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Nov 09, 2005

MARQUIS Winery in 勝沼

懐中電灯が照らした光の先には、コルクをつめ王冠で封をしたたくさんの一升瓶が並んでいた。入っていたのはグリーンがかかった黄色の液体。その中身は甲州ワイン。
まるき葡萄酒の地下蔵には甲州ワインの古酒がたくさん眠っている。

「11時半から案内するから、いらしてください。」
マラソン会場内のまるき葡萄酒のブースにて、そう声をかけてくださったのはワインアドバイザーのもっちさん。ちょっぴり精さん(「美貌の果実」に出てくる葡萄の精)に似てらっしゃる(^^)。お言葉に甘えてメルシャンを訪問後このワイナリーに向かった。
坂道を15分ほど歩いたらワイナリーが見えてきた。

maruquis

お店に入って少し試飲していたら、もっちさんが登場。そこから約1時間に渡ってもっちさんによるワイナリツアーがスタートした。
醸造所、たくさんの醸造用タンクが並ぶ倉庫、そして冒頭の古酒が眠る地下蔵と畑。一つ一つ丁寧に説明してくださる言葉の端々にワインへの情熱を感じた。ぶしつけな質問にもきちんと答えてくださった。
まるき葡萄酒では従来品種以外に研究機関と協力して品種改良にも取り組んでいる。その一つが「山・ソービニヨン」。既に同名の赤ワインをリリースしている。名前からわかるとおり、これは山葡萄とカベルネ・ソーヴィニヨンを掛け合わせたもの。また白ワイン用の新品種の研究も進んでいるそうな。
最後に畑を見せていただいた。これはカベルネ・ソーヴィニオンの畑。(今回はあまり写真がないです。すみません^^;。)
CS

ブルゴーニュと同じ垣根仕立(剪定もギョイエ式)だけど地表からの高さも全体も高い。それが品種の違いか気候の違いかは不明(訊けばよかった^^;)。これならヴァンダンジュも楽だろうな^^;。剪定作業は1月から2月にかけて行うそう。

もう一度お店に戻って再度試飲。印象に残った4つについて。

・「勝沼新鮮組(ベリーA)」
ライトボディで適度に渋みがあり美味しかった。「発酵後絞りすぎないのがポイント。」とのこと。絞りすぎると雑味が出るらしい。普段はベリーAワインを敬遠する夫も「これはおいしい」と喜んでいた。

・「甲州オソヅミ」(ヴィンテージは忘れました^^;)
十分に熟した甲州葡萄で醸造。甲州葡萄の香りが十分に出ておりやさしい甘さ。甘口好みの人にいいかも。
余談だが、マラソン会場で振舞われていた甲州葡萄は例年より大粒で甘くおいしかった。合併の関係で大会開催が例年より半月遅れ、それで収穫も遅くなったせい?

・「樽熟甲州2002」
フレンチオークの新樽にて熟成した辛口。まだちょっと樽の香りがきついがすっきりした辛口。

・甲州古酒1983年
これはなんというか・・・不思議なワインだった。グリーンがかかった澄んだ金色。古酒なのに甲州葡萄の香りと味がしっかり残っていてとても美味しかった。20年を経てなお生き生きしているのは一升瓶での還元熟成(意味をご存知の方、教えてくださいませm(__)m)の賜物らしい。この古酒は一升瓶(コルク+王冠で封)で熟成させ、出荷の折に普通のボトルに詰め替えているが、詰め替え後1年ぐらいは熟成が進んでよりおいしくなるらしい。
まるき葡萄酒では甲州古酒を定期的に限定販売している。ご興味のある方は一度問い合わせては。

まるき葡萄酒の甲州ワインはどれもストレートに葡萄の味がした。同じ甲州種を使ってはいてもメルシャンの「グリ・ド・グリ」の洗練された味とは対照的。でもどっちもおいしい。あとは選ぶ人の好みだろう。

お土産に「樽熟甲州2002」を1本購入し、もっちさんに御礼を言ってワイナリーを後にした。

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Comments

風邪ひき、ご自愛下さい。一升瓶での還元熟成ですが、炭酸ガスを吸入しているのではないでしょうか?普通は反応しない窒素ガスなどで酸化を避けるのですが、こうする事で炭酸がワインの方へと平衡して行き、活き活きとした感じを与えられます。

一般的にワインの中の炭酸は、新鮮なワインの必要悪と考えられますが、特にサントリーなどの意向か清涼感を出す為にドイツでもガス抜きをあまりしないで醸造していた事がありました。我々も厳しく批難したので今は改められましたが、プチプチ感は高級ワインとは言えませんね。口が馬鹿になる!

