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Dec 23, 2007

「フィラデルフィア美術館展」

公式サイトはこちら

一ヶ月ばかり前に観たのですがバタバタしててなかなかレビューが書けませんでした。
アメリカ建国の地にあるフィラデルフィア美術館のコレクションです。
19世紀後半から20世紀の名だたる画家の絵が日本にやってきました。

アメリカの美術館からとはいえ中心を占めるのは印象派やエコール・ド・パリの
作品たち、アメリカの画家のものは最後に少しだけ。
なんとなーく勿体無いなぁという気はするものの日本の印象派の人気を考えると
仕方ないでしょうね。とはいえもう少しアメリカらしさを出して欲しかった気がします。

んでは以下簡単ですが気になった絵について。

「テルニの山羊飼い」カミーユ・コロー
木々を浮かび上がらせる光の描写がすばらしい。
画面中央にあるオレンジが絵のアクセントになっています。

「キアサージ号とアラバマ号の海戦」エドゥアール・マネ
とても(笑)マネとは思えない海戦の絵。
大きくて迫力があり目が留まりました。
鈍い青色の海にうかぶ帆船同士の闘いが重苦しく描かれています。

「夏景色、エラニー」「ラクロワ島、ルーアン(霧の印象)」カミーユ・ピサロ
前者は穏やかな日差しに包まれた優しい印象の絵で、
後者はまるでクリームシチューのような(笑)霧の描写が素敵でした。

「ル・アーブルの港」「マヌポルト、エトルタ」
「アンティーブの朝」「ポプラ並木」 クロード・モネ

前者二つは虹色の色彩がきれいで目を惹きました。
後者二つもそれぞれピンク色とオレンジ色がぱっと目に入る
明るくてきれいな絵でした。

「ルグラン嬢の肖像」
本展示会のヒロインはこのお嬢様かな?
愛らしい少女が目を伏せて立っています。
白のブラウス、濃紺?のジャンパスカート、青いリボンと
寒色の服装がとても上品でかわいらしい。

「陽気な道化たち」アンリ・ルソー
ジャングルを背景に動物達がこっちを観ています。
動物たちの澄んだ瞳とどこかユーモラスな雰囲気が気に入りました。

「魚の魔術」パウル・クレー
黒い背景の中に浮かぶ様々な魚や海藻類。
これって深海をイメージしているのかな?
でもなぜか花もある。不思議で楽しい絵です。

「月に吼える犬」ジョアン・ミロ
ぽつんといる不思議な犬、賑やかな色彩のハシゴ。
とってもシンプルですがなんだかおかしい絵でした。

「母の抱擁」メアリー・カサット
暖かく穏やかな過程の情景。
女性画家らしい柔らかなタッチが印象に残る一枚。

「室内、朝の光」ダニエル・ガーバー
ロングヘアの少女が光差し込む部屋で手紙を読んでいる。
一見、少女が主役のようですが真の主役は差し込む光。
カーテンを通して差し込む光の描写が素晴らしい。

「競売」アンドリュー・ワイエス
大好きなワイネスが展示会のトリでした。
くっきりと道に刻まれたわだち、重い空がいかにもワイエスだなって思いました。

平日の午前中に行きましたが、ものすごい混雑で
お土産売り場は芋の子洗い状態でした^^;。
会期末の今日明日死ぬほど混むと思いますので
行かれる方、どうぞお気を付けください。

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Comments

こんばんわー。
うちでもフィラデルフィアの記事を上げました。
確かに地元の作品が少なかったですね。
そこがアメリカの美術館らしいところとも言えますが。

例えば「ルーブル美術館展」などの場合、時事問題や
歴史的事件を描写した作品も展示することによって
「学習と報道の場」としての美術館の役割についても
見せていたのに対し、「フィラデルフィア美術館展」は
「世界から集めた名品の数々」というスタンスのみで
構成されていたように思います。
このへんに美術館として(あるいは国家として)の
歴史の浅さを垣間見る気もします。
作品の平均的な質は高いのに、展覧会全体の印象は
なぜか軽い感じです。

それはさておき、ルグラン嬢はかわいかったですね。
できればもっとゆったりした環境で見たかったです。

Posted by: 青の零号 | Dec 24, 2007 at 11:24 PM

こんばんは^^。コメントありがとうございます。

>なぜか軽い感じです。
はい、これもそこはかとなく私も感じました。
ワイエスまで引っ張り出してグッズがないのはなんでやねんっ!とつぶやきましたよ、ええ(笑)。
自国の美術品ももっとアピールして欲しいものです。

>できればもっとゆったりした環境で見たかったです。
どうして印象派って混むのでしょうね・・・。私も途中でへばって椅子で休んでました(^^;。

Posted by: shamon(青の零号さんへ) | Dec 24, 2007 at 11:33 PM

こんばんは。
ルグラン嬢、可愛かったですね♪
やはり大手新聞社主催の印象派展は会期前半の平日午前ということになりそうですね~
今年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。
お正月のワインは決まりましたか?ヾ( ̄ー ̄)ゞ

Posted by: りゅう | Dec 30, 2007 at 11:45 PM

おっとニアミス(笑)!

ルグラン上の微笑には皆が虜でしたね。
お正月のワインは・・・まだわからないな。
りゅうさんこそ何を飲むんでしょ(ニヤリ)。

こちらこそ今年は大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いします。

Posted by: shamon(りゅうさんへ) | Dec 30, 2007 at 11:50 PM

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