遊びゴコロ)が表現されてるのかも。
まあシャンパンってほとんど飲んだことないので、味のほうは知りません(^^;。

そんな私が頼むとしたら、ジャック・セロスのSUBSTANCEを飲んでみたいっすね~。
なんでも「鼻血が出るほどうまい」ってウワサを聞いたものですから。

さてshamonさんなら、どの泡モノをオーダーしますか?
(赤はたぶんDRCで決まりだろうから、泡限定でプリーズ!)

Posted by: 青の零号 | Jun 21, 2009 at 11:28 PM

まいどでーす。TB&コメント感謝です。

>もっと自然体で動いてる感じ。
そこがすごいんですったば(^^;。
クゼが痛いほどに孤高な英雄だったから
この自然体がものすごく印象に残ります。

>勘違いすることかもしれませんね。
某首相ですね(爆)。

>どの泡モノをオーダーしますか?
そりゃ「帝王」クリュッグのクロ・デュ・メニルっすよー~。一度でいい、飲んでみたい~。

Posted by: shamon(青の零号さんへ) | Jun 24, 2009 at 10:19 PM

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東のエデン、第10話。 最終回に向けた種明かしの回かと思わせて、急転直下の大転回へ・・・。 京都駅で咲たちを送り出した滝沢の前に現れたのは、セレソンNo.1の物部。 彼は滝沢の記憶を消したプログラムの提供元であり、さらには事件の核心である 播磨学園都市へと向かい、そこでゲームをあがるつもりだと言います。 そして滝沢に対しては「どうだい、一緒に来ないか。そのふざけた携帯の正体や、 君がなんで記憶を消したのかも、一緒に教えてやるよ。」という怪しげな誘い。 滝沢がそれを聞かされた時、車中の咲から携... [Read More]

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