Jul 09, 2009

幻の蕎麦

もう10年以上前の話ですが、、、。
戦国時代(特に織田信長)にはまっていた相方に付き合って
当時住んでいた関西から名古屋までドライブしたことがあります。
ゆかりの場所を一通り回り最後に犬山城へ。
天守閣からの眺望を楽しんで帰途に着きました。
その道すがら、

「腹減った。蕎麦でも食おうよ。」
「そうねー。暑いしざる蕎麦なんていいよねー。」

と、大きな国道沿いにある蕎麦屋に入りました。
よくある民芸風の造りのその店は外で水車が回っていて、
店内には蕎麦を打つスペースがありなかなかいい雰囲気。
ざる蕎麦と味噌煮込みうどんを頼みました。

しばらくたって出てきた蕎麦にびっくり。
まるで宝石のように(笑)透き通った蕎麦の色、「これ????」。
不安でしたがとにかくつゆにつけて口に入れました。
途端にぱっと口の中に広がる爽やかなそばの香り、
程よい茹で加減につるつるっと喉越しも最高、
即効で胃袋に治まりました。
すぐにもう1枚追加してこっちもきれいに平らげました。
もちろん味噌煮込みうどんもおいしく頂きました。
店内を見渡すと

「生蕎麦お持ち帰りできます。
但しご自宅まで4時間以上の方はご遠慮ください。」の貼り紙。

「どうせ帰るまでにお腹もすくだろうし家で又食べよう。
時間は高速を使えばギリギリOKかも。」、

と女将を呼んで交渉しました。
でも

「関西の方ですか(二人ともバリバリ関西弁です^^;)?
この季節だと味が落ちてしまいます。ご勘弁を。
 乾蕎麦でいかがでしょうか。」

の返答、食い下がりましたが「味が落ちるので勘弁してください。」とやっぱり駄目。
女将の言い分もわかるので乾蕎麦を買って帰り家で茹でました。

でもやっぱり違う。
乾蕎麦としては十分美味しかったけど生蕎麦とは段違い。
透明じゃないし喉越しもぜんぜん違う。
もう一度食べに行こうと思ったけど店の名刺をなくしてしまいわからない。

これ以後旅先で都内でいろんな蕎麦屋に入りましたが、
今だこの店の蕎麦を越えるものには出会えていません。
名古屋在住のお友達に訊いても

「ん~~~、、、、、国道沿いって蕎麦屋が多いのよね。○○○屋かなぁ。」

○○○屋、ネットで探しましたが見つかりません(TT)。
相方に聞いても「そんな名前じゃ無かったよ。」
もう一度食べたいよぉ(T0T)。

名古屋郊外の大きな交差点の角にあったこのお蕎麦屋さん、
今も残っているのなら食べに行きたい。
名古屋近辺にお住まいの方、もしご存知であれば教えてください。
お願いしますm(__)m。

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Jul 07, 2009

七夕

気が付けば今日は7月7日、珍しく晴れましたね~。
暑いけどなんだか風も爽やか、まだ梅雨明けじゃないのに。

グーグルのロゴも今日は
Tanabata2009
と天の川仕様、ロマンチックです^^。

幼稚園生の頃、この日はほとんど雨で星が見られなかった。
「梅雨だからしかたない。」と親に言い聞かされ
しょんぼりと長靴を履いて笹を持って帰りました。
街路樹の葉からこぼれる雨粒が牽牛と織姫の涙に思えた帰り道。

wikiによると、今の新暦7月7日は梅雨なので星が見られないため、
国立天文台は旧暦7月7日を「伝統的七夕」と呼んでいるそうです。
そのリストを見ると今年は8月26日、とな。
確かにこの時期なら晴れている確率は高いけど
この時期と刷り込まれた七夕のイメージとはちょっと違うなぁ。
雨が降る時期だからこそこの日晴れるのがありがたい気がする。

東京では天の川は見られないけれど
少しでも星空が見られるといいな。
伝説の二人の一年に一度の逢瀬の日、どうか叶えられますように。

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Jul 04, 2009

月に一度のお勉強(2009年/7月)

どの年がお好み?
Vintagechampagne_090703

梅雨空の下、今月もワインスクールに行ってまいりました。
『泡極めるshine』の4弾目(1弾目2弾目3弾目)は
「ヴィンテージ・シャンパーニュ」でした。

シャンパーニュは複数年のワインをブレンドして造ります。
しかしよい葡萄が取れた年はその時の葡萄だけで作る場合があり、
(20%までリザーブワインを混ぜてもいいという法律もありますが)
これをヴィンテージ・シャンパーニュ、と言います。
NVに比べれば質は勿論お値段もぐっとよく(といわれる)
生産量も多くないためなかなか手に入りません。
てなわけでそれはそれは期待してスクールへ向かいました。

