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May 25, 2007

スーパーハイビジョン in 「NHK技研公開2007」

「もしかして私、実物を自分の眼で観てる?」
スクリーンに映る驚異の映像はスーパーハイビジョン。

世田谷区砧のNHK放送技術研究所恒例の「技研公開2007」に
今年も行って来ました。技研公開公式サイトはこちら
お目当てはもちろん「スーパーハイビジョン」。
朝からのきつい雨のせいか
金曜日の午後というのに思ったよりは空いており
殆どの展示がスムーズに観られました。

以下「スーパーハイビジョン」のレビューです。
尚、私は技術的には全くのド素人ですので、
技術的なことは公式サイトの該当項目
ご覧いただきますようお願い致します。
他の展示については気力があれば・・・別エントリいたしますです、はい^^;。

んではスーパーハイビジョンについて。

 スクリーンサイズは450インチ
 音響は22.2チャンネル(スピーカーは全てBOSE製)。
 客席定員は104名。 映像の上映時間は約4分。

と去年とほぼ同じ。
尚会場内は当然のことながら録音・録画は厳禁です。
今年の映像ですが、スクリーンに映ったタイトルは

 ・「2006有馬記念 ディープ・インパクト 最後の激走」(^^;
 ・「空撮」(ヘリから撮った東京の映像)

の2つでした。
「片道1時間半かけてたどり着いてここで競馬観るんですかっ!」
と一瞬ずるっorz。
でも「2005の”はっけーよい(大相撲)”よりまし。」と自分に言い聞かせてる
うちに上映が始まりました。以下前者の「馬映像」(^^;について箇条書き。

・レース前のファンファーレに沸き立つ観衆の一人一人の顔が
 恐ろしいほどはっきり映ってる。
・ゲートから飛び出してくる競走馬を追うようにカメラが動くため、
 自分がカメラになった気分です。
・途中コーナーを回る映像二つ。ロングショットながら馬の動きがぶれない。
・最終コーナーから最後のストレートへ激走する競走馬たちを映しながら、
 観客席をバックにディープ・インパクトがゴールイン。

被写体はともかく(^^;映像としては非常に面白かった。
早い動きもしっかり捉えてカメラが横にぐーーっと移動する時は
かなりの興奮を覚えました。
気になったのはロングで競走馬を追っているとき手前の観客席はボケボケ^^;。
当然といえば当然ですが、フォーカス部分がくっきりなだけに落差がすごい
ように思われました。

お馬さんをそこそこ楽しめたところで次は「空撮」。
この映像は・・・・・凄かったっす。
もう言葉も出ないくらい。馬映像より絶対こっちです。

ヘリポートの風景

羽田空港から蒲田、横浜方面?

ゆりかもめのループ橋とお台場方面
 ↓
青山~新宿方面の映像
 ↓
ぐっと上空に上がって東京都心全体の映像
 ↓
カメラが上に移動して都心を下に映しながら青空(地平線含む)
 ↓
雪化粧の富士山
 ↓
真っ白な頂上付近の映像

とそれぞれ20秒間ずつ?くらいかな見せてもらえました。
空港のタクシーウェイをゆっくりと旅客機が動くさまも
高速道路を走る車の動きもぶれずにくっきりだし、
小さな建物も一塊でなく一つ一つが独立して認識できる。
高層マンションやビルの窓も、です。
何より目の前のスクリーンを見ているはずなのに、
ホバリング中のヘリに乗っている気分になってきて
鳥肌立って背筋がぞくぞく。
「攻殻S.A.C.2ndGIG」終盤で、タチコマエージェントたちが出島を
人工衛星から監視しているシーンがありましたが、
高度はかなり違うものの感覚はそれに近いかも
(当然頭の中を流れるBGMはトルキア^^;)。
かっこよく言えばちょっとした「神の視点」かな。
でも臨場感溢れすぎて人によっては気分悪くなるかもしれません^^;。

他にもたくさん面白い展示がありました。
5/27まで入場無料で観られますし、土日には親子連れ向けの展示もあります。
この週末に予定がない方はこの素晴らしい映像を堪能しに
訪れてみてはいかがでしょうか。近くには砧公園もあります。

NHK放送技研は小田急線成城学園前からバスで10分ちょい(混みます^^;)。
歩けないこともない距離ですが、交通量も多く坂もありバスがベストです。
ご参考まで。

☆当ブログ関連エントリ
スーパーハイビジョン in 「NHK技研公開2006」
「技研公開2005」

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Comments

 shamonさん、こんばんは。
 見事、風邪を一日で撃退しコメントに参上!(^^;)

>>何より目の前のスクリーンを見ているはずなのに、
>>ホバリング中のヘリに乗っている気分になってきて
>>鳥肌立って背筋がぞくぞく。
>>「攻殻S.A.C.2ndGIG」終盤で、タチコマエージェントたちが出島を
>>人工衛星から監視しているシーンがありましたが、
>>高度はかなり違うものの感覚はそれに近いかも

 スーパーハイビジョンの臨場感は本物なのですね。映像だけでもそこまで人間の感覚は騙せるということでしょうか。うーん、僕もじっくり観てみたい。

 映像による臨場感ですぐ僕の頭をかすめるのは、光学迷彩で有名な東大の舘教授が手がけていたアールキューブ構想という遠隔操作ロボット技術です。

http://www.mizuho-ir.co.jp/meme/200304/bunshin.html

これは遠隔地のロボットから映像と音と体の動きを、操作卓(ライディーンの操縦形態に近いもの)にフィードバックして、あたかも遠隔地に実際にいるような臨場感を体感させる技術。

 スーパーハイビジョンの臨場感に、ライディーンの操縦感覚を加えたら、鬼に金棒。もはや人は旅行不要になるのかも。

 このプロジェクト、通産省が一時、真剣にやっていたのだけど、最近は音沙汰がなく残念なのですが、ここは是非NHKスーパーハイビジョンチームと組んで、究極の臨場感にトライしてほしいものです。

 以下のリンク先に実験風景の動画があります。(すみません、うちのページのCMです(^^;;))。

http://bp.cocolog-nifty.com/bp/2005/01/post_9.html

Posted by: BP@究極映像研 | May 26, 2007 10:33 PM

まいどです^^。
風邪治ったんですね。よかった~。

技研公開、学生さんの姿がとても多かったです。

>僕もじっくり観てみたい。
これは是非とも観ていただきたいですね。
たぶん愛知万博でご覧になったものよりも
解像度が上がっていると思います。

>アールキューブ構想という遠隔操作ロボット技術です。
貴ブログも含め拝見しました^^。
音沙汰がないってことは予算とか
いろんな大人の事情で止まってるんでしょうか。
人間が立ち入れない危険な場所での作業等
有効に使える場所はいっぱいありそうなのに。
もったいな~。


Posted by: shamon(BPさんへ) | May 27, 2007 06:55 PM

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