「熟年離婚」最終回
抱きしめる愛があれば、放つ愛もあるということ。(中略)自分の親も子も、時には夫も放つことでお互いに幸福になってください。
- 時実(ときざね)新子著 「愛ゆらり」 1991年8月15日第一刷 p61より引用 -
真っ先にこの文章が浮かんだ最終回だった。
妻から三行半をつきつけられた夫は現実を受け入れ徐々に変わっていく。そして妻は妻で自分の人生を歩みながらも大きな壁に突き当たる。紆余曲折を経て家族が笑顔で集まった夜、「戻ってきたい。」という妻を夫は突き放す。
「自分で決めたことを貫いて幸せになって欲しい。」
元夫からのエールに元妻は未来に向かって歩き出した。そして子供たちが巣立つと同じに夫もまた新しい人生を歩みだす。
一緒にいることに価値を見出すのではなく、それぞれが幸せな人生を歩くことをよしとする。
いいドラマでした。
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