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Mar 01, 2008

ムートン・ロスシルド ワインラベル原画展

Picaso_2
公式サイトはこちら。3/30まで六本木森アーツギャラリーにて開催中。

毎年絵が替わる美しいラベルで有名なボルドーワイン
「シャトー・ムートン・ロスシルド(Chateau Mouton Rothschild)」のラベル原画展に行ってきました。

ここのオーナーはマイヤー・アムシェルを創立者とするユダヤ系財閥Rothschild家、
三代目のナサニエル(父親はマイヤーの次男で金融王として有名)が1800年代に購入、
Rothschildの名前がつけられました。
その後ナサニエルの祖孫フィリップによってこのシャトーは大きく発展しました。

ボルドーには同じ家名がついたLafite-Rothschildというワインがあります。
マイヤーの五男ジェームズ(といっても実質は息子達が希望したらしい)が購入したこの銘柄は
1855年の格付けで1級筆頭銘柄に、しかしMoutonはいろんな事情で2級に甘んじました。
時を経てフィリップがMoutonを受け継ぎ凄まじい努力とロビー活動の結果、
1973年ついに1級へ昇格を勝ち取ります。
当時この昇格を認定する書類にサインしたのが前シラク仏大統領(当時は農水大臣)、
この縁で現在でもシラク氏とこのシャトーとは交流が続いています。

優雅でしなやかな芯の強い女性を感じさせるLafiteに対し、
このMoutonはやや男性的で派手な女性のイメージ(個人的主観です)。
「25年経たないとMoutonではない」と言われる長熟型のワインで
ボトルを彩る美しいラベルがコレクターの心をくすぐります。
冒頭に引用したのは1973年のピカソですが、
他にはローランサン、デルヴォー、シャガール、ウォーホール、ミロなど
美術界にその名を轟かした巨匠に加え、
日本からは堂本尚郎が1978年に参加しています。

と前置きが長くなりましたが、それでは展覧会の感想に行きます~。

結果から言いますと非常に面白かったです。
モノがモノなので年毎画家毎に透明なケース入りの展示でしたが

原画と実際に使用されたラベルの実物



顔を近づけて至近距離で拝めます(^^)v。
つまり近い距離で両者を見比べられるってわけです。

でその各々の原画ですが、

ラベルに載った実物大  から  1メートル四方くらい

まで大きさはまちまち。
1970年以降は縦20cm×横50cm前後の大きさが目立ちました。

で、この展示の仕方でよーくわかったのは
オリジナル(原画)と印刷物(ラベル)の仕上がりの違いですね。
ラベルではイマイチでも原画がとてもきれい(1978年堂本)だったり、
原画よりラベルのが色の出方がきれい(1999年)だったり
原画のサイズが多きすぎてラベルにした際に
よさが減ってしまったり(1986)などなど。
絵画って印刷すると難しいですね。

感心したのはシャガール、原画とほぼ同じ色がラベルでも再現されていました。
大きさは実際のラベルを横長にしたくらいでしたが、
至近距離で(笑)タッチや色彩を楽しめました。

以下、以前載せた写真を活用してそれぞれ感想を。
Moutonlabelsample
(写真左から1983年スタインベルグ、1970年シャガール、
写真手前左から1992キルケビ、1988へリング、1984アガム)
1983年は2枚のうちこちらを採用。没になったのも楽しい絵でした^^。
手前キルケビ原画はダイナミックな筆致が魅力、
へリングは踊りだすような楽しさで、
アガムはラベルに良く似た小さなオブジェもありカラフルな魅力一杯。

そして去年の結婚記念日に飲んだ1985年(デルヴォー)。
Sample1985moutone
ラベルではわかりませんが、
原画では女性の髪等の線がとても繊細で美しいです。
それほど大きな原画ではないけれど違いってやっぱり出るんですね^^;。

こんな調子でどんどん行きます。さらに昨年4月に撮った写真から。
Sample08031chmoutons 
写真一番右上の1982年ジョン・ヒューストンラベルは、
この採用されたもの以外に背景色がオレンジの絵が2枚
一緒に飾られていました。どれも大きなB4くらいの大きさで
見ごたえがありましたね^^。
その隣1986年は原画の微妙な色がラベルには出ておらず損かな。
1994年(写真上段左から2つめ)のラベルが一番大きくてちょっと引いちゃいました。
1999年(写真下段左端)は羊のオレンジ色が原画はちょっとくすんでおり
これはラベルのほうがきれいな色になっていました。複雑(^^;。
2002年(写真下段左から4つめ)は天使の翼の絵ですが、
これが原画のが微妙な線がきれいです。
ラベルだと縮小されているので微妙さが消えてしまい単調になっちゃってますね。

