「NHK日曜美術館30年展」
公式サイトはこちら。
初めて行く場所だったので一瞬迷子になりました^^;。
尚、元ネタとなっている番組、一度も観たことがありません・・・・。
知らない画家が殆どでしたが、親切な展示(作品横に説明だけでなく番組でのコメントを掲載)に助けられ楽しく鑑賞できました。カテゴリ毎に当時の番組の一部抜粋上映もあり、番組をご存知の方には懐かしいと思います。
以下、レビュー。
洋画で目を引いたのは
「たそがれ、イル・ド・フランス」ルオー
たそがれに描き出された静かな祈りの時間に敬虔な気持ちになります。
「裸婦」ルノワール
生命力溢れる若い女性の裸姿。
の二大巨匠。どっちも人気でした。
日本画で印象に残ったのは以下。
「嫁ぐ人」鏑木清方
華やかな女性達の肖像。
「二菩薩釈迦十代弟子」棟方志功
六曲一双の屏風絵。ユーモラスな表情が楽しい。
「花がたみ」上田松園
上品で美しいたたずまいの女性像。舞い散るもみじがあでやか。
「鳳凰木」「ハイビスカスとカーディナル」上村松篁
前者は赤が、後者はピンクが鮮やかな絵。
「山之邊」山口華陽
振り向き狐(笑)?やさしい背景色に溶けていきそうな毛並みが素敵。
「奄美の杜(2)~サクラツツジとオオタニワタリ」田村一村
「奄美の杜(5)~ガジュマルにトラフヅク」田村一村
両方とも縦長の大きな絵です。絵の隅々まで亜熱帯の香りがいっぱい。
ルソーかゴーギャンの雰囲気。
#番号は性格には○数字ですが、表示されないかもしれないので()に致しました。
「雍(よう)」「洸(こう)」杉山寧
前者はつがいのコウノトリ。黒い縁取りの白い羽と橙色の脚が青い背景に映えてます。
後者は大きな大きな水牛?の絵。迫力まんてーん(笑)。
「黒扇」藤島武二
ブリジストン博物館蔵だそうですが、観た覚えがない^^;。
上流階級の美しい女性像で、白いベールと黒い扇のコントラストが鮮やか。
地味~な中身を想像していましたが(^^;、
素人にも楽しめる絵がたくさんあってほっ。
番組を知っている方も知らない方も楽しめると思います。
この展覧会は10月15日までなので観たい方はお急ぎを。
またすぐ近くの上野公園では
「ベルギー王立美術館展」(国立西洋美術館)
2006年9月12日(火)~12月10日(日)
「生誕100年記念 ダリ回顧展 」(上野の森美術館)
2006年9月23日(土)~2007年1月4日(木)
そして会期は少しずれますが、
「大エルミタージュ美術館展」(東京都美術館)
2006年10月19日(火)~12月24日(日)
と大型企画展が目白押し。
平日ならはしごも可能?かも(笑)。
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Comments
ダリ回顧展、これは時間作っていきたいです。子供の時に最初に知り合ったのがダリでした。母に連れられて、神戸の近代美術館に観に行って、そしてダリの版画(レプリカではなく)が家に飾られるようになりました。私の部屋で西日に焼かれてすっかり色褪せてしまいましたが、その時の思い出は強烈なままです。
他二つの展覧会も思い出あるものばかりで、早く東京に住みたいなと心躍ります。いいですね、東京は(東京に住んだことがないので)。
> たそがれに描き出された静かな祈りの時間に敬虔な気持ちになります。
という件、ルオーの絵を観たような気になりました。どうもありがとうございます。
Posted by: Rintaro | Sep 25, 2006 04:13 PM
こんばんは~。コメント感謝です。
ダリは会期も長いのでうまく観られるといいですね。東京は美術好きにはほんといい街です^^。
Posted by: shamon(Rintaroさんへ) | Sep 25, 2006 08:08 PM