「詰め替え後1年ぐらいは熟成が進んで」と云うよりも「炭酸が抜けて」ではないかと思うのですが如何でしょうか?

リンクなどを廻って勉強してからまたお邪魔します。白ワインの場合、長期的保存には糖・アルコール・酸の充分な拮抗が必要不可欠です。

Posted by: pfaelzerwein | Nov 11, 2005 at 08:52 PM

pfaelzerweinさん、いつもコメントありがとうございます。今回ほったらかしで申し訳ないですm(__)m。

>活き活きとした感じを与えられます。
炭酸ガスですか、これは思いつきませんでした・・・・。
現地で「何か充填してます?」
って聞くべきでしたね^^;。

炭酸についてのご説明ありがとうございます。
>プチプチ感は高級ワインとは言えませんね。口が馬鹿になる!

幸いにもこういった類に当ったことはないですが、発泡性でもない限り私もごめんですね。
スティルワインはスティルワイン、発泡性ワインは発泡性ワインですから。

>如何でしょうか?
こりゃワイナリーに行って確認する必要がありそうですね(苦笑)。しかし山梨は遠い・・・・。

参考までにこのワインを取り上げた「ワイン王国 2005 春号」の批評を引用しますね。

以下引用========================
緑がかかった濃い目のレモンイエロー色。
かりんやグレープフルーツの皮の砂糖漬け、
ミネラル、蜜の香りに還元的なかおりも。
しっかりした酸で渋みがかなりある。
余韻は短め。雑味がやや気になる。
(「ワイン王国」 No.26 p46より)
==========================引用ここまで

ティスティングに送ったのと私が飲んだものはたぶん同じ時期につめ直したものだったと思います。私は上のコメントにある雑味は感じませんでしたけど。

Posted by: shamon | Nov 14, 2005 at 08:14 PM

もっちです。「甲州古酒」でチェックしたらこのページにあたりました。マラソンという共通の場を持つ方がワイナリーまでたずねていただき、さらにこのご紹介記事感謝!!
 垣根の高さ・・特別意識したわけでもないが初めてやったら少し背が高くなってしまった。果樹試験場の先生にみていただいたが、十分な葉面積で特別問題はないでしょうとのコメントをいただきました。
還元熟成について・・
一般的にワインは酸素分子を取り込んで、酸化熟成(やがてはただの酸化になってしまう)しますが、酸素の欠乏状態の中ではイオンを出す側とイオンを吸収する側との反応でバランスします・・これが酸化・還元反応で一般的に還元熟成と呼ばれています。
ご覧いただいたとおり特別に炭酸ガスを加えて云々ということはありません。永い時間をかけて水の分子とアルコールの分子が反応しあうのもこの反応でその結果アルコールの刺激がなくなり、味わいはぐっとまろやかになります。同じようにワインの中の有機酸がアルコールから水の分子をもらってアルコールがエステルに変わります、そうなると当然エステル香がたまって、ぐんとふくよかな香りを持つようになります。また還元熟成が進むとワインが青みを帯びてくる傾向があるようです。
ワイン王国のコメントについて
 この古酒は昨年末発売してこのテイスティングは正月早々にされています、実は発売直前に1升壜から詰め替えられたばかりで、いったんはたまった香りも飛んでしまっています、一方でそのリボトルにより新しい空気が壜の中にはいり、そこから改めて酸化熟成が再開されています。この10ヶ月ほどの間のワインの成熟の様は見て、味わってホントに楽しいものです。今のワインはワイン王国のコメントの状態とはまったく一変しています。

Posted by: ワインアドバイザー“もっち” | Dec 19, 2005 at 12:10 AM

もっちさん、こんばんは!shamonです。
あの時はお疲れなのに丁寧にご案内いただきありがとうございましたm(__)m。おかげで有意義な時間を過ごさせていただきました。
まるきさんで購入したあのワインは我が家のセラーで熟成中です。あ、夫の膝はまだ治っておりません・・・・^^;。

還元熟成についての詳しいご説明ありがとうございました。勉強になりました。甲州の古酒もこれから先がぐっと楽しみですね。

年が明ければ選定の時期、お忙しくなるとは思いますが皆様どうぞお体お大事になさってください。
まるき葡萄酒のますますのご発展を東京から祈っております。

Posted by: shamon | Dec 19, 2005 at 08:03 PM

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