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Jan 18, 2007

「ドガ、ダリ、シャガールのバレエ 美術の身体表現」in ポーラ美術館

踊り子が舞う、冬の箱根。
Polazuroku (左はチラシ、右は図録)

名邸の後は温泉で一泊、そして名画鑑賞。
ポーラ美術館に行って来ました。
昨年渋谷で巡回展がありましたが、実際に来たのは初めて。
熱海を出た後海岸線を走り箱根湯本から車で昇ること30分、林の中にガラス張りの建物が見えてきました。
Pola070113

このエントランスからエスカレーターで受付へ。
そこには
「1月生まれの方にシャガールのポストカードをプレゼント」
の貼り紙。夫は1月生まれ、ラッキー(^0^)。
早速夫に免許証を提示してもらいポストカードをゲット。
チケットも買っていざ展示会場へ。

所感としては作品数が常設も合わせてるにも関わらずちょっと少なめです。入場料1800円はちょっと高いかな、という気がしますが観光地だから仕方ないのかもしれません。でも白い壁と薄いグリーンのガラスで覆われた館内は明るくすがすがしい雰囲気に満ちていてとても贅沢な気分が味わえます。

以下、標記企画展からの気に入った絵の簡単なレビューです。

「踊りの稽古場にて」エドガー・ドガ

パステル画。稽古場での青と白のチュチュに身を包んだ踊り子が描かれてます。レッスンの前なのか後なのか鏡に背を向けてポーズを取ったり、髪を直したり鏡を覗き込んだり。どこかくつろいだ雰囲気です。

「休息する二人の踊り子」エドガー・ドガ
舞台裏で休む二人の踊り子の絵。黄色、というよりは黄緑の衣装の中に浮かび上がる体の線は意外に太く描かれてます。物憂げな表情は踊り終わった後でしょうか。大きく目をひく絵です。

「踊り子たち」エドガー・ドガ
斜め後ろから描かれた腰に手を当てている女性の絵です。
チュチュの柔らかな線とは対照的に、女性の身体の線はしっかりと太い。2種類の線が浮かび上がらせる踊り子の姿には繊細さと力強さが同居してます。

「ダフニスとクロエ」マルク・シャガール
本展最大の目玉(笑)?
物語「ダフニスとクロエ」をテーマに制作された傑作リトグラフシリーズです。10数枚がずらっと並び、そこから溢れるカラフルな色彩がシャガール・ワールドに誘ってくれます。普段絵画に興味を示さない夫もこのシリーズは気に入ったようで飽きずに眺めていました。

「オペラ座の人々」マルク・シャガール
シャガールが愛したパリ・オペラ座がテーマです。
背景にはその建物が描かれ、薄い灰色の空を男女、鳩、音楽家が舞う楽しい絵です。
絵の下の人々の中には観客に微笑みかける男性はシャガールその人。

「バレエ『限りある宇宙のため』のデッサン」サルバドール・ダリ
ダリがアメリカのバレエ団のために制作した舞台と衣装のデザイン画集です。バレエは幻に終りましたがこのデッサン集はダリの違う一面を見せてくれます。頭の中で昨年の「ダリ展」と比べながら観ました。水彩、パステルが殆どのため油絵のような重厚感はないけれど、ぐんにゃりとした女性の線や、「引き出し」や「パン」のモチーフはやっぱりダリ。黒インクで描かれた人物の黒が強烈。淡いながらも金色、青もキャンバスを飾っていました。

「姿の見えない眠る人、馬、獅子」サルバドール・ダリ
唯一?の油絵。
得意のダブルイメージ(馬に見える女、もしくは女に見える馬)を中央に配し、女の髪(もしくは馬の尻尾)の処に青い球体。図録によると青い球体は「永続性」「安全性」を示すものだそう。

ローランサンは「見たかった「牝鹿」がなかったのでがっかり(12月までの展示だったそうな。)

以下他の展示室の感想です。


・ポーラ美術館の絵画
内容は昨年の「渋谷で出会うポーラ美術館の印象派コレクション展」(レビューはこちら)がほとんどでした^^;。で、やっぱり印象に残るのは

「レースの帽子の少女」(オーギュスト・ルノワール)
「睡蓮の池」(クロード・モネ)
「サラマンカの学生」(エデゥアール・マネ)
「オーセールの橋」(ポール・スニャック)
「グランカンの干潮」(ジョルジュ・スーラ)


