「不思議のひと触れ」シオドア・スタージョン
河出書房が出版する「奇想コレクション」の第二回配本。ただいま夢中になって読んでます。
なんとも不思議な作風。ブラッドベリやポーの雰囲気もあって非常に私好み。この二人をより洗練させたのがこの作家かも。今まで知らなかったのが我ながらちょっと悔しい。
全10編のうち半分(「不思議のひと触れ」まで)までしか読んでませんが、簡単にレビューなど。
「高額保険」では言葉による”目くらまし”をくらいました。これがデビュー作とは恐ろしい。
「もうひとりのシーリア」ではホラーの醍醐を味わえた。主人公もそのターゲットも怖すぎる。同じアパートには住みたくないなぁ。
「影よ、影よ、影の国」では部屋片隅にうごめく何者がとっても不気味。これは思いっきりポーテイストですね。
「裏庭の神様」は昔読んだ「ミダス王」の物語を思い出してニヤリ。神様なんて掘り出すもんじゃありません(笑)。
「不思議のひと触れ」は”共通の、しかし誰にもいえない不思議な出来事”を持つ男女の物語。ラストで読むものの心の琴線をひと触れで揺るがしてしまう。なんとも幻想的な作品。
残りは「ぶわん、ぱっ」「タンディの神様」「閉所愛好症」「雷と薔薇」「孤独の円盤」の5編。
どれが気に入るかな。とりあえずページをめくるとしよう(笑)。
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