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Jan 21, 2008

「夢の守り人」上橋菜穂子

数十年に一度、夢は人を誘う。

出版元の「守り人シリーズ」公式サイト(ネタバレ注意です)

上橋菜穂子さんの人気ファンタジー「守り人」シリーズの第3作目です。
第1作目の「精霊の守り人」は皇子チャグムと女用心棒バルサの物語で
昨年IG・神山監督の手によりアニメ化され高評価を得ました。
2作目は「闇の守り人」、
バルサが故郷へ戻り自らの運命に決着をつける物語でした。
そしてこの3作目では大呪術師トロガイの過去が明かされます。

物語はバルサが旅の途中、
人買いに追われる”リー・トゥ・ルエン(木霊の想い人)”である
歌い手ユグノの命を助けたことから始まります。
その頃バルサの幼馴染タンダは眠り続けたまま目覚めない姪の
治療に呼び出されており、ヨゴの宮でも一の妃が奇妙な病にかかっている
という噂が流れ始めていた。
宮でそんな噂話の合間にシュガからタンダたちの様子を聞かされたチャグムは
悲しくせつない想いに囚われ眠りに入ったまま目覚めなくなってしまう。。
そしてまた姪の命を救うため”魂抜け”を決行したタンダは
入り込んだ夢の中で魂を何者かに奪われてしまい身体は人鬼と化してしまう。
そこへバルサとユグノがやってきて事態は恐ろしい方向へと進展する。

てなお話です。以下ネタバレ。

アニメの11話でサヤがあることを嫌がって魂抜けするというネタ、
そしてトロガイがアニメ23話で漏らす「(子供は)3人生んだ」という事実も
このお話から引っ張ってきている様子。神山監督が映像化に際し
しっかり原作を読み込んでいたかが伺えます。

お話はバルサとタンダ中心に進みますが、裏にあるのはトロガイの過去。
彼女の母親としての悲しい過去が明らかになり
それが事態を収拾する鍵となっていきます。
そして子を手放す母の悲しみはバルサも同じ、
歌い手から聞かされた”新しい皇太子”の言葉に胸を痛めチャグムを想います。
また囚われた夢の中でチャグムと出会うタンダもまたチャグムを励まし
親としての愛情を告げる。
「血は繋がらなくても身分は違ってもお前を息子みたいに思っている」と。
このセリフにアニメ23話で3人で手をつなぎ歩く場面が目に浮かびました。

で、前2作よりもさらにファンタジー色が強くなっています。
夢のシーンや湖のほとりに立つ離宮の様子などは実にアニメ向きかも(笑)。
バルサとチャグムが湖のほとりで再会するシーンには少しほろっと来ました。
離れても又出会うのは二人の絆が強い証拠なのでしょうね。
バルサとタンダの強い絆もしっかり描かれていて
これからの二人の展開がとーっても期待できます(笑)。

「精霊」と「闇」と比べるといささか外伝的な気もしますが
このシリーズの特徴である”暖かな愛情”はしっかり描かれています。
他の上橋作品にもいえることですが。

以上レビューでした(^^ヾ。

関連エントリ

精霊の守り人アニメ公式サイト
NHKにんげんドキュメント「対話がアニメを作り出す~監督 神山健治~」
「精霊の守り人」上橋菜穂子(原作レビュー)
「闇の守り人」上橋菜穂子(原作レビュー)
「ユリイカ 特集上橋菜穂子 <守り人>がひらく世界」(雑誌の特集)


☆アニメ「精霊の守り人」レビュー
第1話感想(特番含む)、第2話感想第3話感想第4話感想第5話感想
第6話感想第7話感想第8話感想第9話感想第10話感想 第11話感想
第12話感想第13話感想第14話感想第15話感想第16話感想第17話感想
第18話感想第19話感想第20話感想第21話感想第22話感想第23話感想
第24話感想第25話感想第26話感想

アニメ関係リンク
MABBY'S EYE(バルサ役安藤麻吹さんのオフィシャルサイト)

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