いつものごとく先生から怒涛の(^^;)説明(1995~2005の各ヴィンテージについて)
を受けた後テイスティングに入りました。
出たのは4つ。

Henriot Brut Millesime 1996 Magnum
Henriot1996_090703

Beaumont des Crayeres 1999
Beaumontdescrayeres1999_090703

Moet&Chandon Grand Vintage 2000
Moet&Chandon Grand Vintage 2003
Moetshandon20002003_090703

すべてブラインドでどれがどれかを当てていきました。

ブラン・ド・ブランのBeaumontは酸味が強いのですぐわかりました。
Moet2003は酸がゆるいのでこれもわかりました。
悩んだのはMoet2000とHenriot、
バランスのよさと余韻の長さが似てた。
でもまろやかなほうがHenriotだろうと思って寸前で順番を入れ替えたら正解、
スクール歴3年でようやくパーフェクト回答達成です(^^ゞ。

Henriotは初めて飲んだメゾンでしたが
ダントツの美味しさで世紀の当たり年1996の素晴らしさを実感できました。
どの要素もしっかりしているのにケンカすることなく
バランスが取れていて品がある素晴らしいシャンパーニュでした。
マグナムで23000円、かなりお得ですが「もう市場にはない」と(TT)。
ブラン・ド・ブランのBeaumontは5700円、
Moetは共に8300円でした。
これからの時期ならBeaumontかな、爽やかに飲めます。
何より一番安い(爆)。

来月は「世界のスパークリングワイン」、
お手ごろでおいしいのが見つかるといいな(^^)。

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Jul 01, 2009

「奇想の王国 だまし絵展」

Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催中。公式サイトはこちら

「アート」と言うと敷居の高さを感じますが、
「○○絵」てな表現だとなぜか気楽にその敷居をまたぎたくなります。
↓な感じに(笑)。
Boyadmasie
ベレ・ボレル・デル・カソの『非難を逃れて』、
会場でコレを見たときは「おおっ@@;」、
飛び出しそうな少年にびっくりー(笑)。

古今東西のだまし絵が終結したこの展覧会、
「お金を払って騙される」にも関わらずなぜか楽しい。
心のどこかで「やられたっ!」というある種の快感を味わえるからでしょう。
展示は伝統的な「トロンプルイユ(だまし絵)」から始まり、日本のだまし絵、
近代のエッシャーやデルヴォーの後に現代美術が待っています。

展示の前半では静物画が多く
どれも本物と見まごうばかりの紙や木の描写が凄いです。
つい触っちゃいそうになるくらい。
元々リアリティな絵が好きなだけに
こういうのって見てても飽きないんですよね~。

ふむふむと感心しながら見ていくと
丁度展示の中間あたりに高貴なお方がお越しになっていました。

Rudoruf2
はるばる北欧からお越しの『ウェルトゥムヌス(ルドルフⅡ世)』です。
なーんと63種類の野菜と果物と花が描かれているそうな。
会場ではどれが何かの説明までありました。
作者はこの作風で有名なアルチンボルド、
ルーブルにある『四季』シリーズが好きですが、
これを見るのは初めてだったのでうれしい。
威風堂々した王様がなんだか身近に感じられました。

陛下の前を辞した後は昔の日本にタイムスリップ(忙しいなぁ)、
なぜか鈴木其一や酒井抱一の掛け軸("描表装")があり「あららら。」。
そして歌川国芳が描いた「人の顔が人で構成された浮世絵」がずらっと並んで楽しい。
個人的には歌川芳藤の『五拾三次之内猫之怪』が受けました。
日本勢最後を飾るは歌川広重の影絵のだまし絵、
そうか影絵の裏はこうなるのか、なるほどね(笑)。

日本の次は地球の裏側の巨匠、ことマグリット、ダリ、エッシャーたち。
どれも見慣れた絵ばかりでしたが、この3人はやっぱり外せませんね。
エッシャーはやっぱり人気で人だかりが出来ていました。

最後は現代美術の気鋭たちです。
金昌烈による『水滴』がリアリティは凄い。
でもこのゾーンで一番凄かったのはパトリック・ヒューズの『水の都』。
右へ左へ上へ下へ移動して観るたびに「えっ?えっ?えっ?」の連続、
このためだけに展示会に行っても損は無いです。
ヒューズの公式サイトでも見られますがやはりこれは実物を見るに限ります。
当然会場では大人気、みーんな仲良く右に行ったり左に行ったりしていました(笑)。

