『フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~』
東京都美術館で開催中。公式サイトはこちら。
光の描写が素晴らしいことで知られるフェルメール、
前売り券買って楽しみにしていました。
夏休み中は混むので9月を待って行くことに。
そして今週、昨年観た「牛乳を注ぐ女」を思い出しながらいざ突撃~。
ちなみに平日午後だったけど人で一杯でした・・・・。
地下1Fのエントランス前に張られたテントが
週末のおぞましい混雑を物語ってます(^^;。
最初に迎えてくれるのはヤン・ファン・デア・ヘイデンらの絵、
どれも落ち着いた色彩と構図がなかなかよいです。
オランダは今だ未踏の地ですが、こんな町なら行ってみたい。
中でもヘンドリック・コルネリスゾーン・ファン・フリートの
「オルガン・ロフトの下から見たデルフト新教会の内部」
が気に入りました。奥行きがあるなんとも不思議な絵です。
風景画の後はピーテル・デ・ホーホの作品群が待っています。
女性と子供を描いた「食糧貯蔵庫の女と子供」などは
その当時の生活を偲ばせてどこかほのぼの。
でも「女主人への支払い」にはちょっと笑ってしまった。
デルフトの画家たちを堪能した後はフェルメール、
展示会場は空間もたっぷりとって特別待遇となっていました。
ありがたかったのは各絵毎に拡大写真での説明があることですね。
如何せん素人なもので(^^ヾ勉強になりました。
「絵画芸術」が出品中止になったとはいえ、
やってきた7品をしかと鑑賞しました~。以下一言コメント。
「マルタとマリアの家のキリスト」
オドロキの宗教画^^;。知らないで観たらフェルメールとはわからないかも。
「ディアナとニンフたち」
こちらもオドロキの神話絵画、でも光の描写はフェルメールらしいです。
「小路」
珍しい?屋外の絵。
穏やかな日差しに包まれた街角には女性たち、
人物は小さいのにその描写には眼が行ってしまう。
「ワイングラスを持つ娘」
風刺画っぽいなーが第一印象。
とまどう女性の目がなんだか新鮮です。
「リュートを調弦する女」
手前の椅子?の暗さと女性の顔に当たる光のコントラストが
荘厳で美しい。
「ヴァージナルの前に座る若い女」
小さな小さな愛らしい作品。
女性のショール、スカートにあたる光の描写が
「牛乳を注ぐ女」を思い出させます。
「手紙を書く婦人と召使い」
イチオシはこれ!
ステンドグラスから差し込む光に浮かび上がるうつむいた女性。
静謐な美しさにため息しかでませんわ。
何度も前を通っては食い入るように観ました。
フェルメールの後はまたまたデルフトの画家たちの絵、
エマニュエル・デ・ウィッテの「ヴァージナルを弾く女」が
奥行き間がすごく出てて印象に残りました。
なんだか映画の1シーンみたいで、
開いた扉の向こうに見える働く召使の姿に
ぐぐーっとカメラが寄っていきそうな気がする一枚でした。
展示会場も混雑ですが、グッズ売り場もこれまた混雑。
気に入った絵ハガキだけ買って帰りました。でも、
「手紙を書く婦人と召使い」のグッズがないのがちょっとなー。
急遽出品が決まったから仕方ないのでしょうが、
絵ハガキだけでもなんとかしてほしかったです。
特別ラベルのボルドーワインもあったけど、
炎天下にぶら下げて帰るのもちょっと~で見送り。
ともあれ無事フェルメールを観られて満足満足な展示会でした(^^)。
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» 「フェルメール展」/東京都美術館 [京の昼寝〜♪]
フェルメール展光の天才画家とデルフトの巨匠たち
8月21日(木) 時々 HP 「フェルメール展」 平日とはいえ、まだ開催されたばかりなので結構お客さんは多かったです。 ただ入口で行列が出来るほどではなかったので、比較的ゆっくり観ることはできましたが。 昨年国立新美術館で開催されていた「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展フェルメール展に行けなかったので、ぜひとも今回はフェルメールを観たかったので。 意外に彼の作品を知ったのは最近で、それまで大きな興味もわか... [Read More]
Tracked on Sep 05, 2008 at 09:25 PM
» 「フェルメール展」 [弐代目・青い日記帳 ]
東京都美術館で開催中の
「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」展に行って来ました。
内覧会にお誘い頂いていたにも関わらず海外出張と重なり、参加出来なかった自分は何て運が悪いのだろうと英国で嘆いていた矢先。昨日の記事に書いた信じられない幸運が重なり東京都美術館の「フェルメール展」でフェルメール巡礼の旅に終止符を打てることになりました。
記念日とか全く普段気もしませんが、今回ばかりはどうにかして「これ!」と言える日に観に行きたいとあれこれ考え「今日」に決めました。2... [Read More]
Tracked on Sep 06, 2008 at 01:05 PM
» フェルメールとデルフトの仲間たち [Biting Angle]
東京都美術館で開催中の「フェルメール展」に行ってきました。
「絵画芸術」が来る予定だったのに、突然の貸し出し中止でガッカリですが
それでも7点という展示数は驚異的。
何しろ全世界のフェルメール作品のうち、実に1/5が日本にあるんですからね。
ある意味、北京オリンピックよりもいろいろと狙われやすいんじゃないかと・・・。
余談はさておき、昼ごろ会場についてみると入場まで10分待ち。
まあこのくらいは予想の範囲でしたが、帰る頃には既に列もありませんでした。
会期が長いからか、台風のせいで出足が鈍ったの... [Read More]
Tracked on Sep 20, 2008 at 05:56 PM
» フェルメール展 [隆(りゅう)のスケジュール?]
