« ワイントン | Main | 「美の巨人たち」藤田嗣治特集 »

Apr 08, 2006

「プラド美術館展-スペインの誇り 巨匠達の殿堂-」

東京都美術館で開催中。公式サイトはこちら(読売新聞サイト内)。
金曜の午後だったのに中は人で一杯。
んでは早速レビュ~(^0^)。

第1章 スペイン絵画の黄金時代-宮廷と教会、静物-
エル・グレコにフェリペ4世、とくれば「サラディナーサ」が頭に浮かぶ(^^;。
#「サラディナーサ」・・・河惚益巳さんの大航海時代を舞台にした歴史コミック。美しく強いヒロインが魅力的。
このゾーンはとにかく「黒」が目立ちました。人物画、宗教画が多い。
<ボデゴン>と呼ばれる果物や野菜を精密に描いた絵も見ごたえあり。

「十字架を抱くキリスト」エル・グレコ
会場のトップバッター。
十字架を抱いたキリストが天を仰いでいる絵。
野性的で端正な顔立ちに青のケープと赤い衣装が美しい。

「ハンガリー王妃マリア・デ・アウストリア」ベラスケス
フェリペ4世の妹でハンガリー王家に嫁いだ女性。
愛する妹を嫁がせた寂しさを紛らわせるためこの絵を描かせたそう。
なんとなくハプスブルグ家の特長がわかる顔立ち。

「リマの聖ロサ」コエーリョ
1600年代新大陸初の聖人となった女性の絵。
あどけなく天を見つめる表情が美しい。

「貝殻の子供達」「エル・エスコリアルの無原罪の御宿り」ムリョーリョ
前者は天使の絵。柔らかい色調とあどけない仕草が愛らしい。
後者は聖母マリア。マントの高貴な青が印象に残る。

第2章 16、17世紀のイタリア絵画-肖像、神話から宗教へ-
ここもやはり黒が目立ちました。聖書、王族等のモチーフ多し。

「アモールと音楽にくつろぐヴィーナス」ティツィアーノ
この展覧会のポスターとなった絵。オルガン奏者の黒の衣装とヴィーナスの美しい肌色のコントラストが印象的。

「ノアの方舟に乗り込む動物達」バッサーノ
旧約聖書のモチーフ。ノアとたくさんの動物達が描かれている。どこか牧歌的。

「クレオパトラ」レーニ
死に臨むクレオパトラの絵。蒼白な肌、赤い布、暗い背景のコントラストが鮮やか。

「花卉」ベルヴェレーベ
キャンバス一杯に溢れる花の絵。花びらの一枚一枚まで細かく描かれている。

第3章 フランドル・フランス・オランダ絵画-バロックの躍動と豊穣-
聖書、風景がモチーフ。色調は全体的に明るい。

「大公夫妻の主催する結婚披露宴」ブリューゲル
披露宴に集まった人々が描かれている。テーブルに座って歓談する人たちが楽しげ。

「フォルトゥーナ(運命)」ルーベンス
マント?をひらめかせ人々を導こうとする海の女神。
ふっくらとした裸体が躍動感溢れる絵です。

「ニンフとサテュロス」ルーベンス
いかにも、神話の世界。柔らかい絵。

「浅瀬」ロラン
水際に佇む男と左手には神殿らしき建物。
ほんわりとやわらかな空気が絵全体を覆った美しい風景画。

第4章 18世紀の宮廷絵画-雅なるロココ-
風景画が目立ちました。ロココらしい柔らかい色調の絵がほとんど。
ここにも<ボデゴン>があり精密な描写が素晴らしかった。

「エル・エスコリアル修道院の眺望」ウアス
絵の中心に佇む美しい修道院。薄いブルーできれいにまとめられた絵。
みているとさわやかな風が吹いてきそう。

「アランフェス宮殿の眺望」バッタリオーリ
画面下部の宮殿や道をオレンジ~茶でまとめ、上部は空の青で統一。
穏やかなやさしい色調がいいです。
宮殿の前には馬車やたくさんの人たち。なんだかちょっとドラクロワかな?

「建物と遠くに広がる風景」フリパール
これはちょっと変り種。石のテーブル用の原画。
神殿のような建物と海に浮かぶ船が雄大さを演出。
パレットやバイオリンといった小物が絵の縁を彩ってます。

「ボデゴン:風景の中の柘榴、林檎、アセロラ、葡萄」他二点 メレンデス
葡萄の粒の描写がすごい!なんだか食べてしまいたくなるような感じ。

第5章 ゴヤ-近代絵画の序章-
トリを飾るは巨匠のゴヤ。出展数は7枚。

「果実をとる子供たち」ゴヤ
柔らかな色調で生き生きとした子供達の表情を写し取ってます。
こうゆう絵もあるんですね。ちょっと感激。

「アブランテス公爵夫人」ゴヤ
青い衣装と髪飾りが素敵な美しい女性の肖像画。
初々しい感じが伝わってきます。

今回買ったグッズは絵葉書とクリアファイル。
Pradoc_1 Pradof
絵葉書は上段左から
「十字架を抱くキリスト」「フォルトゥーナ(運命)」「アブランテス公爵夫人」
「エル・エスコリアルの無原罪の御宿り」
中段左から
「浅瀬」「エル・エスコリアル修道院の眺望」
下段左から
「アモールと音楽にくつろぐヴィーナス」「アランフェス宮殿の眺望」

