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Sep 12, 2006

「リーンの翼」最終話

トミーノ御大のバイストンウェルストーリー、公式サイトはこちら
ついに最終回「桜花嵐(おうかあらし)」を迎えました。
今までのレビューは
第1話「招かねざるもの」
第2話「ホウジョウの王」
第3話「地上人のオーラ力」
第4話「王の奸計」
第5話「東京湾」

では最終話の配信内容をば。まずあらすじ、次に私の所感を書いてあります。最終話の内容はあまり知りたくない~って方もいらっしゃると思うので、念のため見づらくしておきます。ご覧になる場合は反転でお願いします。

 
浮上した東京湾でエイサップはサコミズの暴走を止めようとナナジンで東京上空を駆ける。しかし自衛隊機の自分への攻撃にサコミズは更なる怒りを爆発させ、かねてからの目的である東京殲滅をコドールに命じる。それに乗じて日本を我が物にともくろむ米軍司令が暗躍して状況は一気に泥沼へ突入。しかし先頭の最中米軍の陰謀とコドールの密通を知ったサコミズは怒りでオウカオーをハイパー化(この単語、使っていいのか^^;?)させ悪鬼の如く東京の破壊を始める。米軍、サコミズ軍、サコミズとエイサップ、アマルガンが入り乱れる中、朗利が米軍から水爆を奪って上空へ向かう。

「核兵器で遊ぶな!!!!!」

怒号と共にエイサップは反日感情をむき出しにする朗利や金本とオーラバトラー戦を展開する。この状況にジャコバ・アオンはエレボスを通して最後の”切り札”をサコミズに放つ。”切り札”の出現にサコミズはようやく日本への想いを心に蘇らせる。が、遂に朗利が水爆のスイッチを入れてしまう。エイサップはその朗利から水爆を奪い急上昇する


「ワーラーカーレーンへ帰るぞ。」

死を覚悟するエイサップとエレボス。しかし追ってきたサコミズは彼から水爆を奪い取る。

「リーンの翼が聖戦士のものならば、我が想いを守れ。」

サコミズはオウカオーの翼を広げ核爆発から東京を救いその命を散らしていく。
聖戦士・サコミズの命の羽根が舞い散る中、オーラロードが再び開かれた。

全てが終わった後、リュクスとエイサップは迫水家の墓を訪れていた。
その時墓地に咲く桜が微笑むかのようにリュクスに降り注ぐ。

「お父様が笑っていらっしゃる。」


父の面影を桜に感じてリュクスが大きく手を広げる。

「桜花(さくらばな)たち。」

どこからともなくサコミズの声が響く。
次の瞬間桜吹雪がリュクスを包みその姿を消し去ってしまう。

「リュクス?リュクス・・・・・・・・リュクスーッ!!!」

リュクスを探すエイサップの声が空にこだまする。
その上空に舞うように現れるリーンの翼、大きく羽ばたいた後青空に吸い込まれるように姿を消した。

エンディングテーマは「MY FATE」。
挿入歌のクレジットタイトルには井荻燐氏のお名前。
サコミズのバイストンウェルストーリーが終わりを告げました。

以上、あらすじでした。

以下、所感。

思ったよりも穏やかな終り方、が正直な感想です。でもこれでよかったと思います。今更「ザンボット3」も「イデオン」もないですからね^^;。
御大もお年を召されたのかドロドロ親子関係も決裂ではなく和解へと導いておられます。エイサップ父子の会話にちょっぴりほろっ。
残念だったのはリュクスとエイサップの描き方かな。恋仲になるのはいいんですが、二人の間にもっと劇外の時間を感じさせて欲しかった。どう見ても土壇場での”ショウとマーベル”は唐突すぎ^^;。でも全6話じゃあれが限界だったのでしょうね。
作画は全編通してきれいで文句なし。工藤さんのキャラも魅力的でCGを使ったオーラバトラーの動きは幻想的でもろ異世界の雰囲気たっぷりでした。メカ担当の方々、本当にお疲れ様でした。
最後に強調しておきたいのは音響効果(音楽+効果音)+キャスト陣の素晴らしさ。
音響効果は5.1chとは程遠いPC用スピーカーでの視聴でしたが迫力満点。ホームシアターをお持ちの方ならさらにそのよさを堪能できるでしょう。
キャスティングも御大+若林音響監督の手腕が生かされています。
主役の二人は若々しく躍動感に溢れ、サコミズ役の小山力也さんとアマルガン役の仲野さんの演技は重厚で二人が背負ってきた人生をしっかり感じさせてくれました。
脇役も知らない方ばかりでしたが皆さんばっちり。アニメーションにおける声の重要性を実感。

サコミズの物語はこれで完結ですが、又何かの形でバイストンウェルストーリーがあればと願います。でも御大もお年だからもう無理かな?

以上レビューでした。
今までのレビューそしてこの長文を最後まで読んでいただきありがとうございましたm(__)m。

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Comments

shamonさん、こんばんは。

あ、「リーン」完結しちゃいましたか。
>思ったよりも穏やかな終り方
やはり、最近の富野監督の『作風』はそのように変化してるんすねぇ。
新作(というか"A New Translation"だから新解釈か)劇場版Zガンダムも「救いのあるラスト」にTV版(ラストで主人公のカミーユが精神崩壊)から変更されましたし。
現実世界も「(救いのない)破壊から、(癒しのある)再構築へ」そんな時代なっていって欲しいと思っていらっしゃるのか。
御大は次にいかなる作品を紡ぎだし、何を伝えようとするのか、それも楽しみです。

>祭りの後の放心状態も襲ってきて
「燃え尽き症候群」というか、ベトナムまたはイラク帰還兵の辛さが(現実世界にうまく馴染めない非日常性=非社会適合者な状態を維持してしまっている面においては)ほんのほんの少し理解できたような気がします。
あまりにハイテンション(ハイパー化)でいるのに慣れ過ぎ、思いの強さが「修羅」と化してしまったのはサコミズ的といえば、そうかも、と。

グダグダこんなわけのわかんないこと書いてスミマセン。(←やっぱ、病んでますかねぇ?)

Posted by: SAC | Sep 13, 2006 at 01:32 AM

こんちは、もう一息つきましたか?

新しい物語とはいえ御大エッセンスがぎっしり詰まってましたね。そして激しいストーリー展開の奥に感じたのは、御大の若い世代への暖かい眼差し。老練な演出は熟成を経たワインのように観る側を酔わせてくれました^^。
DVDはこれから順次リリースされるので是非観てくださいね。

Posted by: shamon(SACさんへ) | Sep 13, 2006 at 06:53 PM

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