開催は8/16まで、ご興味のある方は楽しく”騙され”に行って下さい。

当ブログ関連エントリ
「スーパーエッシャー展」(2006/12/11)

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Jun 28, 2009

Chateau Richelieu 2003

見かけより?気さくなお方でございます(^^)。
Ch_richelieu_2003label

先週、久々に飲んだボルドーワインです。
今月に入ってからごちゃごちゃと野暮用が多く
「飲まないとやってられん」と引っ張り出したのが、これ。
一般参加した2008年バリュー・ボルドー試飲会で知り、
昨年ネットで購入しました。
ルイ13世の宰相を務めたリシュリュー枢機卿所有のシャトー、
ボルドーはフロンサックのワインです。

セパージュはメルロ55%、カベルネフラン45%。
コアは濃いガーネット、リムはきれいなルビー色で、
カシス、ジャム、杉、黒胡椒などのスパイス。
どっしりフルボディ?と思いきやそんなに重くない。
タンニンはかなり練れて熟成がかなり進んでますが
酸はまだしっかりしており、
するっとした飲み口がとてもきれいなワインです。

Ch_richelieu2003

お値段は2980円。
ユーロ高真っ最中の値段だったのでちょっとお高いですが
このお味ならOKです。
「重い赤はちょっと・・」って方にも楽しく飲めるワインです。

関連エントリ
「バリューボルドー2008 発表・試飲会」(2008/3/26 参加した感想)

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Jun 24, 2009

「東のエデン」最終回『さらにつづく東』

ずーっとずっと忘れてた。
王子とはいつか王になる人だってことを。

「ノブレス・オブリージュ、今度逢うときは素敵な王子様たらんことを。」

損な役割を全部背負い込んで
彼はどんな王様になっていくんだろう。
空に炸裂するミサイルの花火が終っても、
ゲームは続いてく。

ノイタミナで放送中。作品公式ブログはこちら
当ブログでの各話感想(10


TVシリーズがついに最終回を迎えました。

放送前から期待値は高かったけれど、
全11話見事その期待に応えてくれました!
女性向けのノイタミナ枠ということもあり、
ハードな物語と繊細な恋愛模様を上手にミックスさせて
女心も引っ張りまくる手腕には脱帽です。
とはいえ「王子様」という単語をここまで便利な隠れ蓑?に使われて、
女性としてはかなーり悔しい(笑)。
”ジョニー”に始まって"ジョニー”に終るとはこれいかに、とも思いますが、
きっと「裸の王様」を意識したのでしょうね。

ワインに例えれば
練り上げた脚本が抜群のボディの強さ、
全編を通して艶のある中村総作画監督の線は官能を感じさせ、
ギャグとシリアスの絶妙なバランスがついつい録画を見直させる。
観なおすたびに新しい発見があるってあたり
飲み終わったグラスからもなお香りを放つ極上のブルゴーニュ。
ってとこでしょうか。

以下、簡単に最終回の感想です。

前半、コンテナで帰国したニートゾンビ(笑)の中で奮闘するエデンメンバー、
そこへ滝沢が現れます。
滝沢は咲たちを助けるとニートたちを先導し
ジュイスを通じてミサイルを迎え撃つ。
一方ミサイルの首謀者である結城は
あっさりと物部に切り捨てられただ立ち尽くす。
ジュイスが使えなくなった彼に待つのは無残な結末だけでしょう。
器の無い者が強大な力を持つべきじゃない。
最初から最後まで道具に振り回された哀れな男でした。
そして走り去る車の中で物部と辻は何を思うのか。

ミサイルをすべて打ち落とした後
壊れたメリーゴーランドの前で滝沢はジュイスに連絡します。

「俺をこの国の王様にしてくんない?」

受理したジュイスからは冒頭の言葉。
でも滝沢の返事は

「今度逢うときもこのままの俺でいたいよ。」

どこまでも自然体、
だからこそ滝沢は王子様になれたのかもしれない。
ジュイスへの最後の依頼は聞こえないけれど、
記憶を消したのか戻したのかはともかく
自らの意思で王子になることを選んだことだけは確実でしょう。
たった一人だけ自分を信じてくれた人のために。

そして物語は予定されていた年末劇場版へと受け継がれます。

「東のエデン 劇場版Ⅰ The King of Eden」(11月28日~)
「東のエデン 劇場版Ⅱ Paradise Lost 」(2010年1月~)

サブタイトルから察するに
Ⅰは物部達と"王位"を争っての激突で
Ⅱはこの国をどう導くのかを描くのかな。
シリーズ同様練り上げた脚本を楽しみにしています!

