「フリッタ・リンツ・ライフ」森 博嗣
今夏映画が公開の「スカイ・クロラ」シリーズ第4作目、です。
主人公はクリタ・ジンロウ、
前3作と同じように主人公の一人称で語られていきます。
そして前2作の主人公草薙水素(クサナギ・スイト)は彼の上司として登場し、
同僚の土岐野と共にクリタは毎日淡々と任務をこなす。
しかし亡同僚の元恋人サガラ・アオイ(相良亜緒衣)のある行動が
物語を大きく思いもかけない方向へ導いていく。
今回の主人公クリタは<キルドレ>でありながら
函南や草薙よりは体温が感じられる人間です。
娼婦の所に通いあるところへ隠れて行ったり
いい意味で生臭いというか(^^;。
草薙に対しては彼女の才能へ畏怖と憧れを抱いており、
かつて草薙がある人物に自らの憧れを向けたように、
クリタもまた草薙への複雑な感情を抱く。
けれど草薙の視線の先に誰がいるかは気づかない。
彼女の護衛として行動しながらその秘密に苦悩に何も出来ず
傍でその姿を見つめるのみ。
物語の華であるドッグファイトは終盤に登場しますが、
これまでがどこか恋愛めいた官能的表現だったのに比べ
もろ戦闘、という印象が強いです。
クリタが敵側のエースパイロット”黒猫”と繰り広げる戦闘は
スリリングで手に汗を握る描写で飛行機好きにはたまらないでしょう。
死をすりぬけて生へとたどり着くクライマックスは
そのまま「クレイドゥ・スカイ」へと続いていく。
どこか無常観を漂わせながらも美しいラストシーンは
これまでと同じです。
原作はこれで5巻中4巻を読了。
最後の「クレイドゥ・スカイ」も公開までに読んどかなきゃね。
さて先週TAFで大宣伝していた映画も
いよいよキャラクター&キャストの発表を待つだけとなりました。
すでにこんなところでも先日のプレス向け試写がレポートされてますが
記事の内容が・・・・。
草薙が
「おばさん娘」って、素子に似てるって、声は子供っぽくアンバランスって、
おいおい(^^;。
でも草薙が○○○ってのはもろネタバレになってますぞ>小原 篤さん。
トドメは
着陸する戦闘機を、
格納庫からバセットハウンドが出てきて迎えてくれます。
(当該サイトより引用)
やっぱり犬は出てくるんだ(爆)。
やっぱりいつもの押井映画になるのかしら。
それならそれで楽しみですけど(爆)。
真面目な感想のつもりが最後はおちゃらけてしまいました~。
ごめんなさい~。
関連サイト
「スカイ・クロラ」アニメ公式サイト
☆当ブログ関連エントリ
押井守新作は「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」
「ナ・バ・テア」森 博嗣
「ダウン・ツ・ヘヴン」森 博嗣
東京国際アニメフェア2008(押井監督トークショーレポートあり)
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