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May 11, 2008

「モディリアーニ展」

国立新美術館にて6/9まで開催中。
公式サイトはこちら

雨の中行ってきたんですが、レビューに入る前に文句を一発。

チケット売り場を館内に設けてください>国立新美術館

朝早く来た客を外の売り場で雨の中並ばせるな~pout
皆が皆前売り券を買ってくるわけじゃないんから。
なのでこれからご覧になる方

チケットは前もって入手

なさることをお勧めいたします。
それでは"後よしのナントカ"よろしくレビューをば。

アメデオ・モディリアーニといえば、
ずっと病弱で貧しくようやく芽が出かけた30代半ばで夭逝、
愛妻ジャンヌもお腹の子と共に後追い自殺したという
悲劇てんこ盛りのイメージが強いです。
でも実際の彼は美男のモテモテ青年画家で
愛妻ジャンヌは絵の才能も豊かな画学生で
夫に尽くすあまり育児を放棄していた、
てなことはほとんど知られていない気がします
(実は私も展示会の最後で置いてあった本で知りました^^;)。
かといって彼の絵の魅力がなくなるわけではありません。
むしろあの穏やかな色調の中に悲劇と死の影を
観終わった今、より強く強く感じています。

展示会の内容は4つに分かれており、
初期の作品から死の直前の作品まで150点、
その中で一番心引かれたのが

Kariatied0080511
「カリアティッド」です。
女性の身体を模した円柱のことですが、
前衛画家への道のり途中に描かれたこの習作が
たくさん並んでいました。
細めのアーモンドアイにまあるい肩に
後の彼の多くの作品が垣間見えます。
スケッチ画では美しい迷いのない曲線が
目を楽しませてくれます。


初期の作品のコーナーでは
「帽子をかぶった裸婦」が目に留まりました。
はっきりした描線で描かれた裸婦はぱっと見た目にはモディリアーニ作品には
見えない。どこか痛々しい白が悲痛な叫びのように思える絵でした。

展示会後半は彼の代表作となる作品がたくさん並んでいました。
温かみのあるオレンジ、痛いような白、まるい黒に彩られた肖像画たちは
どれも穏やかな雰囲気でありながらどれも(多かれ少なかれですが)、
死の影があるように感じました(私見です)。
幼少の頃からずっと病弱で病に悩まされ続けた彼にとって
死は身近な知人だったのかもしれません。
日食の日光がどこか暗い明るさであるように。
その中で愛妻ジャンヌの絵は他の人物画と違い
彼の妻への愛情があふれ出ていたように
(特にスケッチ画に)思えました。
10歳以上離れた年下の妻は彼にとってミューズだったのでしょう。


全体の感想ですが、
モディリアーニの生涯を辿って代表作だけでなく
貴重なスケッチ画などが見られて満足ですね。
ペン字をやっていることもあってスケッチなどは大変参考になりました。
ありそうでないこの展示会、モディリアーニに興味のある方は必見です。

以上、レビューでした^^。

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