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Aug 20, 2008

「さらば愛しきルパンよ」照樹務(宮崎駿)

先月行った「ジブリ・レイアウト展」でこの作品が1枚しか(2008/9/10追記)なかったことと、
デイヴィット・リンチ「マルホランド・ドライブ」の毒気を抜きたくて(^^;、
無性に見たくなりDVDを借りてきました(あるのよねぇ、今はDVD)。

1980年10月6日に放送された「ルパン三世」TV第2シリーズの最終回です。
まだマイナーだった宮崎駿監督が諸事情により
照樹務名義で脚本・演出を務めた知られざる名作です。

ストーリーは父の汚名を晴らしたい一念の美少女を
悪人が利用し、ルパンが彼女を救い出すという内容。
出てくる美少女とロボットはこんな感じ(笑)。<版権者さんごめんなさい^^;。
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ヒロイン・真希は前年リリースの「カリオストロの城」のクラリスを思い出させます。
声もクラリス役を務め後にナウシカ役も射止めた島本須美さん。
ロボットΛ(ラムダ)は数年後の「天空の城ラピュタ」へと受け継がれました。

芯の強い可憐な美少女に丸みのあるメカニック、
緩急取り混ぜて観客をあっという間に最後まで引っ張っていく演出の妙など
後に映画界を席巻した宮崎作品のエッセンスが
この作品にはたくさん詰まっています。
同じ名義で「死の翼アルバトロス」も制作していますが、
個人的にはこっちが好き。
当時宮崎監督は39歳、仕事に脂が乗り始めた時期だったのでしょうね。


今後宮崎監督がTVシリーズを監督されることは
年齢的にも二度とないと思われます(たとえそれが単発でも)。
それゆえに数多くの名作映画の原点となった作品として
記憶にとどめておきたい1本です。

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Comments

 shamonさん、こんにちは。

 この作品、傑作ですよねー。僕は宮崎アニメ作品の中でもかなり上位に押します。単なるノスタルジーかもしれないですが、作品の力は抜群にあると思います。

 ロボットはフライシャーの『スーパーマン』の本家取りとはいえ、この飛行シーンとか歩くシーンの臨場感は素晴らしい。
 『空飛ぶゆうれい船』からの引用とはいえ、街の中の戦車シーンも迫力。

 最近のジブリでのアニメートよりもこの頃のテレコムの作品の絵柄の方が好きです。

 『マルホランド・ドライブ』の毒をさわやかなあのラストシーンで洗い流せたでしょうか。

P.S.あとTVでは『未来少年コナン』の中の「大津波」の回も最高だと思います。あのアクションと詩情の両立は凄い。

Posted by: BP | Aug 23, 2008 12:20 PM

まいどです^^。
ただ今「王様の耳はロバの耳~」中(爆)。
#書くべきか書かざるべきか^^;。今思案中。

>作品の力は抜群にあると思います。
お話は単純だけど何度見ても飽きないんですよね。リアルタイムで見ましたが、今一度見直しても全く色褪せない。

今更、という感もあったのですが、
宮さんがアニメーター&演出家の類まれな才能を存分に振るった稀有な作品だし、
いま丁度「レイアウト展」もあるし、
この名作をブログに立ち寄られる方々に知っていただきたく取り上げました。

>この頃のテレコムの作品の絵柄の方が好きです。
私もですね。先日CSでホームズをやってましたが緻密な線に味があって惚れ惚れする。
アニメートの線ってやっぱり年齢が出る。
今もきれいだけどこの頃のような力を感じない。
変化もまたよしなのでしょうが、
この頃から「魔女宅」までがクリエーターとして最高の力を発揮してたと思います。


Posted by: shamon(BPさんへ) | Aug 23, 2008 02:03 PM

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Tracked on Aug 23, 2008 12:12 PM

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