他によかったのはやはり1973年のピカソ。
ピカソが没した年ですが遺族の了解で1枚をラベルにしたと説明にありました。
キャンバス地に描かれたのはお酒の神様、
不遇の時代を過ごした巨匠の絵がMoutonの1級デビューを飾ったのです。
ローランサンやミロもよかったです。ミロのあのでかい紅い玉はワインだったのね^^;。
他にもありますが書ききれないのでパス(^^;。

Moutonは1970年以前だと
ワインそのものが既に市場に流れておらず見かけても非常に高価で、
ラベルを確かめることすらできないことが多いため
この展示会の開催は素直に喜べました。
ワインに興味がない方でも
ご自分のバースディイヤーを探してもいいんじゃないかな。
ちゃんと私の生まれ年もありましたよ。何年かはひ・み・つ(笑)。

ワイン好きにはとても楽しめる展示会ですが
カタログなどのグッズが一切ないのがちょっとなーですね。
試飲会はありますがもう予約が満杯だし、
ヒルズ内にはエノテカもあるのだから上手なコラボをして欲しかったです。

☆当ブログMouton関連エントリ
Artなラベル(2006/4/28)
ワイン累累?(2007/4/7)
Mouton-Rothschild 1985(2007/11/14)
ボルドー・プリムール2004

☆当ブログLafite関連エントリ
CHATEAU LAFITE-ROTHSCHILD 2004(到着した時のエントリ)
Ch.Lafite Rothschild 2003(到着した時のエントリ)
CHATEAU LAFITE-ROTHSCHILD 1982(ティスティングメモ)

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Comments

今晩は
私もムートン原画展に行こうと思ってたので、
参考になりました。
毎年ムートンだけは、エチケットの絵が気になりますね。

Posted by: GUCCI | Mar 02, 2008 at 03:38 AM

こんにちは~、コメントありがとうございます。

ワイン大好き派にはとっても楽しい展示会です。きれいな原画の数々、是非見てくださいね~。

>エチケットの絵が気になりますね。
最新2005はイタリアの画家が初登場、
2006は誰になるのでしょうね。

Posted by: shamon(GUCCIさんへ) | Mar 02, 2008 at 03:34 PM

こんばんは。
やはり行かれましたね~(ミ ̄ー ̄ミ) ニャ
体調不良等よほどのことがない限り、
shamonさんなら必ず鑑賞されるだろうと思っていました!(^_^)
ピカソの原画、ちょっと気になります。
ラベルを見てもその良さが全くわからず、
単なる昇格記念ラベルにしか思えなかったので。。。(^_^;)

Posted by: りゅう | Mar 03, 2008 at 10:37 PM

まいどです^^。

りゅうさんも予定に入っているんでしょう?むふふ、レポート楽しみにしています。

ピカソはこのために描かれたものではないですが、原画はラベルよりもぐっと大きく素敵な絵でした。

Posted by: shamon(りゅうさんへ) | Mar 04, 2008 at 09:01 PM

こんばんは。

展覧会も驚きましたが
ご自宅のワインの写真にも
更に驚きました!!
凄いコレクションですね。
ご自宅にあるものが
会場で展示されているのですよね。
世界が違います。。。

Posted by: Tak | Mar 21, 2008 at 07:43 PM

こんばんは。コメントありがとうございます。

よい展示会でしたね。
会場の寒さとは逆に私たち夫婦のボルテージは上がりっぱなしでした(苦笑)。

ムートンは記念の年(ご結婚とか家を建てたとか)に買われる方が多いです。きれいなラベルですし、飲む前も飲んでからも楽しい^^。

>世界が違います。。。
いえいえ原画が自宅にあるわけではないので・・・^^;。
ワインにしても今の価格だとものすごいと思われるかもしれませんが、
90年代前半までのものは安かった時代にぽつぽつと買ったものです。
だからそんなに高くついたわけじゃないんです。

Takさんお気に入りの1990年ラベルを飲んだときはちゃんとブログに載せますね^^。
お楽しみに~。

Posted by: shamon(Takさんへ) | Mar 21, 2008 at 09:06 PM

こんばんわ~。
shamonさんの読みどおり、29日はムートン原画展に行ってました。catface
行く前は「飲んだことない銘柄のラベル見てもな~」とか思ってましたが
想像以上に楽しかったです。shamonさんを信じてよかった(笑)。
私もいつかはあのうちの1本くらい・・・やっぱりムリかも?

Posted by: 青の零号 | Mar 30, 2008 at 11:14 PM

こんばんは。

むふふ、やはりゴージャスな羊見物だったのですね(^m^)。
大きさがバラエティ豊だったのが満足感のりゆうかもしれません。細かい線とか色合いがじっくり拝めましたもの。

>やっぱりムリかも?
これからどんどん高くなるから私も無理かも^^;。

Posted by: shamon(青の零号さんへ) | Mar 31, 2008 at 06:28 PM

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