クリアファイルは
左「果実をとる子供たち」、右「貝殻の子供達」


冒頭にも書きましたがこの展覧会はとても人気らしく美術館内は人で溢れてました。
土日やGWなら朝一番に行ったほうがよいでしょう。
またグッズ売り場は大変混雑(-_-;します。
絵はがきは種類も豊富ですが一枚一枚選ぶのが大変。
お得なセットもあるのでそちらを選んだほうが楽かも。
スペインの食器なども販売。カラフルな色調は見るだけでも楽しい^^。

以上レビューでした^^。

|

« ワイントン | Main | 「美の巨人たち」藤田嗣治特集 »

Comments

やはり「プラド美術館展」、素晴らしいようですね。レビューで紹介して下さっている絵画の数々からもうかがい知れます(うむむ)。どうやら六月末まで開催されているようなので、来月下旬に行けそうです!

Posted by: Rintaro | Apr 08, 2006 02:35 PM

Rintaroさん、こんばんは~。

>素晴らしいようですね。
印象派と違って重厚感あふれる絵がいっぱいです^^。第3章当たりから色彩も明るくなりまた違った魅力が楽しめます。

>来月下旬に行けそうです!
平日なら開館と同時に、土日なら開館30分前には着いてくださいね。
もちろん入場券は前もって入手、が鉄則です。

Posted by: shamon | Apr 08, 2006 09:39 PM

先週お隣に行ったので一緒に見るつもりでしたが、疲れちゃって止めました。
そんなに混んでいるのですか。
帰り道、プラドの案内を持っている人を沢山見かけたもんな〜
妊婦はだめかな…
でもじーちゃんが行くって言っていたので「朝一番」を教えてあげます(^^)

Posted by: まだ | Apr 09, 2006 12:12 AM

こんちは~^^。

>そんなに混んでいるのですか。
入場制限こそしてませんでしたが、「平日でこれ?」ってな混雑でした。
人気で混雑するのは仕方ないにしても、閉口したのはグッズ売り場でのオバサマたちの言動。
絵葉書売り場の前に陣取って「これはどう?」「あれはどう?」と延々と相談するばかり。
売り子の人が気を利かせて「絵葉書の番号を見ておっしゃってくださればお取りしますよ~。」
と言ってくれなければ延々と待たされるところでした。

>妊婦はだめかな…
平日の午前中なら比較的空いていると思います。
でもここは階段が多いから気をつけて。またエレベーターは混雑します。

>「朝一番」を教えてあげます(^^)
「入場券も前もって上野駅で買ってね」ともお伝えください^^。

Posted by: shamon(まださんへ) | Apr 09, 2006 12:01 PM

こんばんは。
プラド展は混雑するだろうと思い
始まってすぐに行ってきました。
(それでも混雑していましけど)

TB送らせていただこうとしたのですが
上手いこと行きません。
URLだけ貼っておきます。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=587

Posted by: Tak | Apr 09, 2006 10:17 PM

11年前、プラド美術館に行きました。「無原罪の御宿り」、懐かしいです。「無原罪の御宿り」は現地では2、3枚展示されていた気がします。大きい美術館で、名品が多数あるのだけど、がらがらにすいていた^^;。日本って、美術館が混雑してしまうあたり、美術好きにはちょっと辛いですね。

Posted by: リラックマ | Apr 09, 2006 10:58 PM

こんばんは^^。

>Takさん。
TB感謝です。感想も拝見しました。
2002年にやってたと始めて知りました。おまけに現地にも行かれてるとのことうらやましいです~。

>リラックマさん
あら、リラックマさんも現地に行かれたんですね^^;。がらがらに空いてる美術館・・・うーんルーブルはものすごい混雑でしたが^^;。

>美術館が混雑してしまうあたり
休日のあの混みようはどうにかならないのかな、と思います^^;。眠い目をこすって朝一番に行っても入場制限にイモ洗い(--;。勘弁してほしい。

Posted by: shamon(Takさん&リラックマさん) | Apr 11, 2006 08:02 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「プラド美術館展-スペインの誇り 巨匠達の殿堂-」:

» 「プラド美術館展」 [弐代目・青い日記帳]
東京都美術館で開催中の 「プラド美術館展」に行って来ました。 2002年に西洋美術館で開催された「プラド美術館展」はまだ記憶に新しいことですが、その第二弾として企画されたのが今回2006年版「プラド美術館展」 そういえば上野公園に桜の時季からGWを経て6月まで開催されましたね。 2002年3月5日〜6月16日 今回もまた同じシーズンに開催されています。 2006年3月25日〜6月30日 「あれ〜プラド美術館って最近上野でやらなかったけ?」 なんてデジャビュ感じ... [Read More]

Tracked on Apr 09, 2006 10:11 PM

« ワイントン | Main | 「美の巨人たち」藤田嗣治特集 »