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Jun 21, 2009

飛ばしてみたい

今日の東京は朝からどしゃぶり~
室内湿度計は70%越してます、ベタベタしてます、不快指数300%っす、
遂にエアコンのスイッチを入れました。
いよいよ本格的な梅雨です。

ぱっと降ってぱっと止む雨なら歓迎なんですけど、
だらだらだらだらと優柔不断な男みたいな雨は嫌いです。
雨粒を拳でぶっ飛ばしたくなる。

そこで見つけたのがこんなニュース
優勝者は9.2m、頑固親父といい勝負かも。


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Jun 17, 2009

「東のエデン」第十話『誰が滝沢朗を殺したか』

This Side of Justice.

ノイタミナで放送中。作品公式ブログはこちら
当ブログでの各話感想(、)
あらすじは

滝沢への不安がつのり、電話をかける咲。滝沢は咲に、記憶の謎とMr.OUTSIDEの秘密を知るセレソンNo-01/物部との会話を聞いて欲しいという。滝沢と物部は、滝沢の記憶の手がかりである播磨学園都市に向かう。物部が明かす真実。咲は電話越しの会話に耳を傾ける。(公式ブログより引用)

です。

観終わった後深いため息ついちゃいました・・・・。
真夜中にこんな重い話やっちゃいけません。
核となったのは物部が明かす真実と今後のおぞましい計画、
セレソン同士の本格的な激突話は超ヘビーなフルボディワインでした。

格差社会といわれる現代、
"上がった"人間は全てを手に入れてコントロールし
"下がった"人間は全てを失い翻弄され搾取される。
両親を過労で失い非正規職員を転々とした結城の怒りも
このご時世わからいではない。
しかし自分の手を汚さなけりゃ何をやってもいいという身勝手さは
違うんじゃないの?
できるのとやっていいとは違うんだよっ!
しかもこの二人、60発のトマホークミサイルで
日本をもう一度戦後に引き戻そうとする計画を立ててました。
そして自分たちが支配者になるのだと。何考えとんじゃーっ!
日本をいろんな面で再構築するのは必要かもしれないが
自分たち側の正義に酔ってるんじゃないっ!
なんとかに刃物、ならぬセレソン携帯だよ、まったく。

世界を動かそうとする物部は頭が切れる元官僚、
Mr.OUTSIDEの正体を突き止めその懐に入り込んだ策略家でした。
自らの信念に基づき私怨でのみ動く結城を上手に利用してる。
その結城は自分が物部と同等と考えているけれど
ここでもしっかり"上下"ができていることに気づいていない。
だからこそ結城はNo.10なんでしょうね。
No.1物部だけではNo.9滝沢に対抗し得ないと考えたMr.OUTSIDEが
彼を配したのでしょう。
リアリストとロマンチスト、両者を競わせて結果で判断しよう、
最初からそんな心積もりと読めます。さすが闇のフィクサーだわ。
Mr.OUTSIDEの生死は不明ですが、
勝ち誇る物部によこした空のボランジェは007御用達シャンパーニュ、
「真実はワインの中にある」とばかりに
セレソン同士の騙し騙されを皮肉り
「ゲームは終ってない」と告げるあたり生きてるのは確実でしょう。
是非ともこのろくでもないジジイの面を拝んでみたいわ。

話の終盤では物部の口から滝沢が自らの記憶を消した理由が語られました。
電話越しにそれを知った咲はその場に泣き崩れる。
第二話でのセリフがこんなところに再登場するとは夢にも思わなかった。
一人貨物列車に飛び乗り吹雪の中何処かへ向かう滝沢の姿が切ない。
もう遅いかもしれない、けれどじっとしてはいられない、
そんな想いが滝沢を突き動かしているのでしょう。
記憶を消す前と同じくそれが”持てる者の義務”だと信じて。

次回はいよいよ最終回『さらにつづく東』。
ミサイルの攻撃は?咲との恋の行方は?
『憂国』に成り果てたこの国はもう一度『楽園』たりえるのか?
全てが明らかになる最終章の幕が遂に上がります。

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Jun 16, 2009

Gevrey Chambertin 2005(Domaine PIERRE DAMOY)

まーなんととっても久々な(家で飲む)ブルワイン記事でしょうか(^^;。
5月はセラー騒動でぶっ倒れて寝てばかり、
6月になってようやく体調も良くなったのでこれを開けました。
ピエール・ダモワのジュヴレイ・シャンベルタン2005であります。
Gevreychambertin2005pierredamoy_080