上野の東京都美術館で開催されている「フェルメール展 ~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~」を観に行きました。 ヨハネス・フェルメール(1632-1675)は、オランダのハーグ近くのデルフトという小都市に生まれました。彼がその生涯で残した作品は、わずか30数点。この作品の少なさと、光を紡ぐ独特の技法の美しさから、彼は光の天才画家といえるでしょう。フェルメールの作品が展覧会へ出品されることは、ほとんどありません。しかし2008年、日本との修好150周年を記念する欧米各国の多大なるご尽力により、フェルメー... [Read More]
Tracked on Sep 25, 2008 at 09:49 PM
» 上野でフェルメール♪ [隆(りゅう)のスケジュール?]
上野の東京都美術館で開催されているフェルメール展を観に行きました♪ 《手紙を書く婦人と召使い》 《マルタとマリアの家のキリスト》 《ヴァージナルの前に座る若い女》 《ディアナとニンフたち》 ... [Read More]
Tracked on Sep 25, 2008 at 10:07 PM
Comments
こんばんは。TBありがとうございました♪
あのテントがいっぱいになるのかと思うと、ちょっとゾッとしますよね~
(もしかしてお盆あたりはそうだったのかな・・・)
「手紙を書く婦人と召使い」グッズ、一つもありませんでしたね。
私も隅々までチェックしたのですが。。。(T_T)
ピーテル・デ・ホーホの作品がとても充実していて驚きました。
時代が違えば、「デ・ホーホ展」又は「デ・ホーホ&フェルメール」展ですよね!
『私はフェルメール(I was vermeer)-20世紀最大の贋作事件-』という本を
鑑賞前と鑑賞後に読みました。
なかなか面白かったですよ~
いろいろな意味で。( ̄m ̄〃)
Posted by: りゅう | Sep 05, 2008 at 11:02 PM
こんにちはー、コメントありがとうございます。
>ちょっとゾッとしますよね~
去年のダヴィンチといい勝負かも^^;。
>一つもありませんでしたね。
ご丁寧に「ありません」と貼り紙だけってのが(--;。残念ですよねー。
>「デ・ホーホ展」又は「デ・ホーホ&フェルメール」展ですよね!
同感っ!
>いろいろな意味で。( ̄m ̄〃)
おおー(笑)。
今度本屋で探してみようっと(0゜・∀・)ワクワクテカテカ
Posted by: shamon(りゅうさんへ) | Sep 06, 2008 at 11:13 AM
こんにちは。
>「手紙を書く婦人と召使い」のグッズ
これ急すぎて作れなかったそうです。
せめてポストカードだけでも。。。
折角の名画なのに、勿体ないですよね。
Posted by: Tak | Sep 06, 2008 at 01:07 PM
こんばんはー。コメントありがとうございます。
>せめてポストカードだけでも。。。
ですよね・・・・。
仕上がったものの確認とかに手間取るから
見送られたのでしょうか・・・。
>折角の名画なのに、勿体ないですよね。
ほんとです。
期待してたのでこれだけはがっかりです。
Posted by: shamon(Takさんへ) | Sep 06, 2008 at 09:05 PM
はじめまして。
SPの文化芸術を伝えたくて参りました。
愛や未来を分かる時、
人は本来の芸術を表現するようになります。
それが、SPミュージックとして形になりましたので
是非、聞いてみてください。
http://sptc.jp/spmusic/index.html
そして、名古屋講演会にもご参加頂ければと思います。
この講演会から、新しい文化芸術の扉が開かれます。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~god/
SPスタッフのTORUより
お知らせでした。
Posted by: TORU | Sep 11, 2008 at 01:13 AM
フェルメール展、ようやく行ってまいりました。
全体として新美のときよりはバランスの取れた、
いい内容だったと思います。
フェルメールのエリアだけ警備員が貼りついていたのが
やけに印象に残りました。
他の作家はどーでもいいのかと(笑)。
デルフトよさそうだなぁ。私も行ってみたいです。
特に新教会はぜひ実物を拝んでみたいもの。
Posted by: 青の零号 | Sep 20, 2008 at 06:06 PM
こんばんはー、コメントありがとうございます。
>他の作家はどーでもいいのかと(笑)。
そうそうそう(笑)。
あのエリアだけ賑やかだけどちょっとぴりぴりしてましたねー。
にしても「絵画芸術」がこなかったのが惜しまれます。
Posted by: shamon(青の零号さんへ) | Sep 22, 2008 at 07:52 PM
こんばんは。
shamonさんもテイスティングでは《ワイングラスを持つ娘》のようなグラスの持ち方をされているのでしょうか?(^_-)
あの持ち方、確かに格好いいですよね、ビシッっと決まればの話ですが。。。
ビシャッっとなってシミが出来る確率の方が高そうです。(^_^;)
ワインの件ですが、噴水広場又は不忍池で飲み干しちゃいましょう!(≧▽≦)b
中身とボトルを別々にお持ちかえりということで。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
Posted by: りゅう | Sep 25, 2008 at 10:04 PM
お返事遅れてごめんなさい。コメントありがとうございます~。
>シミが出来る確率の方が高そうです。(^_^;)
私も・・・・^^;。
>中身とボトルを別々にお持ちかえりということで。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
おおっ、そういう考えがあることに気づきませんでした☆。
やっぱり夏ボケしてたのね、あたし(爆)。
Posted by: shamon(りゅうさんへ) | Sep 27, 2008 at 09:31 PM