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Aug 12, 2006

プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展

Jyakup_1
金曜日、暑い中上野まで行きました。
そこの東京国立博物館にて開催中。公式サイトはこちら

西洋画に比べて日本画には今ひとつ興味がないのですが、
ポスターの鳥獣の絵がよさげなんで行って見ました。
結果は大正解(^0^)。

「プライス・コレクション」とは、
半世紀前、アメリカのジョー・プライス氏が集めた日本画コレクションで
近年再評価が著しい「伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)」を中心に
集められています。その600点にも渡るコレクションから
今回は約100点が出品。

コレクションの中心となった伊藤若冲は若くして家督を継ぐも
商売にも色恋にも興味を持たず、その資産で生活しながら
ただただ絵を描き続けたそうです。
図鑑の絵のような精密な小動物、朱の色も艶やかな鳥、
人を魅了する美しい線と色彩は、その豊かな生活基盤から
生み出されたものなのでしょう。

んでは若冲を中心にレビュー。

「鳥獣花木図屏風」伊藤若冲
パソコン画面のドットのように、細かい枡目で構成された屏風絵。
中心にいる白い象が神秘的で素敵。若冲では一番人気でした。

「花鳥人物図屏風」伊藤若冲

「鶴図屏風絵」伊藤若冲
こちらは墨で描かれた屏風絵。
前者は花に鳥、人間が柔らかい曲線でユーモラスに描かれている
微笑ましい作品。
後者は優美な鶴が描かれています。
「鳥獣~」と比べると、シンプルな墨絵ですが、
私のイチオシはこの2つ。


他の作家では
「達磨図」伝河鍋暁
ぶっとい線で描かれた力強い達磨の絵。
異彩を放ってました(笑)。

四季草花図・三十六歌仙図色紙貼交屏風」酒井抱一
金箔を貼り花木を描いた地に三十六歌仙の歌入り色紙が貼り付けられています。
きらびやかさ満点。

最後に光を工夫した展示室がありその中にも素晴らしい作品がありました。

紅白梅図屏風
紅白の梅が咲き乱れるきらびやかな屏風絵。

白象黒牛図屏風(長沢芦雪)
これ、大好きです(^^)。
ゆったりと描かれた白象と黒牛がなんだかユーモラス。

源氏物語図屏風
片方は恋多き女朧月夜、もう片方は秋好中宮の使いの女の子。
源氏絵巻はいつの世も絢爛豪華。

お盆休みと展示内容のよさもあって、館内は大混雑(^^;。
最終日までかなりの混雑かと思いますので、行かれる方がご注意を。
今回のお土産は
Postjyaku

上から
白象黒牛図屏風
鶴図屏風絵
鳥獣花木図屏風
です。
なんとこれ、折り目が入っていてそのままミニ屏風にもなるし
絵葉書としても使用OK。眺めてもよし、送ってもよしですね。

以上レビューでした^^。

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Comments

> 若くして家督を継ぐも商売にも色恋にも興味を持たず、その資産で生活しながらただただ絵を描き続けたそうです。

…というあたりに、きっと余裕ある芸風が表れているのかもしれませんね。
若冲のそういう生活に憧れつつ、現実と対峙。せめて絵を拝見するだけです。

東京は激暑のようですが、どうぞご自愛下さいね!

Posted by: Rintaro | Aug 12, 2006 at 03:22 PM

こんばんは~。
そろそろアジアの空の上でしょうか?
東京は今日凄い雷雨でした^^;。

>きっと余裕ある芸風が表れているのかもしれませんね。
いい意味で”お坊ちゃま”だったのが絵に出たのでしょう。明るい色なのに暗さを感じるゴッホの黄色などと比べると、若冲が出す色はどれも溌剌としており観ていて楽しいです。

>せめて絵を拝見するだけです。
京都には秋に巡回します。
もし帰国なさっているなら観てくださいね。

それではパリからのブログ更新お待ちしております!

Posted by: shamon(Rintaroさんへ) | Aug 12, 2006 at 07:40 PM

私も必死になってみてまいりました。江戸時代がいかに日本独自の芸術が花開いた時期であるか良く理解できる作品群でしたね。もうすぐ会期が終了しますが、より多くの方々に見ていただきたいと思わず友人達に宣伝したくなるような展示会でした。

Posted by: 明るい空 | Aug 24, 2006 at 07:15 AM

極彩色の動物に酔いしれる展覧会、でしたね^^。

>日本独自の芸術が花開いた時期であるか
鎖国はその後の日本の歴史に大きい影響を及ぼした政策でしたが、芸術にとってはよい時代だったのかもしれません。また観たいです。

Posted by: shamon(明るい空さんへ) | Aug 24, 2006 at 04:51 PM

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