色は濃いルビー、
少しもわっとした動物香に完熟ベリー香、スパイス、バニラ、ミント、
時間が経つとヨーグルト香が出てきました。
脚はたらっと長くゆっくりと滑り落ちてくる。
フルボディでタンニンは強め、果実味たっぷりで飲みやすいけど
酸がちょっと弱いかなぁ。
フィニッシュが少し水っぽく実が焼けたような味(猛暑の2005らしい?)がしました。
ジュヴ・シャンらしく男性的なワインですがドニ・モルテほど筋肉質じゃない。
残りを翌日に飲んでみたら
酸が強くなっていて鉄分をとても強く感じました。
フィニッシュに不満はあるものの
バランスの取れたスタンダードな造りのワインでなかなかおいしい。

お値段は日本円にして3300円ほど(フランスのショップからネットでお取り寄せ)、
この味なら満足です(^^)。

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Jun 14, 2009

「手塚治虫展」

江戸東京博物館で6/21まで開催中。公式サイトはこちら

「マンガの神様」手塚治虫、
特にファンというわけではないですが「ブラック・ジャック」が大好きで、
訃報を聞いたときは「一つの時代が終った。」としみじみしたものです。
それから20年後、昨年の生誕80周年を受けて
彼の生涯を辿る展示会が開かれることとなりました。
数年前の「大(Oh!)水木しげる展」が濃い~~中身で素晴らしかったので
期待していざ出陣~と出かけました。

が(--;、

さらっとあっさりな内容でかなーり拍子抜け(^^;。
その偉大な生涯を辿るという主旨はいいんですが、
本業のマンガ原稿とか雑誌などの展示が思ったより少なかった。
漫画家の展示会って生原稿とか当時の掲載誌を
ガンガン並べてナンボじゃないですか。
そりゃマニアの荒俣・京極両氏がプロデュースした「大(Oh!)水木しげる展」と
比べてはいけないのかもしれない。
でも「マンガの神様」の展示会としては物足りません。
これだけ描いたんだ!ともっと突っ走った展示にして欲しかった。

と、初っ端から不満たらたら書いちゃいましたが、
その生涯を辿るって意味ではちゃんとまとまってます。
何よりサブカル系の展示会としては年齢層が高いっ!
平日だったのもありますがシルバー世代の姿が目立ちました。
私には物足らなかったけど
幅広い年齢層に向けた内容と考えるとこれでいいのかもしれません。

マンガ以外の展示物ですが、
手塚氏が小学5年生の時に描いた昆虫の絵とか
医学生時代のノートとかは「天才」の名に恥じない描写力で
見入ってしまいました。
『マグマ大使』の特撮用着ぐるみ?とかマニアにはたまらないものとか
ありましたし。
虫プロが世に送り出したアニメーションのセル画や
絵コンテ、(『ジャングル大帝』はりんたろう、『悟空の大冒険』は出崎統)、
手塚自身が書いた原画も展示されてます。
また1963年大晦日の虫プロの制作風景記録フィルムが
上映されており、当時の様子がしのばれました。
「マリンエクスプレス」の資料もあってなんだかしみじみ(^^;。
展示の終わり近くには手塚から影響を受けた浦沢直樹の『PLUTO』原画)や
実写化された映画のポスターなど展示され、
今も現役で活躍する仲間や後輩からのメッセージも紹介されていました。

平成になるとほぼ同時に天へ旅立った手塚氏ですが
最期の言葉は
「頼むからもっと仕事をさせてくれないか。」
だったと言われています。
この言葉のパネルの前に展示されていたのは遺作『ネオ・ファウスト』の原稿、
鉛筆で書かれたネームだけの原稿が早すぎた突然の死を物語っていました。
もし生きておられたらどんな作品を生み出していたでしょうか。
つくづく早すぎた死が惜しまれます。
会場で販売の図録には宮崎駿監督及び少女漫画家萩尾望都からの寄稿、
アニメの天才と少女漫画の巨匠が手塚作品への想いを綴っています。

全体の印象ですが
濃い~中身ではないけれど手塚氏の生涯に興味がある方、
懐かしいマンガに触れたい方にはオススメでしょう。
グッズ売り場ではアトムと鬼太郎の楽しいコラボグッズもあって人気を集めてました。
あと少しで会期末なのでご興味がある方はお早めに。

☆関連リンク
BPさん(究極映像研究所)の「大(Oh!)水木しげる展レビュー」
荒俣宏・京極夏彦プロデュース 「大(Oh!)水木しげる展」(2005年東海地区で開催)

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«「東のエデン」第九話『ハカナ過ギタ男』