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Jun 03, 2005

「GHOST IN THE SHELL攻殻機動隊」

90年代後半、レンタルビデオ屋でこの作品を手に取らなければ私の貯蓄残高はもちっとましな金額を通帳に刻んでいただろう(笑)。いまや世界的に有名になった「攻殻機動隊」劇場第一作。何の先入観もなく観た冒頭の光学迷彩シーンとそれに続くオープニングにあっさりとこの作品と田中敦子さんの声の虜になった。今月「風人物語」のタイアップのためCSの「ファミリー劇場」で何度か放送される。

個人的には大好きな作品だけど正直人には勧めない。サイボーグSF等になじみがある人でないとついていくのはきついからだ。聞きなれない作品内の専門用語は人によっては苦痛に感じるだろう。それでも原作と比べればかなり整理された作りだ。あの凄まじい情報量の原作をきれいに整理し物語を作るのは大変だったと思う。

田中敦子さんについて言えば当時は存じ上げなかった。パッケージの絵を見た時、素子役は榊原良子さんだと思ったから。だけど田中敦子さんのちょっと抑え目の声と演技はとてもお上手で素子のキャラクターに合っていた。それ以来大好きな声優さんである。この素子役で認められたのか、その後の田中敦子さんは洋画、アニメ、ナレーションなど多岐にわたって活躍されている。榊原良子さんと並んでアニメでも吹替でも”社会の一線で活躍する強い大人の女”を演じられる数少ない方だろう。

「攻殻機動隊」という作品は映画版は「イノセンス」をもって、TVシリーズは「2ndGIG」をもって一応の終わりを告げている。TV版はちらちらと続編の噂も聞こえてくるがまだまだわからない。まずは今月CSで放送される劇場第一作を見て感慨に浸るとしよう。表のテーマである”人間とは何か”に隠された密やかな恋物語に少し胸を痛めながら。

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