世界遺産・博物館島「ベルリンの至宝展」
雨の中「ベルリンの至宝展」を観に東京国立博物館まで行って来た。目当てはボッティチェリの「ヴィーナス」。会期終了が近いとあって平日なのにかなりの混雑だった。これは「日本におけるドイツ年2005/2006」記念企画で次は神戸で開催される。
10のカテゴリに分かれた展示内容はバラエティに富んでいて楽しめた。簡単なレビューは以下。
○先史美術
「ベルリンの黄金帽」が一つだけ出品。細かい金細工が見事。
○エジプト美術
「祭壇の浮彫:太陽神アテンとアクエンアテン王の家族 」。
日本初公開の浮彫。保存状態が良いのかくっきりと絵が残っていた。このアクエンアテンの后らしき人物の頭像が、同時出品の「ネフェルティティ王妃もしくは王女頭部」。
顔だけの未完成品のため専門家も王妃か否かは判別しかねているようだ。でも私が見る限り有名な「ネフェルティティ王妃胸像」にとてもよく似ていた。彫りの深い顔立ちがきれいな女性像である。
ユーモラスなところでは「牡羊」。大きな丸っこい姿に愛嬌があり人気を集めていた。神々の小さな像もたくさん出品されており、どれも細工が素晴らしく一見の価値あり。とりわけ美しかったのはトルコ石で作られた「ホルスを抱くイシス神」。人類史上大きな発明であるパピルス関係は「太陽神ラーへの祈祷書」が出品。これも人気を集めていた。
○古代西アジア美術
このカテゴリは「ライオンの装飾煉瓦壁」が一番かな。古代バビロンの「行列通り」に飾られた装飾壁の一部である。雄雄しいライオンの姿がかっこよくかすかに残る青がきれいでした。ライオンは愛と戦いの女神イシュタルの象徴。とある少女マンガにも取り上げられている
○ギリシャ・ローマ美術
「クレオパトラ7世頭部」、「ポセイドン」、「タルクィニアのアフロディテ」が美しかった。ギリシャ・ローマの彫刻ってほんとにきれい。全身増の場合、流れるような衣装の線はため息物。他には「妻への求婚者たちを殺害するオデュッセウス」。きれいに彩色が残っていた。
○イスラム美術
「祈祷用絨毯」くらい^^;。
○コイン・コレクション
ポセイドンやアテナイといった神々の顔を刻んだものがよかった。もっとも小さいのでちょっと見づらい。拡大鏡をおくなどすれば細かいところまで見られたと思う。
○ビザンチン美術
今ひとつ^^;。出品が少なすぎ。
○中世ヨーロッパ彫刻
これも今ひとつ。
○ヨーロッパ古典絵画
やはりボッティチェリの「ヴィーナス」が一番^^。ラファエロの「聖母子」にシモン・ヴーエの「ヴィーナスの化粧」、ニコラ・プッサン「ユピテルの養育」がその次。だけど宗教画がどれもこれも同じように見えるのは私の勉強不足のせいだな、きっと^^;。
○ヨーロッパ近代美術
ここの一番はシンケル「ギリシャの黄金時代」(ヴィルヘルム・アールボーンによる模写) 。複写というが素晴らしい作品だ。有名どころではマネの「温室にて」 。想像以上に大きい絵にびっくり^^;。他にはシンケルの「岩壁」とフリードリヒの「窓辺の女」。前者は雄大な構図が素晴らしく、後者はちょっとフェルメールを思わせる色調が素敵であった。
このコレクションの出所であるベルリン博物館島は5つのミュージアムの総称。第二次世界大戦の折には建物が破損しコレクションが散逸したという。その後東西ドイツ統一によってコレクションが統合化され、、1999年に世界文化遺産として登録された。そして今2015年の完成に向け工事が進められている。完成後はドイツ観光の大きな目玉になるだろう。世界情勢は何かと不穏な動きもあるが、ここに収められた数多くの美術品が二度と散逸することなく末永く人々の目を楽しませることを祈りたい。
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Comments
なんか、文化的な生活送ってますね。首都圏はこの手の楽しみが手軽に楽しめるから、いいよなぁ~。
田舎者より
Posted by: nekobara | Jun 10, 2005 10:11 PM
nekobaraさん、おはよーございます。
先日は横浜美術館の「ルーブル展」でした。アングルが観られてうれしかったっす。
山梨だと甲府に大きな美術館がありますね。いつも勝沼でUターンするので行ったことないですが(笑)。
Posted by: shamon | Jun 11, 2005 09:09 AM