「ダリ回顧展-生誕100年記念-」
蒼と金色が織り成す超現実主義。
公式サイトはこちら。
金曜の午後なのにすごい入場者の数~(TT)。
絵の横の解説もまともに読めないほどの混雑でした。
初期のものから晩年のものまで満遍なく展示されており、
以前伊勢丹で見た展示会より充実してました。
ものすごく好き、というわけではありませんが
ダリの描く金色と蒼にはずっと魅了されています。
あの深い深い吸い込まれそうな蒼が好き。
今回私のイチオシは
「バレエ『狂えるトリスタン』の第二幕の背景幕のためのデザイン 」
艶かしく狂おしく描かれた馬の顔、絵の大部分を覆う「蒼」に目が離せません。
他には
「パン籠」
初期の有名な作品。つややかな布の描写が素敵。
「手《良心の呵責》」
小さな人物から伸びる巨大な左手、その背に生えた翼には女性の顔。
一面を覆う蒼と青が不気味な一枚。
「器官と手」
キュビズムの影響著しい絵。真っ赤な手に流れる青い血管の意味は貴族?
「記憶の固執の崩壊」
チラシに乗っている絵です。公式サイトによると「記憶の固執」の続編的作品。
ぐんにゃりとしたダリ時計は時間が止まる意味らしいけれど、ブロックは何を意味するんでしょうか。
「ミレーの《晩鐘》の考古学的記憶の増大」
確か有名・・・ですよね、これ^^;。
枯れ木のような二人の人物。ミレーの絵と見比べると面白いかも。
「雲で満たされた頭を持つ男」
まんまマグリット(笑)。ダリとマグリット、雲と青空の描写は似ていますね。
「柔らかな三美神のいる神秘的な砂浜」
砂漠に立つ男性の手足を持つ女性達。金色で覆われたダリらしい絵。
「夜のメクラグモ・・・・希望!」
木にひっかかったぐんにゃりとしたチェロを弾く女性、大砲から飛び出る馬、隅で涙する天使。表しているのは・・・戦争なのかな。
「映画『白い恐怖』の夢のシーンのデザイン」
白黒の大きな目玉がおどろおどろしいですが、こっちの目は釘付けになっちゃいます。
「生きている静物(静物-速い動き)」
画面右の真っ赤なテーブルクロス、空中を飛ぶ食器や包丁。
この絵の中では静物も動く生き物になっています。
油絵は以上ですが、素描では「ガラの肖像」がよかったです。
ダリの母となり妻となり支え続けた彼女をダリは女神と呼び崇めた。
やっぱり芸術家には女性が必要(笑)?
今回のお土産は絵葉書が6枚。
左上・・「器官と手」
左中・・・「記憶の固執の崩壊」
左下・・・「手(良心の呵責)」
右上・・・「パン籠」
右中・・・「夜のメクラグモ・・・・・・希望!」
右下・・・「生きている静物(静物-速い動き)」。
グッズはTシャツやクリアファイル以外に直輸入グッズなども。
お好きな方はお急ぎを。平日でもものすごく混んでいるので、
休日の朝一番のほうがゆっくり観られるかもしれません。
Comments
ここのところ毎日のようにダリ展の図録を開いているのですが、ダリってよくわかんないけど凄いな~って感じです。そして発覚したのは、私の『記憶の崩壊』が・・・ウーム (; _ _ )/
きっちりとした写実と青色が見応えありました。
静寂、孤独、淋しさ、唯一の拠所・・・
ダリの全てがこの展覧会にはあったように感じます。
Posted by: りゅう | Dec 17, 2006 05:47 PM
こちらにもありがとうございます^^。
私もダリはよくわかんないです。
あの世界に身をゆだねてさすらったって感じかな?
>静寂、孤独、淋しさ、唯一の拠所・・・
どれも天才ゆえの悩みですね。
彼の才能はあまりにも桁外れだったゆえにガラが傍にいても埋め尽くせないものがあった気がします。
Posted by: shamon(りゅうさんへ) | Dec 17, 2006 09:54 PM
こんばんは。
昼間こちらの記事も拝読させていただき
TB送ろうとしたのですが、送れませんでした。
再度今挑戦してもダメでした。
すみません。。。
「パン籠」の描写もフェルメールの影響受けていますね。
「牛乳を注ぐ女」に描かれたものと同じ雰囲気でした。
Posted by: Tak | Dec 25, 2006 12:40 AM
こんばんは^^。コメント感謝です。
TBがうまくいかないのはどうしてなんでしょうね。いつもお手間取らせて申し訳ないです。
>「牛乳を注ぐ女」に描かれたものと同じ雰囲気でした。
おおっ!そうでした。さすがTakさん、偉いっ。
Posted by: shamon(Takさんへ) | Dec 25, 2006 09:12 PM
サルバドール ダリ ポスターブック
http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w40973130
Posted by: サルバドール ダリ | Feb 09, 2011 10:13 PM