でした(ははは^^;。

・小企画展「ビュッフェの部屋」
梅田阪急三番街の蝶の絵でおなじみビュッフェ。10点ほど並んでました。

・世界の櫛-日本、アフリカ、オセアニア
世界の櫛を集めたもの。実用品から装飾品へと変っていった経緯がわかります。民俗学的な展示です。

・画家の愛した焼き物-鑑賞陶器のはじまり
陶器だけでなく絵も展示してありました。
「薔薇」安井曾太郎とか「裸婦花」梅原隆三郎など。

さて目の保養を済ませたら次は胃袋のお支度。
館内にあるレストラン「アレイ」にてランチのAコースを頂きました。
サラダとスープのあとはメインディッシュの「メダイのポワレ」
Madaipare070113
お魚の下にあるのはラタトュイユとソースです。
ゴマがぱりっとしておいしいお料理でした。
この後はコーヒー。

お土産は冒頭の図録と
Card070113
絵はがきです。

左上「食道楽」ラウル・デュフィ
展示されてない絵ですが、以前「Esquire」に取り上げられた作品(「美食『リング・アラウンド・ザ・ムーン』のためのマケット」1920年作)と似ているので買いました(素人目には掲載されたのとほぼ一緒に見えるけれど制作年が違う)。
この記事によると上質のワインが大好きだったというデュフィ、何を飲んでいたのかとっても気になります(笑)。

左下「姿の見えない眠る人、馬、獅子」サルバドール・ダリ
気に入ったので買いました^^。
右「ダフニスとクロエ扉絵」
受付で免許証提示と引き換えに頂いたものです。1月生まれの夫に感謝。

最後にこれから行かれる方へアドバイス。
いろんな観光施設で賑わう仙石原から少し離れた場所にあります。案内板も少ないので自家用車で行く時場合、カーナビがないとわかりにくいです。
バスやタクシーで行かれる方は防寒をしっかりと。冬の箱根はとっても寒いので待ち時間に凍死しかねません^^;。館内はとても暖かいからコートなしでも大丈夫。
公式サイトに100円割引券があるので印刷して持っていきましょう。

以上、レビューでした。

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Comments

ポーラ美術館は作品の質はもちろん、照明が素晴らしいですよね。作品が活き活きとしているように感じました。透明感のあるゆったりとした館内の雰囲気がとても心地よかったと記憶しています。
今回も企画展の開催にあわせポーラ美術館からポストカード(企画展の案内)が届きました。サービスの充実した素敵な美術館だと思います。
《レースの帽子の少女》をまた観たいです(^o^)丿

ん~、それにしても写真が気になります。。。(^¬^)うまそ~

Posted by: りゅう | Jan 18, 2007 10:04 PM

軽井沢のメルシャン美術館も、とてもいい企画をやっています。と言ってもいつも前を素通りですが、
シャガール展は観ました。
ウイスキーの製造過程見学とショットグラス一杯が付いて1200円は安かったと思います。

Posted by: Petit cervin | Jan 19, 2007 08:04 AM

こんばんは~。コメントありがとうございます。

ゆったり出来るのは館内の照明だけでなく土地柄なのかもしれませんね。何せ周囲には何もない林の中ですし^^;。

>うまそ~
Aランチのメインはビーフシチューと豚のグリルもありました。ビーフシチューを選んだ夫も満足してましたよ。ついてたパンも美味しかったです。今度行かれたら是非食べてくださいね。

Posted by: shamon(りゅうさんへ) | Jan 19, 2007 05:53 PM

こんばんは~、コメントありがとうございます。

長野の美術館はどこもまだ行ったことがないです。東京からだとなかなか足が向かなくて・・・。

>1200円は安かったと思います。
うわ、とっても魅力です。
行く時はタクシーかツアーですね^^;。

Posted by: shamon(Petit Cervinさんへ) | Jan 19, 2007 05:58 PM

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