「熟年離婚」-後払いはお断り-
えー、昨日から放映開始。
無事会社を勤め上げめでたく定年。ほったらかしにしてきた妻と第二の人生を楽しもうとした主人公はなんとその日に妻から離婚を言い渡されてしまう。けっこう背筋が寒くなった男性が多いでしょうね~。
では、女性の立場からの感想を。
非常に不謹慎だが、半分真面目半分笑いをかみ殺しながら見ていた。渡氏扮する主人公が取る”お約束”な言動が全部私のツボに嵌りまくり。
「だからそこがダメなんだってば~」とか「あーあバカだね、地雷踏んでるよ~。」と見ながら突っ込みを入れる私、その横で「うーん(^^;)、でも男ってこんなもんだぞ。」な夫(苦笑)。
主人公の最大の失敗は「定年になったら妻を労わろう。」と考えたことだろう。
愛情は必要とされているときに示さなきゃ意味がない。
妻が必要としているときに、いようともしない夫なら、普段役に立たずいざという時もっと役に立たない夫なら、一人っきりのほうがずっとまし。
愛想が尽き果てた頃に欲しくもない宝石や海外旅行をぶら下げられたって心は動かない。
どんなに仕事が忙しくても、やろうと思えばメモ一枚、電話一本で愛情は伝えられる。平日がダメなら休日がある。何かの折に短くてもいい、
「家のことを全部押し付けて申し訳ない。君には感謝している。ありがとう。」
と伝えてくれたらそれだけで妻は納得する。なんでそんな簡単なことがわからないの。世の中後払いできるのははローンとクレジットだけ。愛情の後払いなんてお断りなのに。
森夫妻の離婚の際にも書いたが、日本特有の「家庭を持つ」という言い方にも原因があるのかも。言葉というのは恐ろしいもの、その気がなくても「持っているからいいや。」になってしまう。「家庭を持って一人前」というのは今や私語になりつつあるけれど、言葉が持つ魔力はそう簡単に変えられない。そして夫婦はすれ違い悲劇を迎える。
ドラマでは現実を突きつけられた夫が離婚を回避するために奮闘を始める。さてその結果はどうなるか。首筋が寒くならないよう日々の生活に気をつけながら見よう^^;。
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